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梅雨の季節はボブ・ディランに限る??
新譜のついでに油の乗った時期のアルバムを3枚聴いてみました。

BOB DYLAN "BLOOD ON THE TRACKS" [1974]

邦題『血の轍』ですね。

アコギとベース、ドラムだけのシンプルなサウンドが特徴。

ローリング・サンダー・レビューの時期の作品としては おとなしい感触だったのが意外でした。

忙しくて疲れ気味の朝にはこれで癒されてました。

BOB DYLAN "DISIRE" [1975]

邦題『欲望』ですね。

このアルバムはなんといってもバイオリン、女性コーラス、パーカッションが 特徴的です。

曲はやっぱり「ハリケーン」と「サラ」が印象に残ります。

このときのセッション・メンバーがローリング・サンダー・レビューの バンドの母体となったとか。
なるほど、ローリング・サンダー・レビューの雰囲気がよく出ていると思いますが、 エレクトリック・ギターが入ってないのが不満といえば不満かな。

BOB DYLAN "HARD RAIN" [1976]

邦題『激しい雨』ですね。

第2期ローリング・サンダー・レビューの実況盤。

ミック・ロンソン、Tボーン・バーネットらのエレクトリック・ギターが がんがん入ったゴキゲンな演奏で、ザ・バンドとのライブ『偉大なる復活』 よりもこちらの方が気に入ってます。

今では、第1期ローリング・サンダー・レビューの音源がライブ・ブートレッグ としてリリースされていて、実はそっちの方が内容も音も◎です。

『激しい雨』完全版に期待したいですね。

しかし、なんといってもジャケットがめちゃかっこいいです。 ボブ・ディランのベストジャケットじゃないでしょうか。

BOB DYLAN "TOGETHER THROUGH LIFE"

で、これが新作。

最近の3作『Time Out of Mind』『Love and Theft』『Modern Times』に どうもいまいちピンとこなかったんですけど、やっぱり聴いてしまうんです。

が、今回はピンと来ました。

内容的には先の3作とそれほど変わってません。 映画のサントラだけあって曲のバリエーションは豊かな方かな。

やっと、これらのアルバムの聴き方がわかったような気がしました。

あのボブ・ディランだと思って聴くからピンと来なかった、というか、 最近のボブ・ディランについていけてなかったというか。

アメリカン・ミュージックの生き証人みたいな爺さんがやってる 渋すぎるカッコいい音楽、って感じで、呑みながら聴いたらサイコーですね。

LENNY KRAVITZ "LET LOVE RULE 20th anniversary deluxe edition"

レニー・クラヴィッツのデビュー作の20周年記念盤。

リマスターされてボーナストラックが追加された1枚目に加えて、 当時のライブが収録された2枚目がついてます。

リアルタイムで聴いたわけではないのでそれほど思い入れはないんですが 当時のライブ盤に期待して聴いてみました。

ボーナス・トラックはジョン・レノンの「コールド・ターキー」のカバー以外はたいしたことなし。 デモはマニア向けですね。

ライブ盤は音が良くないし楽器のバランスも悪くてがっくり。 それを補って余りある出来栄えかというとそうでもなかったり...。

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