先月のハードロックが尾をひいて今月はこれだけ。
ちなみに、プログレ月間になったのはたまたまで、
ハードロックへの反動じゃありませんので。
RUSH "All The World's A Stage" [1976]
聞こう聞こうと思いつつ今になってしまったカナダのプログレトリオRUSH。
このバンド、アルバム4枚の後にライブ盤というサイクルを3回まわした
ということなのでライブを3つ聞いて見ました。(うーむ2つで十分だったかなぁ)
これは初期のライブ。
プログレというほどプログレでもなく仕掛けの多いハードロックですね。
いや、15分を超える曲があるのはやはりプログレか。
プルース色がほとんどなく、かなりポップな面なのはやはりアメリカのお隣りだから?
ツェッペリンみたいなバンドを作ろうとしたのがきっかけだったというのを
踏まえて聞いてみるとうなずけるものもあります。
聞く前に漠然と抱いていたイメージからいうと、
ボーカルがこんなにハイトーンなのは意外でした。
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RUSH "Exit...Stage Left" [1981]
中期のライブ。
いきなりシンセの音が入ってたりしますが、この人たち全部自分達でやってるらしいです。
足はもちろんのこと、開放弦弾きながら左手で鍵盤弾いたり、
ドラムもシンセパッド叩いてるとか。
なんでそこまで3人でやることにこだわってたんでしょうねぇ。
どうやって鳴らしてんのか気になって気になって集中できまへんがな。
(DVD買って確認しようとまでは思いませんでした)
初期のライブよりはポップ色が強くなってますが、曲はより一層複雑になってます。
プログレ度が高くなってるけど、ハードロック度が低くなってるので
どっちかを選べと言われたら迷うなぁ。
中期のスタジオ盤が聞きたくなりました。
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RUSH "A Show Of Hands" [1989]
後期(?)のライブ。
曲調はよりポップになってて、曲の長さもコンパクトです。
プログレらしさは随所に見られますが、やはりMTVで流れてそうな印象です。
いわば、ピーター・ガブリエルが抜けたあとのジェネシス、
ロジャー・ウォーターズが抜けたあとのピンク・フロイドのような感じと言えましょうか。
(RUSHとしては誰が抜けたわけでもないんだけど)
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KANSAS "Two For The Show" [1978]
AMAZONのお勧めだったかRUSHのファンサイトだったかで目にして、
そういやそんなバンドもあったなぁと思って聞いてみたらこれが予想以上に良かった。
アルバム3枚目まではパッとしなかったけど4枚目「永遠の序曲」5枚目「暗黒への曳航」が
ともにトップ10に入って、その全盛期のライブがこの「偉大なる聴衆へ」。
これまでのベスト的選曲でスタジオ盤以上のパフォーマンス、らしい。
バイオリンが入ってるけどクリムゾンじゃなくて方向性はどちらかというとイエスやジェネシス。
構築された長いインスト部分などはプログレといえばプログレなんですが、
イギリスのバンドと比べてずいぶんと親しみやすい感じがします。
ボストン、スティックス、ジャーニーなんかとともにアメリカン・プログレ・ハードと言われてるそうで、
たしかに歌はいかにもなアメリカンな王道ロックの雰囲気もありますが、インストパートでは
オールマン・ブラザーズ・バンドのフィルモア・ライブを連想した部分もありました。
そういや、ボストンっていたなぁ。
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