行ってきました、大貫妙子。 今まで聞いたことなかったんだけど、ちょいとしたコネで招待券を入手。 今回はドン・グルーシンさんがバックで弾くのだ。

実は私はドン・グルーシンさんと知り合いである。 大安BOYSとセッションしたこともある。しかも私の曲で。 その後いっしょに酒飲んだし。クリスマスFAX来るし。 この前ブルー・ノートにラリー・カールトンらと来日したときも コンサート後に飲みに行った。

厚生年金の中ホールは今では芸術ホールと呼ぶんだそうな。初めて入った。 関係者受付からのご入場だ。バックステージパス付きか。 鞄の中はノーチェックか。席は2階席の中央一番前か。 さすが関係者。

会場は静かだ。音楽が流れてない。 開演アナウンスから開演までの5分ちょいはシーンとしていた。 まるでクラシックコンサートみたい。 歌の間は静かに聞いて、歌が終わると一斉に拍手というところも やはりクラシックコンサートみたい。 客層はよくわからん(いろんな人がいる)が若干年齢層が高めで、 お行儀の良い人ばかり。 一番良く分からんかったのが和服のおばちゃんがチラホラ。 しかもお水系じゃない普通のおばちゃんぽい。

アコースティックコンサートと銘打ってたけど、バックは6人。 ドンさん、パーカス、ギター、ドラム、Eベース、キーボード。 ギター、キーボード以外はLAやNYのミュージシャン。 ドンさんはバックでプレイするだけじゃなくてサウンド・プロデュース も手がけたそうな。

まずは大貫妙子が大村憲司の追悼の意を表してコンサートが始まった。 本当はギターが大村憲司のはずで、このコンサートは昨年の12月に 行われることになっていたらしい。言われてみれば、ドンさんが大貫妙子 のバックで来日する、というのを昨年の秋にも聞いていたような気がする。 その大村憲司が亡くなり、コンサートが延期されたのだ。 大村憲司ってYMOのバックで弾いているのをTVで見た程度だった けど、大貫妙子によると「日本で一番尊敬するギタリスト」だそうだ。

大貫妙子の歌ってホワンというかボーッというかユラユラというか どんなにサウンドの味付けが変わっても(クロスオーバー、ブラジル、 シャンソン、邦楽等々)歌の基本路線はみごとに崩れない。 それがいいのか悪いのかはようわからんけど、途中で眠気に誘われた私。 うーん、しかし高音が苦しそう。疲れてんのか、風邪ひいてんのか、 それとも年齢によるものか...

途中、大貫妙子の衣装替えの間、バックだけでスタッフの曲を演奏したのは 懐かしかった。

アンコールの最初に花やプレゼントを持った客(和服のおばちゃん含む)がステージ前に集合。 それを丁寧に全部受け取る大貫妙子。なんか、彼女の歌の雰囲気と同じく 和気あいあいというかアットホームな雰囲気に包まれたコンサートだった。

終演後、ドンさんにバーボンを差し入れ。 一緒に行った人全員がラッパ飲みを強要された (飲む前に何かひとこと言わされて)。 その後、みんなで写真を撮って、大安BOYSのCDをプレゼントした。 感想聞かせてくれるかなぁ。

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