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4月以来の更新となりますが、新着はこんなもんでした。
9月以降にはレニクラ、レッチリ、ノエルと楽しみなリリースが続きます。

TEDESCHI TRUCKS BAND "REVELATOR"

デレク・トラックスが嫁をボーカリストに迎えてバンドを結成。 彼にとって念願のバンドということになるでしょうか。

アメリカ南部の香りはしますが、ブルースに近寄りすぎず、 乾いた爽やかな印象です。

雰囲気は私の知ってる中ではリトル・フィートが一番近いかな。

穏やかでちょっとハスキーなボーカルに絡む絶妙なスライドギターが 心地よいことこの上なく。

しばらくの間、朝の定番でした。

KISS "DESTROYER" [1976]
KISS "ROCK AND ROLL OVER" [1976]
KISS "LOVE GUN" [1977]

ご存じキッス黄金期の3枚。 「地獄の軍団」「地獄のロックファイヤー」「ラヴガン」

リマスター盤が千円前後で出てたので、暑さを吹き飛ばそうと 思って大人買い。

いやぁ、懐かしい。けど、あまり聴きなじみがない曲も。

よく聴いたのはこの後に出たライブ盤「アライブ2」だったかな。 調べてみると「アライブ2」にはこの3枚から均等に5曲ずつ収録されてました。

なるほど。「アライブ2」に入らなかった曲のプレイリストを作って聴いてみるかな。

Billy Cobham "SPECTRUM" [1973]

ワーナー廉価盤3枚買ったらもれなくもう1枚キャンペーンに乗っかって、 なんの脈略もなく「今年の夏はフュージョン」というテーマで選んだ3枚 のうちの1枚。

このビリー・コブハムの初リーダー作は一度聴いてみたいと思ってました。 ジェフ・ベックが影響を受けたらしく、最近のライブでもこのアルバムの 収録曲をカバーしてましたし。

と思ったらしょっぱなからぶっ飛びました。 すさまじい嵐のようなドラミングにあおられるようにヤン・ハマーのシンセと トミー・ボーリンのギターが飛び交うという、これはもうはや影響を受けたという レベルではなく、ジェフ・ベックがやりたかったことそのものなのでは? (ブロー・バイ・ブローのリリースは1975年)

ちなみにディープ・パープルに籍を置いたこともあるトミー・ボーリンは 1976年に25歳の若さで亡くなっています。

CORNEL DUPREE "Teasin'" [1974]

ワーナー廉価盤3枚の2。

コーネル・デュプリーも一度聴いてみたかった人。 一番有名な初リーダー作をチョイスしました。

これは味があっていいですね。 ブルース、ソウル、ファンクをいいとこどりしたインスト曲で ツボを心得たテレキャスサウンドを心ゆくまで堪能できます。

でも、ついつい、次のコーラスから歌が入ってくる、ってのを 期待してしまうんですよね。

B.G.M. としては最高ではないでしょうか。

今年の5月に68歳で亡くなったばかり。ご冥福をお祈りします。

jaco pastorius big band "twins I & II - live in japan 1982" [1982]

ワーナー廉価盤3枚の3。

すいません。これは「3枚買ったら...」の対象CDリストから選びました。 というか、このアルバムの存在をすっかり忘れていました。

当時はジャコパスがかなり話題になっていて、確かTV-CMでも聴けたように記憶しています。 ベーシストがこぞってフレットレスを弾き出したものでした。

内容はもうまったく素晴らしいものです。 ベース演奏は言うにおよばず、彼がアレンジしたビッグ・バンドとの絡みも最高!

ただ、静かに演奏されてる部分が少なくないので、車や電車で聴くのはちょっと辛いのが難点。

このとき彼は31歳、人気は最高潮でした。 しばらくして噂を聞かなくなったと思ってるところに訃報が届いたのでした。(87年没)

ELVIS PRESLEY "THE ESSENTIAL ELVIS" [2009]

ベスト盤が異様に安く出ているのでエルビスでも聴こうと思ったけど、 これまた異様に数が多くてどれにしたらいいのか迷いました。

結局、これに決めたのはオリジナルアルバム志向だったから。 (ということを調べるのにもけっこう手間がかかったりして)

CD1には1958年に出たコンピレーション「エルヴィスのゴールデンレコード第1集(Elvis' Golden Records)」 と映画サントラ「闇に響く声(King Creole)」を収録。

CD2には最初の2枚のオリジナルアルバム「エルヴィス・プレスリー登場!(Elvis Presley)」 「エルヴィス(Elvis)」(いずれも1956年)を収録。

この後軍隊に入隊して、帰ってきたら映画スター街道まっしぐら ということになりますので、ロックンローラー時代の集大成といったところでしょうか。 これにSUNレコード時代の曲が加わると完璧ですね。

初期のロックンロールとロッカバラードを堪能できるCD2もいいんですが、 CD1後半のサントラもなかなか捨てがたいというか新たな発見でした。 ビッグバンドとの絡みがめちゃかっこいいです。

ちなみに、42歳で亡くなったのは34年前のお盆でした。

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