行って来ました最後の(たぶん)生クラプトン。Sadieさんと同行。

毎度お馴染みUDO会員先行予約の御利益でええ席です。 14列め、下手P.A.の正面なれど、通路脇。 ステージがよく見えてスペースゆったり、文句無し。

客層は昔から聞いてる風の年齢高め層とアンプラグド以降ファンの 若め層に二分されているような感じ。

5分遅れで客電おちて間もなく、ひとりでアコギかかえてクラプトンさんが ふらりと現われて生ギターを弾き出した。「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」。 ええぞー。しぶいぞー。しかし、やっぱ老けたなぁ...

で、バックが加わり、アンプラグド体制へ。

メンバー全員お揃いの色違い半袖カラー(襟つきという意味ね)シャツを着てる。 ひょっとしてこのシャツはツアー協賛のユニクロが配給したか? クラプトンさんは濃紺色。ちょっと作業着っぽい。

ギターとベースは椅子に座ってアコースティック。 ゴンチチ・インスト(「レプタイル」)やら「ティアーズ・イン・ヘヴン」やら最近の曲が続く。 ここで早くもアコースティック版「レイラ」が。 して、なんと「ベル・ボトム・ブルース」! Sadieさん、大喜び。

ステージにはたいして金がかかってなさそうに見えたけど、照明には凝ってました。 バリ・ライトの数はけっこう多かった、というか、ライトのほとんどがそれ。

「チェンジ・ザ・ワールド」の後、椅子が撤去されてエレクトリック・セットの始まり。 おや?なんだあのストラトは? 水色地に赤や黄の抽象画っぽいペインティングが施されている。 ひょっとして元はブラッキー何世とか? 孫のような子供に色塗りさせたとか?

ここでも最近の曲がひとしきり続いた後、おお!「バッジ」やん! 最近ファンになった人は、突然知らん曲が出てきたかと思うと 周りでオヤジが騒いでいてビックリって感じ? そういや、最後のサビで「レット・イット・レイン」に行くのは もうやんないのね。

んでもって、また唐突にブルース。「フーチー・クーチー・マン」!! 来た来た来た、と思ったら「ストーミー・マンデー」!! もうちょっとブルース聞きたいなと思ってたら「コカイン」!! 当然、キメの「コカイン」はオヤジどもが叫んでおります。

おお、おお、昔からのファン、ブルース系ファン、最近のファンと 客のノリが3つに奇麗にわかれていておもしろいねぇ。

次は...ええーっ? 「レイラ」だ!! 「レイラ」が2バージョン聞けてうれしいなっ、と同時に、もう終わりなの? あれ、ギター置くなりスッとひっこんじゃったよ。

アンコールは、やった!「サンシャイン・オヴ・ユア・ラヴ」。 で、...あれ? それだけ? オーヴァー・ザ・レンボウもメンバー紹介も無し? おいおい...月曜は2時間半で今日は1時間50分てか... 客の反応に不満だったか、疲れてたのか、風ひいたのか、 明日もあるんでセーブしたのか、 ユニクロ着せられて機嫌が悪かったのか...

しかし、クラプトンさん、やっぱ凄いです。 中には手癖で弾いてるようなところもあったけど、 フレーズがいいです。よく歌ってます。 最近はアコースティックでコンテンポラリーな感じが 多いんで、ソロもそっち系の曲の方が断然良かった。

それに、なんと言っても歌ですね。 最初のソロ・アルバムに比べたら、ほんと、ずいぶん上手くなりました。 あ、クスリとアルコールを辞めたのもかなり影響してんのかな。

そうそう、これが最後のツアーらしいんで、これまでに行ったクラプトンさん のツアーを総括しておこうかな。



1985年 福岡サンパレス

「ビハインド・ザ・サン」のとき。大学留年中でございます。 ベースがドナルド・ダック・ダンで、他にキーボードとドラムで、 デレク&ドミノスと同じ4人編成。「ホワイト・ルーム」でバリ・ライト が客席まで照らしてグルグル回ってたのを覚えております。

1987年 大阪城ホール

「オーガスト」のとき。新入社員でございます。 ロバート・クレイが前座。 クラプトンさんがステージにロバート・クレイを呼んで ブルース・バトルを繰り広げておりました。 終わってみたら10時過ぎてたのを覚えております。

1988年 大阪球場

こんときはエルトン・ジョンとマーク・ノップラーを引き連れてました。 エルトンは何曲か歌わせてもらってたけど、マークは Money For Nothing だけ で寂しいねぇ、と思ったのを覚えております。

1990年 大阪城ホール

「ジャーニーマン」のとき。新婚でございます。 思えば10年以上もクラプトンさんを見てなかったんですねぇ。 疲れたと早々に座り込んだカミさんが「レイラ」でも立たず。 コイツとは一生ライブに行かん、と心に堅く誓ったのでありました。



P.S. ライブ後は京橋の庄屋半。Sadieさんの会社の2人を加えて野球談義。

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