今月も多めですが、ジョンとポールは輸入盤より安く国内盤が出たので、つい、
まとめ買いしてしまいました。ジョンのベストを入れても実質4枚ってことで。
PAUL WELLER "As Is Now"
もうソロになってから8作目ですか。
1曲目には、おおっ!ときましたが全編唾飛ばしまくりなんてのは
期待する方が悪いんでしょうか。
ジャムやスタカンの雰囲気もさせながら概ねメローで大人しい印象。
ラス前がちょっと長めでダレ気味のマイナー・ファンクで、
ラストもマイナーでこれが暗いのなんの。
もう1回聞こうって気が失せてしまうんですよねぇ。すまない、アニキ。
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AL KOOPER "Black Coffee"
約30年振りのアルバムだそうな。
これまでで一番いいと本人が言ってますが、それは言い過ぎじゃないかな。
即効でノックアウトされるほどのセンスの切れは見られないけど、
じっくりと味わえる洒落た大人のロックになっているのはさすが。
歌もしわがれて味が出てるし安定さが増して安心して聞けるし。
来日公演が東京だけだったのは残念でした。
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CREAM "Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005"
いやぁ、厳しいなぁ。
ひとことで言えば、こんなのクリームじゃない、ですね。
ジンジャー・ベイカーは普通に叩いてるしドカドカした音じゃないし、
ジャック・ブルースは思った以上に相変わらずなのにベースの音がマイルド
過ぎて全然前に出てこないし。
あ、クラプトンさんもストラト弾いてちゃだめでしょうに。
何しろ、緊張感がなくてゆるーいんですよねぇ。
隙あらば目立つ、というか、人は無視してでも弾きまくる、という気迫なんて
この歳の3人に求めるのは無理なのかなぁ。
総じて、クラプトンさんがリハで遊んでるって感じです。
まったくもって一人舞台ですね。
他の2人の音がマイルドな分、ギターが目立ってるし、
ボーカルを取る曲も多めでしかも当時より歌は格段にうまくなってるしね。
例によって、DVDを買わなかったのは正解かな。
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JOHN LENNON "Working Class Hero - The Definitive Lennon"
リミックス&リマスターされた音源が中心の、生誕65年・没後25年を記念したベスト。
CCCDじゃないのでブックレット目当てで国内盤にしました。
まだリミックス盤が出てない2アルバムの音源もシングル曲ももちろんリミックスです。
それらの曲に限らず総じてパンチが効いてなくてマイルドになってるような気がします。
効き過ぎたエフェクトや歪む寸前(か歪んじゃってるか)のざらざら感や
トレブル過剰なギラギラ感がやっぱりほしくなりますよね。
てなことはどうでもよくて、あれから25年。
これらの作品のうちのほとんどは30歳〜35歳の間に創り出したものなんですよね。
凄いってことはさておき、なんかしっかりしてるというか大人というか成熟してるというか。
それに比べて今の私は、亡くなった年齢を超えたというのに、なんて子供なんだろか...。
という風になっていってしまうのがジョン・レノン・ミュージックの最大の難点ですなぁ。
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JOHN LENNON "Wonsaponatime" [1998]
JOHN LENNON "Menlove Ave." [1986]
安く出たのでレア音源集を2つ。
ワンスアポナタイムはいちいちBOXセットを引っ張り出さなくても済むし
短いトラックを飛ばす手間がはぶけるので便利という理由で買ったんですが、
アンソロジーってこんなに良かったっけ?と再認識させられた次第。
買ってよかった。
メンローヴ・アヴェニューは、ミルク・アンド・ハニーとごっちゃになって
もう持ってるものと勘違いして、実はアナログ盤買ってませんでした。
なのでまったくの初めてだったのでした。
ロックン・ロールのアウトテイクの前半はいまいち。
その分、後半の心の壁、愛の橋のライブっぽいテイクがしみます。
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WINGS "London Town" [1978]
リマスターされてさらにガールズ・スクールと夢の旅人が
ボーナストラックで収録されたお徳盤が輸入盤より安く出てます。
アメリカツアーのライブ盤が出て一息ついてから出たアルバムで、
リアルタイムで聞いてました。
実はポールのソロの中で一番思い入れの強いアルバムです。
全曲細かいところまで覚えてたくらいだから当時は相当聞き込んだみたいです。
アロハ着てるところやクルーザーの写真が載ってるわりに
明るくないんですよね。
「銀の雨がロンドンの街の汚れた地面に降っていた」
ってフレーズ、大好きでした。
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PAUL MCCARTNEY "Mccartney II" [1980]
PAUL MCCARTNEY "Tag Of War" [1982]
PAUL MCCARTNEY "Pipes Of Peace" [1983]
リマスターかつボートラつき廉価盤で、ソロキャリアのピークと
言われてる頃をひとまとめにゲット。
アルバム通して聞くのはほとんど初めてでした。
マッカートニーUは「カミング・アップ」、
タッグ・オヴ・ウォーは「エボニー・アンド・アイヴォリー」、
パイプス・オヴ・ピースは「セイ・セイ・セイ」
と、それぞれシングル・カットされて大ヒットした曲の印象が強すぎますね。
Uは「ウォーターフォールズ」とかいい曲も入ってますが、新しいテクノロジーで
遊んでみました的でいかがなものかと思える曲が少なくなく...。
タッグは「テイク・イット・アウェイ」の他はスティーヴィーとの共作や
カール・パーキンスが歌う曲以外は影が薄いような...。
ホントにすべての曲が「エボニー」に至るイントロのような...。
パイプスは元気のいい曲が入ってなくてしっとりしたイメージで
おふざけもなくていい感じ、と思ってたらラス前にあんなものが...。
ともあれ、この3作を聞いたことで、ポール卿の最新作がどれほどのものかが
よ〜くわかりました。
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