行ってきました、プリンス。

S席といえどもスタンドだったんでそれほど期待はしてなかったけど、 なんと一番遠い真正面とは...。 一番前(手すり際)の通路脇だからまあいいか。 すわってゆっくり見られるし。

客層はちょっと年齢高めかなぁ。 ハデなかっこうのおねーちゃんがけっこういたけど、 少し無理してる感じがしないでもなし。 サラリーマン率も高し。

定刻通り客電が消えてちょっと驚きました。 10分、15分の遅れが当たり前のように思ってだんで。

出だしはステージが逆光で何やってるかわかんなかったけど いやがおうにも期待は高まります。そんな中 RAINBOW CHILDREN 。 ライトの中にまぎれもなく殿下が立っておられました。 「オーーーサッカー!」さすが殿下。なんてリズミカルな。

しばし本物のプリンスを見られた感動に酔いしれているうち、 ステージは暗転。殿下が問いかけてきました。

I have a question.
Did you miss me?
(yeah!)
Did you miss me?
(yeah!)
I missed you, too.
This is a song for you.

エレピで弾き出したイントロは PURPLE RAIN。 そんときはグッときましたが、 よくよく考えれば、くっさぁ、と紙一重。

やっぱりブラック・ミュージックの伝統なのでしょうか。 ライティングや振り付けがショー・アップされていて、 特に今からギター・ソロ弾くぞっちゅうところなんぞは ほんとカッコ良かったです。 あと、踊りのうまそうな客を4、5人ステージにあげて、 ひとりずつ中央で踊らせるとか、アンコールでは花束を 持った女性をステージにあげてから受け取るとか。 こういうのをエンターテイメントと呼ぶんでしょうか。

殿下のギターも十分堪能させてもらいました。 主にナチュラルのテレキャスを使っていてました。 あとは元プリンス時代のシンボルマークをかたどった紫ギター。 これはソロでアームを使いたいときに持っていたようです。 セミアコでジャジーなフレーズを弾いていたもの新鮮でした。

メンバー構成はドラム、ベース、キーボードに管3本。 ソロ回しがけっこうあったんですが、みなさんそれぞれ 実力者揃いで聞き応えがありました。

が、ソロ回しが長いもんでセッションっぽい雰囲気が濃厚で、 ちょっと飽きがきた部分も。アリーナで踊ってりゃどうってこと なかったかもしれませんが。

っとここで SIGN OF THE TIMES。うーんやっぱいいなー。 んでもって TAKE ME WITH U。リサのパートは客の担当になってる ようで、うろ覚えながらも合唱に加わってました。 で、もう1曲あって、本編終了。

アンコールはステージ中央にピアノが置かれ、バラードのオンパレード。 殿下の絡みつくような歌声でおなか一杯になりました。

で、あっさり客電が点いたので帰りかけたんですが、大部分の客はまだ 拍手を続けてます。とりあえずロビーでタバコを吸っているとドラムソロが 始まりました。ドラマーがサービスしてくれてるのか、と思っていたら歓声が。 あわてて会場に戻ると、なんと殿下がステージに現れてるではありませんか。

「みんな帰ったら?」なんて感じのMCを入れつつ、演奏開始! おお、客全員すごくノリまくってる。客電が点いたままというも なかなか味わえない雰囲気ですなぁ。 殿下がこんな振りで、ってやったら全員その振り付け。 「オーーーサッカー」の掛け合いもノリノリ。 長めの2曲で終了。

さらにしつこく客は残って拍手が続いてますが、さすがにもうないやろ。 でも、まあ、ひょっとしたらってことがあるんで、またまたロビーで タバコを吸っていたら...またまた歓声が。 あわてて会場に戻ると殿下がいました! 「もうえーかげん帰れよ」って感じで挨拶して引っ込んだと思ったら、 また出てきて今度はアコギを持ちました。うっそー! 短かったけど2曲も弾き語ってくれました。

さすがにもうないやろ、と大半の人が思ったようで、まだ拍手してる 人の数がここで激減。私も帰る人波に加わることにしました。 時計を見ると始まってから3時間経過してました。

もう若くないし、疲れてるはずなのに、客が求めれば応じずには いられない殿下、あなたは本当に素晴らしい。 いい夜をありがとうございました。

なんてこと書きましたが、このとき、殿下の夜はまだ始まったばかり だったようです。NPG関連のサイトを覗くと、朝4:30までクラブに いたと書いてありました...翌日(というか当日)は名古屋で やるはずなのに...やっぱ殿下はスゴイや。

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