行ってきました、ベック先生。

森之宮に集合して会場に向かったんだけど、なんじゃこりゃ? 森之宮から大阪港までは¥270。大阪港の一駅先のコスモスクエア駅までは¥480!! ふ・ざ・け・る・な!! 公共交通機関が他にないからって足元見んなってぇの。

んで、会場周辺や会場内の模様はSadieさんがレポートしてる(私のトイレ事情まで)し、 コンサート内容もSadieさんレポートが曲目フォローまでしてて詳しいし、 多霧山のサンディエゴ公演レポート見ると似たようなもんだし... おっと書くことないじゃあーりませんか。

ベック先生は何本かの白ストラトと、1曲だけナチュラルフィニッシュのテレキャスを お使いでした。フィンガーボードはすべてローズウッド。 当然、すべて指弾き、といいたいところですが(遠目だったので確かなことは言えませんが) 一部ピックを使ってたような気がしました。トレモロアームはほぼ水平にしっかり固定されて いて、そのアームの根元に右手を置いて、ボリュームとアームを微妙に操作しながら主に 親指で弾いていらっしゃいました。ここぞっていうアクセントには弦を引っ張りあげて フィンガーボードに叩き付けるような弾き方も。あと、強くカッティングするとき、 アームが邪魔でダウンストロークしにくいのでしょうか、アップストロークで決めてらした のも印象的でした。それに、それに、先生がライトハンド奏法されててビックリ。

足元にエフェクタがころがってる雰囲気はまったくせず。 エアロのジョー・ペリーみたいに、舞台袖にヘッドアンプをたくさん並べてギターのテクニカル スタッフにいじらせているのでしょうか(ステージのヘッドアンプはダミーらしい)。 曲によってヘッドアンプを使い分けていたようです、なんてところまで耳が肥えてる わけもないので何とも言えませんが。

とにもかくにも先生のギターがよく聞こえるミキシング。 おねーちゃんギタリストの音はもうちょい大きくてもええんちゃう? 噂にたがわずおねーちゃんうまい。遠目だときれいそうな感じ。 ヘビメタっぽいアクションも難しいフレーズになると静止してたねぇ。 主にギターシンセかな、おねーちゃんの足元にはペダルを始めいろいろ ころがってる模様。

ドラムは、例の、なんていったっけ、組まれた足場にタムを金具でネジ止め するやつ、あれにタムがえらいぎょーさん並んでる。と思ったら一部がシンセドラム のパッドであることに聞いて気が付きました。ティンバレスらしき音もしてた。 バスドラの音がやたらお腹に響くミキシングだったのでえらいバスドラの音数が 多いなと思ってたら、2つめのキックペダルがハイハットペダルの横に置かれてました。 遠隔操作疑似ツーバスシステムと個人的に呼んでるやつですわ。

ベースの兄ちゃんが右手人差し指に包帯(と思う)巻いてたのが気になったけど、 音からはその影響感じられず。

セットリストは最新アルバムと前作(といっても10年前のギターショップ)からが 大部分で、それに有名曲(ただしフリー・ウェイ・ジャムは除く)を加えた内容。 最新作と前作とに対して同じような印象を持っていたんですけど、 同じバンドでこうやって聞くとまさしく混ぜん一体となってて、 どれがどっちに入ってたかわからんようになるくらいでした。

んで、総括ですけど、一言でいえば「へへーまいりましたぁー」って感じ。 最初から最後までベック先生をとくと堪能させていただきました。 やっぱギタリストとして史上最強なんじゃないでしょうか。 他の名ギタリストと呼ばれている人たちって、歌や曲やバンドアンサンブルなんかも 含めて考えれば、というのが多いんだけど、先生は違う。 ギターインストだけで勝負してるもんね。 フォロワーらしいフォロワーもいない独自の世界を築いたし。 1フレーズでこんなに人を感動させられる人は他にいるか?

強いて言えばベック先生独演会じゃなくてバンドアンサンブルってぇ雰囲気も ほしかったな。とにかくキーボードは要るでしょう。おねーちゃんが先生とテーマを ハモりだすと急にバックの音が薄くなるからねぇ。キーボードがいれば、おねーちゃん が先生にもっとからめてええんちゃいますか?

ところで、先生はもうトーキング・モジュレータやリング・モジュレータは お使いになられないのでしょうか?

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