スネーク・アイズ 《1998 米》 SNAKE EYES   個人的評価:☆☆☆★★

監督
ブライアン・デ・パルマ
出演
ニコラス・ケイジ/ゲイリー・シニーズ/ジョン・ハード/カーラ・グジーノ/スタン・ショウ/ケヴィン・ダン/マイケル・リスポーリ/ジョエル・ファビアーノ

【物語】
 大型のハリケーンが接近する中、14000人もの観客を集めたアトランティック・シティ・アリーナではボクシング・ヘビー級タイトルマッチが行われた。この試合には国防長官が招待され、国防省のケヴィン・ダン中佐(ゲイリー・シニーズ)がその警護にあたっていた。そのVIP席には、幼馴染みのケヴィンに招かれた地元の汚職刑事――麻薬の売人から金を巻き上げ、愛人を囲うために職権を悪用するダーティな男だ――リック・サントロ(ニコラス・ケイジ)もいた。
 試合が始まり下馬評に反してチャンピオンが苦戦する中、不審な赤毛の女を発見したケヴィンがそれを追って席を立つ。その間に白いスーツに身を包んだブロンドの女がケヴィンの席につき、国防長官に封筒を渡して何かをささやく。チャンピオンがダウンする。そして、銃声――国防長官が暗殺されたのだ。
 場内が騒然とする中でケヴィンが狙撃犯を射殺するが、持ち場を離れた自分を責め、軍法会議で処分されることを覚悟する。リックはケヴィンに非がないことを証明するため、強引に捜査の指揮権を握ってアリーナを封鎖するのだが……。


【独断と偏見】
 何はさておき、この映画を観るなら始まってからの13分で度肝を抜かれてしまいましょう。ニコラス・ケイジ演じる悪徳刑事リックを追いかけるように延々と続く、物語の発端が語られるこの長回しの1ショットで有無を言わせず物語に入ってしまう、コレが正しい。デ・パルマ節の全開振りはこれに止まらず、一人称視点の回想シーンだとかホテルの監視カメラを使った追跡劇だとか、その後も色々やってくれます。ちょっとやり過ぎで演出の方が目立って気になってしまう嫌いはあるんですけど(^^;;
 先ほど触れたニコラス・ケイジは『フェイス/オフ』の悪役状態のまま刑事にしたイメージを思い描いてもらえると伝わるでしょうか。底辺は違いますが、パッと見はあの感じが好きだった人ならOKかと。後半は最近のご多分に漏れず泣き顔全開ですが。ゲイリー・シニーズの役どころが意外でもなんでもないのが……とか書くとネタバレだろうか?
 というわけでストーリは意外性という面では食い足りないですが、展開自体は丁寧でいい感じです。ちょっと事件の決着のつけ方には不満が残りますが、デ・パルマの映像表現を堪能するという意味でも観て損はないかと思います。


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