THE BEATLES "Let It Be... Naked"

オリジナル盤は手元になくてかなり長いこと聞いてなかったので、 この盤単体での印象になりますが、とにかく右チャンネルのギターに やられました。ジョージってこんなにうまかったっけ???
険悪な雰囲気とか解散の予兆などというイメージがあったので かなり聞く回数が少なかったアルバムでしたが、あらためて聞いて 考えが変わりました。さすがミュージシャンというか、 なんだかんだいってもやっぱり音楽を作り上げるのを楽しんでる というか、現場のマイナスな空気は音には出てません。
ビートルズなんだからいい曲が揃ってるのは当たり前(それも渋くてカッコいい曲揃い)ですが、 リボルバーのイエロー・サブマリン、サージェントのウェン・アイム・64、 アビー・ロードのシルバー・ハンマー、などのように、ロックなアルバムに 唐突に場違いなボードヴィルな曲が割り込んできたりしないのがいいです。 それと、ライブ風に録ってあるのでサウンドに統一感があるのが 中後期の他のアルバムと大きく違うところかな。 ポールの目論見通り、これでメンバーのやる気が出て、ライブ活動再開 なんてことになってたら...と考えずにはいられません。
ボーナス・ディスクの "Don't Let Me Down" のなんの変哲もない初期バージョン がここまでカッコよくなるのがセンスというか才能というか。 アンソロジーを聞いたときにも感じましたが、こういうものは徐々に良く なっていくんじゃなくて、あるテイクとテイクの間で誰かのひらめきによって 飛躍的に変わるものなんでしょうね。
ちなみにボーナス・ディスクの音源はオランダで発見されたテープとは 関係ないそうです。
気が向いたらオリジナル盤を入手して比較記事をなんぞ屋に 載せるとしますか。

ERIC CLAPTON "Ballads"

店頭で初めて見て、日本限定企画の来日記念盤、3か月間の期間限定商品って あったら迷いますよねぇ。未発表音源や聞いたこと無いバージョンが あるかも、なんて気になりだしたら買っちゃいますよねぇ。 が、結局、全部持ってる音源(ワーナーから出てるアルバムからの選曲)でした。
タイトル命名も選曲もご本人によるものだということですが....スタッフの方、 日本でいうところのバラードの意味をよく説明したんですか? レイラ(プラグド)やバッジのどこがバラードなの? ティアーズ・イン・ヘヴン、チェンジ・ザ・ワールド、レイラ、 ワンダフル・トゥナイトなんてのはもういいから、有名じゃないけどいい曲 にスポットを当ててほしかった。

NORTH MISSISSIPPI ALLSTARTS "Polaris"

ジョン・スペンサーと共作したとかで名前は知ってたけど、 なんとオアシスのノエル・ギャラガーがゲスト参加してるということなので 買ってみました。調べてみるとどうやら "Polaris" と "One To Grow On" で ヴォーカルを取っているらしいのだが、本当?? なんでゲストがボーカル取れるわけ?? しかもタイトル・トラックだし!! とてもそうは聞こえないんだけど、声や歌い方を変えてるのかな??
まあ、それはおいといて、バンド名からしててっきりブルーズだと思って たけど、ギターのウェイトが高いことは高いものの、かなりポップでした。 スライド・ギターも入ってるので、カントリー寄りのサザンロックという イメージでしょうか。
ブルーズばっかりじゃなくて泥臭さと洗練さのバランスがよくて ギターも曲もいいので気に入ってます。 サザンロック好きな人に何も言わずに聞かせたときの反応が見てみたい。

THE STROKES "Room On Fire"

1stとまったく同じ手触りに安心するやら、ちょっとがっかりするやら。 1stと2ndが一枚のMDに収まったのでシャッフルして聞いてみたら どっちがどっちかわかんなくなるほどでした。 この人たちはこういう懐かしいけど新しい音でずっといくんでしょうねぇ。 それをやっぱり聞き続けていくんだろうな。

THE HOOTERS "Hooterization: A Retrospective" [1996]

"Lucy In The Sky..." のカヴァー・ライヴ・テイクが入っててしかも 廉価盤ということで買いました。
やっぱこの人たち曲がいいワ。これだけいい曲だったらマンドリンや アコーディオンといったオリジナルカラーがなくてもヒットしたことでしょう。 現在、車でヘビー・ローテンション継続中。
肝心のルーシーはというと、このバンドのカラー全開ですごく良かった。 前半のサビを省いて最後にしかサビを持ってこないところがにくい。 しかもそのサビといったら...

SONIC YOUTH "Daydream Nation" [1988]

いままで聞いたことがなくて、代表作となっているダーティーでも聞いて みようと思ったら、今はダーティーのスペシャル・エディションしか店頭に 並んでなくて、わざわざ探したり注文するほどでもないなぁ、とか思ってたら、 インディー時代の最高傑作なんて書いてあったので思わずこっちにしてしまいました。
元は2枚組(インディーズで!!)だけどCDは1枚で、70分たっぷりの 「ジャジャジャジャジャジャジャジャ(8ビートね)」ギターがいろんな バリエーションで味わえておなか一杯になります。 1曲目のイントロでおおっこの感じ懐かしい、いいねぇ、 と思いましたが、その後、独特のカラーで統一されているというより、 みんな同じように聞こえて最初は正直途中で飽きました。 2枚組じゃなくてもっと凝縮して1枚じゃだめ?なんてね。
何度も聞いているうちにだんだんハマってきてます。 なんとなくR.E.M.の1stが思い出されました。 このバンドのファンの方々がこのアルバムをよく聞きたくなる、 というのはわかるような気がします。
やっぱりGOOやDIRTYも聞いてみよっかなぁ。

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