なんや知らんうちにこんなに...

PRINCE "3121"

殿下の2年ぶりの新作。
カッティングギターがいいですねぇ。 アコギの使用も目立ちます。 いろんなタイプの曲で楽しませてくれますが、 シンセが入ったポップな曲が80年代を思い起こさせてよかった。 あと、ラストのホーンが入ったラテンっぽくもあるファンクな曲もかっちょいいです。

DAVID GILMOUR "ON AN ISLAND"

「エコーズ」〜「狂気」期に見られたフワフワした感じの曲に、 「狂ったダイアモンド」調のギターが乗っかってる、というのが第一印象。 なんだかんだいってフロイド色たっぷりですよね。
過去のソロ2作が見当たらず聞き返せなかったので、かすかな記憶に頼る他ないのですが、 フロイドとは違った魅力があったソロ2作目が気に入ってました。

DONALD FAGEN "Morph The Cat"

洒落た感じのB.G.M.として聞くならいいかもしれませんが、 電車の中で聞くには冗長で単調で退屈なところが少なからず。 ナイト・フライはそんなことなかったのですが。

THE DEREK TRUCKS BAND "Songlines"

今のオールマン・ブラザーズ・バンドのギタリストでもある デレク・トラックスくんのバンド。 「くん」付けしたくなるくらい本当に若いんだけど、 すんごいスライド弾くんですよね。
過去のスタジオ盤はどれもライブっぽい作りだったので、 今回はスタジオ盤らしいスタジオ盤を目指した、なんてインタビューを 読んでいたので期待したのですが...いいことはいいのですが... ろくろく聞きもせず人に薦めるんじゃなかったと反省しております。

V.A. "Respect The Stones"

日本の往年のロック・ミュージシャンによるストーンズ・トリビュート。
ブライヴェーツ、ズボンズ、モッズ、ダイアモンド・ユカイ、シナロケ、永井ホトケ隆、 元ストリート・スライダーズ、元米米クラブ、元レベッカ、元ツイスト、といったラインナップ。
みなさん、はりきってやっておられるのですが、はっきり言って辛かった。 何が辛いって、歌やサウンドはさておき、英語の発音の悪さがひっかかって 感情移入できにくいのが辛かった。そこらへんのオヤジ・コピー・バンドを 連想してしまって...
そんな中、外人ボーカルを従えた菊田俊介の「ミス・ユー」でのサイドワークは めちゃめちゃかっちょよかった。通勤電車で微動だにせず聞き入りました。

THE ROLLING STONES "Rarities 1971-2003" [2005]

レア音源集。
レアでも何でもない、という意見もあるようですが、 私としてはほとんど聞いたこと無い曲だったので楽しめました。 ライブテイクは素直に聞けるんですが、ミックス違いのトラックは なんか居心地悪い感じがします。
モロブルースはかっこいいけど、クラプトンみたいに 繰り返し聴きたいという気はあまり起きませんでした。

WILCO "Kicking Television - Live In Chicago" [2005]

知り合いのバンド UMホームラン のKさんに戴いたCD。
WILCOという名前は知ってましたが、音はまったく初めてでした。 オルタナティブ・カントリー・ロックといわれてるだけあって、 確かにザ・バンドを連想させる部分がありました。 ロックっぽい曲はパール・ジャムのミドル・ナンバーに通じるところがあります。
やっぱりこの手のは歌詞が分かったほうがより楽しめるんでしょうねぇ。 入門編としては、さほどバラエティーに富んでるとはいえないうえ、 2枚組という分量もあって、ちょっとしんどいかも。

PAUL WELLER "Modern Classics" [1998]

ライブの予習用に、そういやベスト出てたよな、って探したらどうやら廃盤のようで、 amazonでユーズドを探して購入。それでも手数料入れてもかなり安かった。
内容は、想像以上に素晴らしいです。 オリジナルアルバム全部持ってんだから想像できないわけないんですが、 こうやって並べて聞いてみるとそれはもう想像を超えていたわけで...
って、ええ年こいたおっさんが、おっさんロッカーに入れあげてるのは暑苦しいっすか?

STING "Fields Of Gold - The Best Of Sting 1984-1994" [1994]

ブック・オフで購入。以外と安かった。
都会的というかお洒落というか欧州的というか、 一言でいえばAORということになります。 アメリカンなベタな商業的ロック・バラード色は皆無なので、 そう呼ぶのもはばかられるのですが、夜に酒(≠日本酒)でも 飲みながら聞くのが一番似合うことは確か。 それに、この人がちょくちょく映画の曲にかかわってるのはなんとなくわかりますね。
そういえば、生まれて初めて甲子園に足を踏み入れたのは阪神の試合でもなく、 高校野球でもなく、この人のライブなのでした。セット・ミー・フリーの頃。 内容はまったく記憶にないけど、セット・ミー・フリー歌いながら トイレ行くときに頭をゲートに強打して見事仰向けにすっ転んだという記憶だけは 鮮明にあります。
それから何年かして、チケットいっぱい余ってるから、といって 大阪城ホールのライブに当日参戦したのを覚えてます。 そんときはやたら変拍子が目立ってた記憶がありますが、 このアルバムには変拍子は見当たりませんね。

PAUL McCARTNEY "Flowers In The Dirt" [1989]

ビートルズ以来の来日公演のときに最新作だったのがこれ。 エルビス・コステロとの共作4曲を収録。
ロックンロールな曲は無く、ミドル〜バラードばかりで じっくりと聞かせるアルバム。いい曲が揃ってます。 今聞いてみると、今の最新作と何かしら共通するものを感じました。

PAUL McCARTNEY "Give My Regards To Broad Street" [1984]

映像版は、レンタルビデオで借りて見て「おもしろくねー」と思ったのを覚えてます。 ビデオクリップ集みたいなもんでしたから。
音としては、ポール卿がビートルズナンバーを再録されたということに価値があります。
そういえば、アルバム「レット・イット・ビー」の製作時に、フィル・スペクターが無断で 「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」にストリングスを被せたことに、 ポール卿がお怒りになったという逸話がありましたが、 ここに入ってるこの曲は、そのストリングス入りバージョンに近いアレンジがなされていますよね。

JEFF BECK "The Best Of Jeff Beck" [1971]

ブック・オフで購入。
ベストといってもトゥルースとベック・オラの2アルバムからのチョイスにシングル曲を加えた構成で、 再発日本盤の特典だかなんだか知らねど、収録されてる曲のうち2曲のモノ・バージョンが付いてます。
たぶん、アルバム未収録トラックはどれもベッコロジーに入っているのでしょうけれど、 ジャケットのカッコ良さには抗えずに買ってしまいました... これ、生涯で一番カッコいい写真じゃないですか?

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