いくら今月はほしい新譜が出ないからって、ジョニー・ウィンターと
サンタナだけってことはないでしょうに、と自分でも思います。
JOHNNY WINTER "Second Winter (Legacy Edition)" [1969]
セカンドアルバムに未発表ライブを加えたレガシーエディション。
リック・デリンジャーと組んでハード・ロック化する前の作品で、
ジョニー・ウィンターの出世作と言えましょうか。
ジョニー・B・グッドやボブ・ディランの追憶のハイウェイ61が
収録されていて、R&R風味のブルーズロックという印象です。
オーバーダブ無しのトリオ編成か、それにキーボードが加わった編成
なのでバックがおとなし過ぎる気がしてちょっと不満。
DISC2のロンドンのライブはトリオ中心でギターが堪能できるものの、
最後のエドガー・ウィンターのボーカルがちょっとうっとうしいのが難点。
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JOHNNY WINTER "Saints & Sinners" [1974]
リック・デリンジャー・プロデュースのハード・ロック期最後のアルバム。
1曲目がやたら明るいカントリー・ロックで面食らいました。
ストーンズのストレイ・キャット・ブルーズのカバーはカッコいいです。
ヴァン・モリソンもあればチャック・ベリーやラリー・ウィリアムスもあり
と良く言えばバラエティーに富んだ内容です。
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JOHNNY WINTER "Captured Live!" [1976]
上のアルバムの次が邦題「俺は天才ギタリスト!」でその後に出たライブ盤。
さすが最高傑作と呼ばれているだけあってすさまじい迫力です。
曲もいいのが揃ってますし。
中でもボブ・ディランの「追憶のハイウェイ61」のスライドにはまいりました。
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SANTANA "Santana III" [1971]
サンタナの3作目。
1stの原始的なパワーや2ndのボーカル曲のカッコ良さに比べると、ちょっと...。
まとまりがなくて、ロック色が薄くなってます。
なんとなく、オールマンのフィルモア・ライヴを連想したりした
ところもありましたけどね。
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SANTANA "Caravanserai" [1973]
サンタナの4作目。
いきなり遠い所へ行っちゃったなぁ、という第一印象。
インストより歌モノが好きな私にはちょっと辛いところが無きにしも非ず。
それに、この辺りまで行っちゃうとマイルズ・デイヴィスやハービー・ハンコック
なんてのと比べてしまいますしねぇ。
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SANTANA "Amigos" [1976]
「哀愁のヨーロッパ」が収録されていることで有名なアルバムで、
上の「キャラバン」以降、宗教やJAZZに傾倒してた状態からカムバック
した作品とのこと。
一聴してウケ狙いといいますか、インストといえども親しみやすい感じに
まとめられているように思いました。
ボーカル曲はヒット狙ってそうな曲ばかりで、ラテンというよりブラコンとか
フュージョンの雰囲気ですね。
「スーパーナチュラル」の骨格はこのアルバムからのようです。
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