ついに生のぺじぷらを見ることができた。
前回のツアーは、確か赴任したての95年だったのだが見ることはできなかった。 ちょうど日本に出張中だったのかな?それともただ単に見逃していたのか? いずれにしてもサディーは96年の2月に大阪城ホールで見たんだよね。

今回は新作ばかりのニューアルバムをひっさげてのツアーだが、まあ、内容は前回 同様ほとんどZepなんだろうなと(それが目当てなんだけど)、しかも前回のツアー から3年近くたってるし、体力も落ちているんだろうなと、しかもペイジは髪切っ てなんか変なおばさんおやじになってるしと、ちょっと期待過多になってがっかり しないよう大らかな気持ちで望んだ。(それにしてもチケット高いぜ)
今回は、前座が誰なんだかの情報がなかったため、ちょっと遅くに出かけた。そう したら、会場の駐車場は満杯で、ちょっと遠くの駐車場に停めなければならない羽 目になった。そうして会場に向かうと入り口のところが混んでいる。年齢層は往年 のZepファンから結構若いのまでさまざまだ。やっぱり、アメリカでもぺじぷら(と いうよりZepか?)は人気なんだなあとか思ったりした。

まずはTシャツを買って、入場して、さあ、席はどこかなって探そうとすると同時に いきなり客電が消えメンバーが登場し1曲目が始まってしまった。(あちゃ〜) 曲は確か新譜からだったと思う。席はどこやねん、あ、まったく反対方向やんけ、 とやってるうちに2曲目の「Celebration Day」が始まった。おお、ここやここやと やっと席を見つけると3曲目の「Heart Breaker」が始まる。
ぺじぷらの二人はともに黒の長袖Tシャツに黒のパンツといういでたち。(ちょっと ださい?)やはり、年老いてだぶついた体型を隠そうとしているのか?他のバック メンバーは、ベース、太鼓にキーボードというシンプルなメンバー構成だった。 以外にもロバート・プラントの声は出てるなと思った。それから、ジミー・ペイジ も結構弾けてるじゃんと思ったが、「ハートブレーカー」の途中のギターのみのソ ロのところで、ありゃあ、やっぱ、速弾きの部分は適当にごまかしながら弾いてる ぞって感じだった。まあ、それは昔からだけど。
それから、新作も数曲挟みながら、「No Quater」「Babe I'm Gonna Leave You」な どの往年のZepのナンバーを続けた。
しかしZepからの選曲は、どちらかというと通好みというか、それほど派手ではない 渋目のどちらかというとマイナーめな選曲だった。
まあ、アレンジも若干変えて曲の途中にインプロビゼーションっぽい所もあったり して、それほどZepを聞き込んでないファンには、ちょっと退屈した部分もあったか もしれない。 そういう意味では、Zepのファーストアルバムのラスト曲の「How Many More Times 」で昔ながらのバイオリンの弓で弾くシーンもあったり、テルミン(だっけ?)な んかを使ったいかさま魔術師みたいなシーンもあって、それが生で見れてそれはそ れで良かった。(ただ、弓で、ジャッジャーンって客席を指すのはしなかったけど) それで、ラストは「Whole Lotta Love」でとりあえず終了。
しかし、観客の歓声は止むことはなく、今まで見たコンサートの中では一番歓声と 拍手の多いコンサートではないかと思った。

大歓声の中、客に礼をして引っ込み、再びアンコールで登場。
アンコールとしてまずは、セカンドアルバムにはいってる「What Is And What Should Never Be」。このへんからも今回の選曲基準が伺えると思う。(曲名からどんな曲 がすぐに思い浮かぶ?聞けばわかると思うけど)
そして、アンコールの次の曲は、かつては、コンサートのオープニングだった曲。 そう、「Rock'n Roll」。
それで、ぶりぶり盛りあがり、やんややんやの大歓声の中みんな奥に引っ込む。 しかし、拍手歓声は鳴り止まず、客電もなかなかつかなかったので、まさか、もう 一曲やるのかと思ったが、しばらくして客電がついたので、一部の客はブーイング をしてたが、まあ、しょうがないでしょう。
それにしても、後半ジミー・ペイジも乗ってきて、結構動き回ってたしジャンプな んかもちょっとしたりして。まあ、それで疲れたんだろうね。

しかし、ぺじぷら二人とも老けたなあって感じは誰しも感じてるだろうけど、それ 以上にジミーペイジは、なんか財津一郎って言うか、ドラマに良く出てくる厳しい お父さん役の人になんか似てるぞと思ってしまった。なんか見た目普通のおじさん が気張ってロックギター弾いてるぞって感じで、見た目とやってることにかなりの ギャップを感じてしまった。その分まだロバート・プラントはなんとか、かつかつ ロックミュージシャンって感じは残ってたけど。昔が、二人とも結構派手だったか ら余計にその差が目立つよね。
そういう面から見ると、ストーンズは偉いよね。不良ロックンローラーを50なか ばのじじい達がいまだに演じているし。キースなんて完全に飛んじゃってるって感 じだし。その反面クラプトンは、歳相応に旨く自分の音楽を変化させて渋くやって るし。(そういう意味では、ブルースは年取ってもやっていける土壌があるな) やっぱ、ロックを歳を取ってからも長く続けることは結構大変なんだなあと思って しまった。
エアロあたりがどうやっていくかが、これからのロック高年齢時代のありかたを示 してくれそうな気がする。

戻る