行ってきました、ロジャー・ウォーターズ。 いやぁ、聞きごたえがあって、感動でした。 1時間20分×2、休憩20分の計3時間。 終わったのは10時。 こりゃ9千円でも安いワ、と思えました。

席は1階ど真ん中。前から12列目、ミキサー席の二つ前。 客層はサラリーマン比率高し。もち、平均年齢も高し。

セットリストはほとんどライブアルバムと変わらず。 前半がウォール&アニマルズ&炎。後半が狂気&ソロ。

舞台のバックはほとんどがスクリーン。 ここに映画ウォールのアニメーションや、 懐かしきサイケ調の原色染料まぜまぜ模様や、 懐かし〜い映像(長髪ベルボトムジーンズ派手シャツの4人が 意味も無く草原を歩いているとか)が写されていたのですが、 演奏に見入っていると、ほとんど目に入らずでした。

スクリーンの下には高さ2mちょいの足場があって、ミニ・ウォールといった風情。 1曲目の IN THE FLESH ではこの足場中央にロジャーさんが登場。 COMFORTABLY NUMB では、この足場の左右でギタリストがギターソロ掛け合い してました。足場下真ん中に出入り口がついてましたが、 演出で使用されるわけではなく、スタッフの出入りが主目的のようでした。

足場手前には椅子が4つとテーブルがあって、長いキーボードソロの最中に ロジャーさんとギタリスト3人がポーカーする、などのちょいとした演出がありました。

スクリーン上方と舞台左右上方にしっかりバリライトが仕込んであって、 舞台だけではなく、サーチライトのように客席を照らしたりしてました。

ベルリンの壁でやった THE WALL ライブを見ているだけに、このような舞台は さすがにシケた印象を拭えなかったのですが、ま、この広さの会場でそれなりの 雰囲気を醸し出すことには成功していたと思います。

メンバー構成は、舞台左から、ギター、ギター、ギターの後ろにドラム、ベース(ロジャーさん)、 ギター、女性コーラス×3、その後ろにキーボード×2。

左端のギタリストは完全にギルモア役。ギターソロのほとんどと、 ギルモア・パートの歌を担当してました。

右端のギタリストがアンディー・フェアウェザ・ローさん。 昨年末のクラプトンでもバックで来日されてました。 マネーでハデなソロやった以外は渋いバッキングに徹していましたが、 クラプトンのときより目立っていたと思います。 ロジャーさんがギターを持ったときにはベースも弾いてました。 ロジャーさんと二人ともベースを持っていてアレ?と思っていたら、 歌いながら弾けないようなフレーズのときだけベースがアンディーさん という分担でした。

ドラムやキーボードが時折ヘッドフォンをして演奏していたのは どうやらドンカマのようでした。曲の途中にSEをナイスなタイミングで 入れるために使っていたと思われます。

ギターソロやキーボードソロのとき、舞台後方でロジャーさんとアンディーさん が並んで立って、リズムに合わせて揃って左右に揺れている姿はなかなか 微笑ましかったなぁ。

フロイド・ベスト選曲を生で見られて(1/4フロイドだけど)感激でしたが、 2部のソロになってからの曲の方が新鮮に感動できました。 女性コーラスによるサビの盛り上がりは凄かったです。

最後まで立つ人がいなくてすわってゆっくりいい音で見れて良かった良かった。 アンコール前はスタンディング・オベーション。 客席がこれほどきれいに一斉に立ち上がったのは初めて見ました。 意外と早くアンコールが始まって、新曲1曲のみで終了。

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