カバーアルバム月間でした。
Patti Smith "twelve"
パティ・スミスのカバーアルバム。
ほとんど知ってる曲ばかりなんですが、
完全に彼女のカラーになっていて、
素直にカッコいいと思いました。
やっぱりジェファーソン・エアプレインのホワイト・ラビットや
ドアーズのソウル・キッチンはずっぱまりです。
意外な選曲としてはティアーズ・フォー・フィアーズのルール・ザ・ワールド、
ビートルズのウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー、
ニルヴァーナのスメルズ・ライク・...を収録。
呪術のような独特な歌い回しのロック系の曲よりも
メロディアスな曲の方が今は気に入ってます。
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Bryan Ferry "DYLANESQUE"
すいません。この人もロキシー・ミュージックもほとんど知らないのに
買っちゃいました。
この人はどうやらかなりのディラン・フリークらしく、
過去にも何曲もカバーしてるらしいです。何がきっかけなのか知りませんが、
今回はアルバム1枚全部ディランのカバーになってます。
私がこの人にあんまり興味がなかったのはたぶん、シャウトしないボーカルスタイルと
シャウトする必要のない音楽性にピンとこなかったからだと思います。
当然このアルバムでもその様なスタイルなんですが、
ボーカルはなんだかディラン本人を連想させる渋さがあるし、
普通ならモロ・カントリー・ロックになりそうなところを
ヨーロッパ的なベールがかかっているのがさすがと思わせるし、
クリス・スペディングらのギターもカッコいいし、ついつい聞き入ってしまいます。
そうそうロビン・トロワーなんて懐かしい人も1曲だけ弾いてます。
あ、ブライアン・イーノも1曲だけ。
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V.A. "MAY YOUR SONG ALWAYS BE SUNG / THE SONG OF BOB DYLAN" [2006]
これはいろんな人のディランのカバーを集めたアルバム。
もともとBMG関係レーベルの何枚かのシリーズから抜粋したものらしい。
1曲目のニルソンのサブタレニアンにはびっくり。
まるきりジョン・レノンではないですか。
それもそのはず、この曲を収録したアルバムはなんと
プロデュースド・バイ・ジョン・レノン。これは大きな収穫でした。
見張り塔からずっと、のような雰囲気のフォーリング・フロム・ザ・スカイは
ジェフ・ヒーリー・バンド。ギターも女性コーラスとの絡みもカッコいいです。
パティ・スミスのウィキッド・メッセンジャーはもう凄い迫力。
それもけっこう最近の作(96)というから驚き。
マイティ・クインのハードなバージョンをやってるのはスイスのバンド、ゴットハード。
なんだか微笑ましい感じで好きです。
ディランのゴスペル期のガッタ・サーヴ・サンバディをエタ・ジェイムスがやってるのは
これはもうはまり過ぎでしょう。
以上、18曲中特に印象深かった曲です。
知らない人の方が多かったけど、ハズれはあんまりなし。
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V.A. "A TRIBUTE TO JONI MITCHELL"
ジョニ・ミッチェルはあんまり知らないんですが、プリンス殿下が
参加されているということでトリビュート盤を聴いてみました。
各アーティストがいろんなアプローチをしてますが、なんとなく
崇高な統一感を感じます。これがジョニ・ミッチェルの世界?
女性ではビヨークほど個性があればいいけど、
アニー・レノックスやサラ・マクラフラン、エミルー・ハリスなんかだと
ジョニ・ミッチェルの歌の魅力に埋もれ気味なのでは?という気がしました。
エルヴィス・コステロやジェームズ・テイラーなんかの男声の方が
面白いんではないでしょうか。
殿下はピアノ・オルガン・ギター・ベース・コーラス(要はドラム以外全部)を
演奏して殿下節全開でやっておられます。
夜にしっとりと聴きこみたいアルバムです。
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