最近、スゲー暇になった。ま、はっきり言って、いきなり仕事がなくなった。取りあえず、会社には行ってるけど、会社 に行っても考えるのは、昼飯とか晩飯はどこに行こうかということばっかだ。(言っておくが俺が馬鹿なことしでかして こんな状態になったってことじゃないぞ。世の中が、少なくとも俺の所属している部署が、不景気になったってことだ)

せっかく暇になったんだし、何するって事もないんだから、曲書いたり、マンガ描いたり、原稿書いたりすりゃあいい んだろうけど、人間、急にこんな暇な状態になると何をやっていいのか分からなくなるもんだって初めて知ったよ。 これがジャパニーズサラリーマンの悲しい性って奴だな。まったく趣味の一つもやってる暇がないくらい忙しい、忙し いって言ってる時には、何とか暇を見つけてそういった趣味をやろうとしてたのに、いざ、スゲー暇になっていつでも 出来る時間が出来たとたんにとそんな事も出来なくなるという。(やけ酒だけは呑んでるけど)

なんか辛くても一生懸命やってる物があるうちが華なんだろうな。俺も、今までやってた仕事は嫌いじゃなかったし、 だからこそがんばったんだと思うけれど、でも、その時はもう少し暇も欲しいと思ってた。でも、その暇は、俺が最終 的に欲してた物じゃなかったんだよな。ちょっと暇な時間が欲しかったって事で、全部暇になることを望んでいなかっ たってことだ。
逆に、そこまで暇で自分で自由になる時間が欲しかったとすると、きっと、その時間をどのように使うかって事がはっ きりしていて、自ら会社を辞めて、それをしてたよな。

てぇ事で、よく、ロックに関らず歌謡曲の歌詞でも、自由が欲しいとか、幸せが欲しいって歌詞が出てくるけど、そん な自由とか幸せってのは、そんな足枷を外された状況に放置された時に本当に訪れるんですかねえと思ってしまった。 訪れないとするとそれは、ただ、わがままを言ってただけにすぎない。 足枷を外すこと以上に自分自身の意識を持つという事が必要だ。

小市民にとって案外今自分の置かれている状態が自由であり、幸せなのかもしれない。 そんな小市民に代わって一時の叶わぬ夢を見させてくれる物が、音楽だったり映画だったり小説だったりするんだろうな。

不平不満が言えるうちは、きっと自由で幸せなんだよ。実際、北朝鮮なんかそんな事言ったら消されちゃうだろうから。 そういう事を言ったからにはどうしたらそれが解消できるかを実行する事が大切だと思う。

何や知らんけど、悟りを開いた偉そうな事を言ってしまったなあ。そういう俺はいったいどうなんだ?

(続く) 2・26・99

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