行って来ましたリトル・フィート。

セイリン・シューズとディキシー・チキンしか聞いたことないし、 メンバーの顔なんて全然知らないし、唯一名前を知ってる ローウェル・ジョージはもうこの世にいないし、 残りのメンバーでどんな音楽やってんのか知らないし、 最近活動してるなんて話は聞いたことないし、 ってんで行くまではなにかと不安でいっぱいだった。

客層は8割がた、けっこうな年のサラリーマン、もしくは、 けっこうな年のバンドマン風。残りは、その人達に連れて こられたねーちゃん、もしくは、けっこうな年の外国人。 こんなに若者が見あたらないコンサートは始めてだった。 さすがリトル・フィート。

さらに、なーんと写真撮影や録音がOK! チケットに、フラッシュや巨大望遠レンズを使うな、とか、 巨大集音マイクを使うな、とか書いてあった。 さすがリトル・フィート。

それと、めちゃええ席でした。 10列目のどまんなか。 しかも前の席は客が来ず!

メンバー構成はおっさん4人、おばさん(V)、ラテン系にーちゃん(B)、 黒人にーちゃん(P)の7人。おっさん4人はG、G&V、K、D。 全員がリトル・フィートなのかどうかはワカリマセン...。

ステージはけっこうジミ。照明にはそんなに凝ってない。と思ってたら、 回転するライトなんかが使われていて、カラフルかつバリエーションが豊富だった。 さすがリトル・フィート。

ステージにギターが4,5本立てておいてあるけど、これは何種類かの オープンチューニングとレギュラーとを使い分けるためでしょうな。 片方のギタリストが弦を切ったとき、自分の他のギターを使わずに、 もうひとりのギタリストのを借りたりしてた。 それが二回あって、一回目は無事借りて済んだ(つまり二人のギタリストが 異なるチューニングで演奏)けど、二回目はもうひとりのギタリストも 同じチューニングで演奏してたらしく、やむなく曲間でチューニングを 変えたりしてた(多分オープンG→レギュラー)。 さすがリトル・フィート。

ピアノはシンセを使ってるようだけど、オルガンはたぶんハモンドB3。 もちろんレスリースピーカー使用。さすがリトル・フィート。

知ってる曲をあんまりやってくれなかった。 聞いたことがある2枚のアルバムはどれも初期のもの。 後期の方が商業的に成功してるだけあって、そっちの曲が多い(みたい)。 初期のけっこう泥くさいところが好きなんだけども、 ウェスト・コースト風味の強い曲が続いた。 でも、やっぱみんなうまいわ、長年やってるだけあって。 こういうのもいいなぁって再認識。 さすがリトル・フィート。
クラプトンがフィル・コリンズと組んでバカ売れする前って確か こんな感じだったよなぁ、あんときバカ売れしなかったらやっぱ こんな感じのコンサートしてるんやろか、なんて思いながら 聞いておりました。

それにしてもソロが長い。どの曲でもソロがあるし。 スライドギターはカッコよくて熱中して聞けるんだけど、 延々と続くキーボードソロ(ドラマーとパーカッション以外はメンバーが引き上げてる) のときにはとうとう眠気に襲われてしまいました。 さすがリトル・フィート。

ときどきメインでボーカルをとるおばさんは、なんだかそのへんの スナックのママみたいな感じ。 へんな振り付けはおいといて、歌はすごくパワフルで良かった。 さすがリトル・フィート。
うしろの席からは「おばはんはあかん」なんて声が聞こえてきたけどね。

パーカッションのにーちゃんもボーカルをとって、迫力ある低音で ブルースを聞かせていた。ちょっとサッチモのような感じ。 さすがリトル・フィート。
でもなぁ、スリッパみたいなサンダルでステージ立つなよ。 しかも白いソックスはいて。 そんなんで、客席で踊ってるおねーちゃん指さして "Shake, Shake" で 腰クネクネ、ってやってもかっこつかへんぞ。

と、いろいろあって、アンコール。 一発目は Willing。涙が出そうになりました。
やっぱこれだよ、これだよ、ああ、ほんっとに来てよかった。 さすがリトル・フィート。
今からチケット取るけどどうするって平日深夜に電話してきてくれて ありがとう松本さん。

アンコールは1回だけ。しかし時計を見てみると2時間以上たってる! あの年でようやるわ。さすがリトル・フィート。 新譜出たら絶対買うからね!

P.S. 帰りは京橋の庄屋半でかるーく生中×4。(5かも...)

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