行ってきましたMUSE。

この手のは周りに聞く人がなかなかいなくて、ひとりで行くことに。 WEBで簡単にチケットが買えたりするもんで、 今後はこのクラスの会場でひとりで行くことが増えるかも。

オールスタンディングというのはZEPP大阪のJeffBeck以来2度目。 あのときは追加公演で他に会場がなかったからやむを得ずって感じの オールスタンディングだったし、客層も客層だったんで、 モッシュなんてものはなかったけど、今回は違います。

ミキサー卓前に陣取ったものの、最初はちょっと不安でした。 手荷物預かりに服を預けたTシャツ姿の若者がわんさか。 ああ、こんなのにもみくちゃにされたらどーする? 開演前の会場にはレッチリやニルバーナが大音量で流れていて ノリのいいヤツらはもう臨戦態勢か? 始まってみれば、ドッと客が前に詰め寄せ、後ろの方は余裕があってホッとした。

MUSEってぇとわりとプログレっぽいイメージがあったんですが、なんのなんの。 盛り上がり部分は断然グランジ〜ミクスチャー系のあのノリ。 おお、これがモッシュっちゅうやつかぁ。床がゆれてるような気がする。 一度はあの中に行ってみたいような、そうすっと後悔するような。

ステージの上にはデカい白い風船が3つ。左右にスクリーン。 風船・スクリーン・会場左右の壁にくるくる回る模様が映写されてました。 スクリーンにはモノクロ(時々反転)のリアルタイムの画像が映されて これがまたカッコいい。マシューのギターにつけられたCCDカメラの映像 (ブリッジからネックを狙ってる)も、ZEPの映画を連想させて、 これまた良かった。

しかし、マシューはうまい。歌いながら、動きながら、あれだけよく弾けたもんだ。 ギターだけじゃなくピアノもバリバリでんがな。まあ、ピアノを弾く曲はライブだと 若干サウンドのパワー不足は否めませんねぇ。

アルバム2枚しか出してないから曲目は両方からまんべんなく。 MUSEの曲はファルセット多用でメロディーも複雑なんでさすがに合唱はねぇ... と思ってたら、あった、歌える曲が。「プラグ・イン・ベイビー」

MCはもっぱらクリス(ドラム)が担当。英語が理解されなくてよっぽど残念な思いを したんだろうか、たどたどしい日本語で喋ってた。今日はドミニク(ベース)の誕生日だそうだ。

最後には会場後方からステージ上と同じ風船が投げ入れられ、ちょっとビックリ。 ステージまで運ばれると、ギターやベースでつっつかれて、割れて中の紙ふぶきが 舞散る、という演出。

今年のライブはこれで最後だそうで、たぶんアンコールの分までぶっ通してやったみたい。 最後の最後、エレピの上に立ってギターを壊しにかかるし、その後マシューが崩れ落ちたかと 思うとドミニクにかつがれ、ドラムセットに倒れ込む。それにも足りず、 ドミニクはステージ両端のツアークルーを2,3人かついできてはまたドラムセットに倒し込む。 這い出たマシューはアンプによじ登ってステージ上の風船を引き千切りにかかる。 その間、ベース・ギターのハウリングノイズが鳴りっぱなし。 うーむ、かなり感動してしまった。ギターやドラムセット壊すのって 生まれて初めて見たもん。

ドラムセット壊れたくらいだから、当然アンコールは無し。全編80分でした。 客電がついて帰りかけたら歓声が。ステージを振り替えるとなんどメンバーが 記念写真撮ってやんの。おいおい、客に向かって3人ともダイブしたぞ。 大丈夫か? ステージに姿を見せるまでかなり時間がかかってました。(そらそうだ)

大物の大きな会場のライブもいい(特に前の方の席でみるのはね)けど、 こういうのもいいですねぇ。しかし、オールスタンディングはきつかった。

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