こんなつもりじゃなかったんですけどねぇ...
在庫が無くてお取り寄せ扱いになったやつや、買おうと思ったときに
廉価盤の再発が決まっていて予約注文していたやつの入荷が、
ベテラン・アーティストのリリース・ラッシュと重なっちゃったんです。
というわけで二言三言でささっと。

ERIC CLAPTON "Back Home"

メローなのやブルージーなのが少な目で、元気良くて明るい曲が多く、 ラウンジミュージックしてないのが気に入ってます。 やっぱ孫のような歳の子どもから元気もらってんでしょうか。 ブルージーなのが少ないのは同時進行でロバジョンセッション やってたからでしょうね。
今度来たら行こうかなぁ、どうしようかなぁ。 クリーム多めだったら行くけど。

THE ROLLING STONES "A Bigger Bang"

おお、今回は特に元気いいっ!とか思ってしまうのは彼らの年齢を 考えてしまうからなのでしょうか。 バビロンやヴードゥーと比べてみるとさほど突出して元気が いいわけでもないのですが、まったく衰えが見えないのは驚異ですよね。 曲のキャラがどれも立ってて、ブルージーな曲が多めなのが気に入ってます。

PAUL MCCARTNEY "Chaos and Creation in the Back Yard"

プロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチ偉い!
ウィングスも含めてポール卿のアルバムって必ず捨て曲(失礼!)というか 「あ、こんなんおもろいんちゃう」で始めてそのままなんとなくできちゃった曲 というか「まあ、こんなもんか」で流しちゃった曲というか、 少なくとも私にはちょっと退屈な曲がいくつか入ってるわけなんですが、 このアルバムにはそれがまったくありません。 しかも感触が完全にホワイト・アルバムやアビー・ロードなんですよね。 プロデューサーがあのポール卿の尻を叩くってのも根性あったなぁと思うけど、 ちゃんとやればこれだけのものになるってのにポール卿ったらいままでいったい...

QUEEN + PAUL RODGERS "Return of the Champions"

えーーーっ?あのポール・ロジャースがクイーンに? と最初は誰もが思いましたよね。
聞いてみて違和感がなくて自分でも驚き。 あまりクイーンに思い込みがないのは確かだけど。 しかし、これだけ聞かせてしまうのはポールさんの実力でしょうね。
アコースティック・ナンバーはちょっと余計な気がしました。 バドカンの曲は良かった。楽しめました。 でも、フリーは大いに違和感を感じました。 ある意味クイーンの曲よりも。

THE ALLMAN BROTHERS BAND "At Fillmore East" [1971]

大学の頃良く聞いたなぁと思ってたけど、ソロのフレーズが次々思い浮かぶ くらいだからホントに聞きまくってたんだな、と実感。 デラックス・エディションになって聞いたことないトラック (一部は「イート・ア・ピーチ」に収録されてたもの)が聞けるようになって幸せ。 しかし、このバンド、サザンロックにカテゴライズされて良かったんだろうか。 レイナードとは明らかに違うジャンルだと思うんですけど。少なくともこの頃は。

LYNYRD SKYNYRD "One More from the Road" [1976]

こちらは明らかに私の認識では典型的なサザンロックです。
1作目〜3作目の最盛期(と言ってもいいですよね)のベスト的選曲のライブ盤。 この3作のスタジオ盤はアル・クーパーがプロデュースしていてちょっと 洒落たところもありましたが、ライブではワイルドな感じで勢いがあって◎。 ギター3本に加えてキーボードがいるのでスタジオ盤と同じ厚みの音になってます。

DURAN DURAN "Arena" [1984]

ブック・オフ\750。
全盛期のベスト選曲のライブ+ワイルド・ボーイズのスタジオ音源。 歓声がものすごく抑えられいて演奏もまとまっているので ホンマにライブかいな、という気がしたのもですが、 当時はこれとその前のスタジオ盤をけっこう聞きまくっていたものでした。

MR.BIG "Bump Ahead" [1993]

ブック・オフ\750。
それほどこのバンドに入れ込んでいるわけではないのですが、 ブック・オフに並んでるとつい手に取ってしまいます。 結果、かなり揃ってきてます。
このアルバムはバンド名の由来でもある、フリーのミスター・ビッグの カバーが入ってるという理由だけで買いました。 ギターがオーバーダブされてなくて本家と同じ構成で演奏されていて 出だしはいい雰囲気。渋めのギターソロがベースに煽られて盛り上がっていって ベースソロになるところがミスター・ビッグでこれまたよろし。
他はやはりさわやか系が半分を占めてるのでやはり不満ですね。 全アルバムから気に入った曲だけのプレイリスト作るしかないですな。

WHITESNAKE "The Early Years" [2004]

白蛇の初期4枚からカバーデイルさん自らが選曲したというベスト。 先月レビューした後期(中期?)ベストとは比べようもなく◎です。 今まで聞こうとしなくてごめんなさい。 こんなに渋いとは思いませんでした。

NEIL YOUNG & CRAZY HORSE "Live Rust" [1979]

この人見かけはすんごいロックンローラーですけど、 声が見かけを裏切りまくっちゃってて、 いつも歌の軽さ不安定さが気になります。 CSN&Yやバッファローは聞くけど、ソロはちょっとなぁ、 という感じできてましたが、聞かず嫌いで終わっちゃいかんと 思ってライブ盤に臨んだのですが...
パンクへの回答といわれている「ヘイ・ヘイ・マイ・マイ」期のライブ盤で 前半がアコースティック、後半がクレイジー・ホースとの共演。
ギターとハープに味のあるアコースティックはさておき、 ギターは轟音(音の潰れ方がこれまた気になるんですが)なのに 乗っかるメロディーはさわやかで歌声が心細げという後半は やっぱりなんだか居心地悪く感じてしまいます。

NEIL YOUNG & CRAZY HORSE "Weld" [1991]

こちらはグランジへの回答といわれている91年のライブ盤。
これはいったいどうしたことでしょう。歌が力強くなっててビックリ。 一段としゃがれていて迫力が増してます。ギターの轟音具合もいい感じだし、 ロックした曲が多いのがこれまた◎。
「ヘイ、ヘイ、マイ、マイ」「ライク・ア・ハリケーン」「シナモン・ガール」 なんかは上のライブ盤にも入ってますがこっちの方が断然いいです。 「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」いいですねぇ。 中でも「風に吹かれて」の意表をつくアレンジのカバーはぐっときちゃいました。
私にとってニール・ヤングといえばもっぱらこれになっちゃいそうです。

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