行ってきました、デュラン・デュラン。

オリジナル・メンバーが揃ったのが17年振り。 このメンバーでの来日はなんと19年振り。 オリジナル・メンバーでくるってことはやっぱり その当時の曲が中心になるはず、ということで 思い切ってチケット買っちゃったのでした。

でも当日が近づくにつれてイヤな予感がしてなりませんでした。 開場一面30代の女性だったらどうしよう...そしてノリが ジャニーズ系のライブのようだったらどうしよう... ま、スタンド16列目だし、ゆっくり高見の見物のつもりでええか、 見たいもんは見たいやっぱり見ておかねば、と当日はなかば開き直って 出かけたのでした。

会場で席を探してると、ステージを下手側から真横に覗くような 位置がそうらしいのだけども、スタンドNブロックが見つからない! 係員に尋ねるともっといい席と交換してるとのこと。 言われてみれば、スタンド席は、見えやすい席の下の方以外は黒い布が かけられていて、客入れしてませんでした。 今日はそんなに入らないらしい。 やっぱいきなり大阪城ホールじゃ厳しいよなぁ。 厚生年金くらいにしておけばよかったのになぁ。

さっそく交換所に行くと新しい席番号を書いた紙をチケットにホッチキス してくれた。どれどれ...「アリーナ22列40番」!! なんでいきなりそんな席?? 40番って真ん中ブロックだし... ああ、アイドル追っかけノリの女性に囲まれたらヤだなぁ... われながら、いい席とれてなに憂鬱になってんだか。

結局、思ったほど女性ばっかりというわけでもなく、カップルもけっこういたり、 中には野郎ばっかのグループもいて、少し安心。 食い入るように見入っている追っかけノリの方も少なくなかったけど、 女性客のほとんどのノリは80年代ディスコ。 決してマハラジャではなく、クラブでもない、そして70年代でもない。 ああ、久しぶりに踊って汗かいちゃった、明日、腕上がるかしらーってな感じ。

肝心のライブはですねぇ...初期の曲のデキがいかに良すぎるか、 テレキャス1本で最後まで弾ききったアンディーがいかにカッコ良い ギタリストかを再認識させられました。

1曲目でちょっとすかされたものの、ハングリーにプラネットときて ああ、やっぱカッコいいな、この人たち。俺たちの世代のバンドでまだ 続いてるのっていたっけ? やっぱこの人たちにがんばってもらわねば、 なんて大仰なこと考えたりして。

ところが、その後、一気に会場がクールダウン。 俺たちは現役だ、ナツメロバンドなんかじゃない、まして金目当ての再結成でもない、 という気概があったかどうかはしりませんが、知らない曲ばっかり続きます。

新曲だ、と紹介してた曲もありましたが、なんだかなぁ...中途半端なミクスチャー・ ラウド・ロックみたいなやつもあったりして、パッとしませんでした。 新曲やるならやるで、オリジナル・メンバーでアルバム出してからツアーに出ればええのに。 すわりこんで金返せモードの客まで出てくる始末。 ステージにもこの雰囲気伝わってるのだろうか。

しかし、しかし。 終盤はさすがにヒット曲を並べてきました。 ノトーリアスだけで会場のボルテージは一気に高まり、 ワイルド・ボーイズ、ケアレス・メモリーズ、ときて本編ラストはRIO!! ちょっと懐かしめな雰囲気のライティングもあって会場はほとんどディスコ状態!

アンコールはリフレックスにガールズ・オン・フィルムで会場をさらに踊り狂わせた1回だけ。 プリーズ・プリーズ・テル・ミー・ナウが聞けなかったのが意外でした。

ステージのバックが一面スクリーンになっていて、初期の映像が流れてたんだけど、 やっぱ感慨深さは他のバンドとは桁違いでした。ちょうど高校・大学の頃ですもん。 これより古くても新しくてもここまでの感傷効果は得られないでしょうな。

そういや、6月にZEPばっかり聞いたんだった。 こんなコンディションじゃ、どんなライブ行っても満足できんよなぁ...


戻る