今月は、新星堂で半額だった3枚と、ギター雑誌のお勧めから。

The Black Crowes "Amorica" [1994]

半額CDその1。
ゆったり聴けるアメリカン・ロック。
1作目、2作目はリアルタイムで聴いていてライブ(たぶん初来日)にも 行ったりしてましたが、この3作目以降は聴いてませんでした。
あんまり期待もしてなかったのですが、今の自分の耳にはこのサウンドが 一番心地よく響きました。今月一番良く聞いた一枚です。
以降の作品も聴いてみようかな。

Dr. John "Dr. John's Gumbo" [1972]

半額CDその2。
アメリカ南部の明るく泥臭いサウンド。
レオン・ラッセルがロックンロール色抜きで土着の音楽をやってる感じ?
今の私にはこの底抜けの明るさ・ハッピーさがあまり染み込んできませんでした。 B.G.M.として流してると雰囲気がいいんですが。

Various Artists "The Concert for New York City" [2001]

半額CDその3。
9.11後にポール・マッカートニーの提唱によって10月20日に催された追悼&チャリティー・コンサートの実況盤。
わずか10日後の9月21に催された「アメリカ:ア・トリビュート・トゥ・ヒーローズ」は、沈痛な雰囲気が漂っていて、事件後放送禁止になったジョン・レノン「イマジン」を歌うニール・ヤングに代表される静かな怒りが印象的でした。
それに比べて、お祭り的な能天気さを禁じ得ないこの作品は、当時のバングラディシュの難民に思いをはせることなくバングラデシュ難民救済コンサートを楽しんでしまうのと同じように、事件とは切り離されて楽しまれていくんだろうな、と感じた次第です。
背景抜きで純粋に楽しめる豪華な内容です。

Albert King "Born Under a Bad Sign" [1967]

某誌でスティーブ・クロッパーの記事を見て聞いてみました。
これ、レコードで持ってたんですよね。 高校時代、クラプトンの影響でアルバート・キングを聞こうと思い、 ちょっと背伸びして買った記憶があります。
いやぁ、バックがMGズだったなんて思いもよりませんでした。 というか、当時、MGズが何者かまだわかってませんでしたけどね。
こうして聴き返してみると曲ごとのカラーがはっきりしていて ブルーズにしては聴きやすいですね。 クロッパー氏のギター云々よりも、バック全体の演奏にグッときます。
いや、もちろん、アルバート・キングあっての話ですが。

Otis Redding "Complete & Unbelievable- The Otis Redding Dictionary of Soul" [1966]

これもクロッパー氏がからんでる一作。
しかし、上のたった1年前だというのにモノラルで音が良くないんです。 電車の中ではバックの演奏があんまりよく聞こえなくて残念。
でも、まあ、オーティス・レディングの熱い歌と なんか前に進もうという、多少実験的はサウンドは堪能できました。

Muddy Waters "Hard Again [Expanded]" [1977]
Muddy Waters "Breakin' It Up, Breakin' It Down" [2007]

マディー・ウォーターズがジョニー・ウィンターやジェームズ・コットンの手を借りて 復帰を果たし、グラミー賞まで取ったスタジオ音源が前者。
その面子で行われたライブの音源がなぜか日の目を見ず、 ここにきてやっと発表されたというのが後者。
どこかカチッとした、マディーを立てた感じのスタジオ音源よりも、 リラックスしてジョニー・ウィンターやジェームズ・コットンも 目一杯目立ってるライブ音源の方がだんぜん良かったです。
今の自分にはこういうモロなブルーズはちょっと...と思ってましたが、 お酒が入ってると断然心地よく響いてきて聞き入ってしまいますね。

Queensryche "Operation- Mindcrime [Bonus Tracks]" [1988]

これも某誌で紹介されていたのでいっぺん聴いてみようと思って。
結果、ちょっと失敗したと思ってます。
これ、プログレっていうんでしょうか? ピンク・フロイドの「ザ・ウォール」をリスペクトしてるようですが 音が単調なので途中で飽きがくるんですよねぇ。

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