行ってきました、エアロ。

今回はスタンド最前列。 ちょうどステージが45度くらいの角度で見えて思ったより近かった。 照明の鉄塔も視界になく、すぐ下のアリーナ席よりは よく見えたと思います。

冒頭、ピエロのようなダンサーに招かれてメンバー登場。 中央の花道を歩いてきて先端のセカンドステージに揃うや否や 「トイズ」が始まりました。が、なんじゃこれ? 音悪すぎ。 グジャグジャしてて誰が何弾いてるかわかんねえよ。 本番前のBGMはまともだったのに...。 まあ、まあ、セカンドステージだもんな、しゃあないな、と思ってたのですが 「エレベーター」の後メインステージに戻って「ロードランナー」が始まっても 同じでした。

そういや、なんかステージも金がかかってなさそう。 背景に出てきたネオンもものすごくチープなデザインだったし。 バスドラに「ホンキン」とだけホントにカタカナで書いてあったのも 微笑ましさを通り越して寂しくなっちゃったよ。 ナイン・ライヴズのときはもっとゴージャスなセットだったよなぁ。

とか、なんだかんだ言ってもこの人たちは本当に凄い。 いや凄いからこそいまだにやっていられるんでしょうけど。 50過ぎのおっさんにしては、なんて前置詞はまったく不要でございます。 その凄さを実際に見られることに感謝。
(というか、ドームを満杯にできるのは50過ぎ60過ぎのおっさん しかいなかったりして?)

そして、今回は高倍率の双眼鏡を始めて導入。 スクリーンってほとんどボーカルしか映らない、という不満を一気に解消。 見っぱなしじゃないけど、ソロになるとジョーばっか見てました。

ほんといろんなギター使ってましたね。 左用ストラトに左用テレキャスのネックを付けたやつとか 奥さんプリントセミアコとか透明ギターとかモズライト(に見えた)とか ゼマイティスとか。 ほとんど同じギターで弾いてないんじゃないかなぁ。 あとテルミンも使ってた。ソロ弾きながら使うところがジミー・ペイジとは違います。

双眼鏡導入で初めて気づいたこと。
  • ジョーが派手に動いているからといってソロを弾いているとは限らず、 かなりの確率でブラッドのソロだったりします。
  • スクリーンの映像は少し遅延されているようです。双眼鏡だと手の動きと音が ずれていてかなり違和感がありますが、スクリーンの映像にはそれがありませんから。 (こんなの常識?)
今回もうひとつ盛り上がりきれなかったのは音の悪さとセットの粗末さ だけではなく今回のツアーの選曲の趣旨と自分の趣味とが食い違っていたからかも しれません。

「ホンキン」の曲が一番多いのは予想通りでしたが、初期の曲、それも「ドリーム・オン」 以外の1stの曲とか、オープニングが「トイズ」なんてのは意外でした。 「ホンキン」とのバランスを考えるとゲフィン時代の曲は合わなかったのでしょうか。 ハード・ロック方面は押さえ気味でリズム&ブルーズ方面に振っていたように感じました。 やはり今回のキーワードは原点回帰ってことなんでしょう。 さすれば、音の悪さも背景のネオンも当時を意識したものだと解釈できますもの。

「ウォーク・ディス・ウェイ」の最後に花道で客を煽っていたスティーヴンが突然視界から 消えたのが転落事故だとわかったのは後のこと。そのときは花道からステージにもどったとたん 照明が暗転してそれきり。中途半端な終わり方に観客も戸惑ってました。誰もが最後は 「スィート・エモーション」だと思っていただけに。

やや長く待ったアンコールは「スィート」で始まって「トレイン」でエンド。 そのときは足の怪我なんて微塵も感じませんでした。 うーむ、やっぱり頭の中で「トレイン」が「レモン・ティー」になってしまう。 一生恨むぞシーナ&ザ・ロケッツ。

ライブ後は恒例の「遊心」でSadieさん、マンちゃんと焼酎四合瓶二本飲み切り。

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