加山雄三主催「第1回 湯沢フィールド音楽祭」にはるばる行ってきました。 会場は加山雄三が経営する加山キャプテンコーストスキー場。

15日はエレキデー。客層はかなり高い。しかし、時期も時期だし、 会場も会場だし、で、客の入りはいまいち。800くらいか?

第1部はエド山口司会でアマチュアのエレキバンド9組が出演。 コンテストじゃなくて申し込み先着順のお祭りのようなもの。 わざわざやってくるだけでもエラいよね。

いやぁ、いるんですねぇ、ベンチャーズや寺内タケシの愛好家って。 遠方から出張にかこつけて来てたり、市長と市役所職員のバンドもあるし、 中学生がカラオケバックに弾きまくったりするし。 客席にも楽器弾ける人が多いみたいで、目が温かい。 全バンドに加山雄三から表彰状が授与されてました。

第2部は Dr.K Project、サーフコースターズ、ベンチャーズ、加山雄三& ハイパーランチャーズ、などのエレキインストバンド。

Dr.K Project は知りませんでした。 ウェストコーストっぽい癒し系のエレキサウンド。 ギターの徳武さんってギターマガジンにも記事かいてたりするんですってね。 オフィシャルTシャツ売り場や自身の時計売り場にメンバーがしょっちゅう 出没して握手やサインを気軽にしてらっしゃいました。

サーフコースターズは始めて聞いたけど、ベンチャーズサウンドを今風に やっていて新鮮でした。

ベンチャーズはやはり凄かった。観客総立ち。 ダイヤモンドヘッドではフロント3人が集まってギターのヘッドを上下(15cmくらい) させるし、その後のテケテケのキメではドン・ウィルソンがセンターに躍り出てアクション も豊かにテケテケテケテケ、それに合わせて照明がビカビカビカビカ...うーん、やられた。

トリの加山雄三&ハイパーランチャーズはベンチャーズの後だけに、客のノリももうひとつ。 やはり加山雄三の歌を聴きに来た人には物足りなかったのか。

最後は出場者全員で Wipe Out をやってました。

で、締めは、加山雄三の息子(免許を持ってるらしい)による花火。 これがけっこう至近距離で迫力あったんですが、間隔が間延びしてたのが残念。

16日はカントリー&フォークデー。客は昨日の倍くらい。

第1部はアマチュアのブルーグラス・カントリー・フォークバンド。 カントリーやフォーク(といってもキングストン・トリオなんかのやつね)は まだいいけど、ブルーグラスはどれも一緒に聞こえて飽きますねぇ。 でもみなさんうまかった。

第1部途中から大雨に見舞われ公演が約1時間中断。 ビニールかぶった客がほとんど帰らず残っているのには感心。 1部残りは時間短縮して行われた。

第2部準備中に、加山雄三が出てきて、残ってくれた客に感謝した後、 客の要望に答えてアカペラで歌い出したのにはちょっと感動。 そのままバックも出てきて何曲かやってるうちに2部開幕。

第2部は日本のフォーク&GS。森山良子、ワイルドワンズ、南こうせつ、さだまさし、 ブレッド&バター。 きのうに比べて客が入ったのはこういう面子だからか。Dr.K Project とベンチャーズも 昨日に続いて出演。

この日は加山雄三が司会しつつ、次に出てくるシンガーにちなんだ曲を歌い出し、 途中からそのシンガーが出てきてデュエットして、ステージを譲る、という 凝った演出だった。

どのシンガーも歌い出したとたんその場を自分色に染め上げてしまうところはさすが、プロ。 2曲めからは客席も完全にペースにはまっているのが見て取れた。うーむ、これでなくては 長くプロでやっていけないのかもね、と感心。

最後の加山雄三も歌がメイン。お客さんも大合唱。 最後の最後は出演者全員で加山雄三の曲を大合唱。

で、締めはまたまた花火。この日は打ち上げ間隔も詰まっていて文句無しの大感動。

やっぱ、夏の野外コンサートっていいよねぇ。 特に、ベンチャーズが見れてよかったよかった。 最初は正直バカにしていたんだけれども、確かにモノホンよりうまいアマチュアバンドも いたけれど、ナマで見るとカッコいいし、とくにオリジナルメンバーの 二人は絵になるっちゅうか、ひきつけられるっちゅうか、オーラが違うっちゅうか。 今度はコンサートホールで堪能してみたいもんだ。

P.S. このスキー場、J-Phoneは圏外です。(ドコモは大丈夫)

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