劇場版ポケットモンスター

幻のポケモン

ルギア爆誕

by やすいさん
行ってきました、ルギア。
昨年は、夏休み初日の土曜、田舎の映画館のくせに完全入れ替え制で行列してて ビックリしたのだが、今年は平日ということもあってか3割程度の入りでいきなり拍子抜け。

ところがぎっちょん、中身は前作「ミュウツーの逆襲」よりも断然楽しめた。

前作は、天然ポケモンと人造ポケモンとが密室で戦うといったストーリーで、 空間的にも息苦しく、悪役(?)のミュウツーがいやに哲学していて暗かった。 オープニングの人造ポケモンの作られ方が、ジュラシックパークしてて (遺跡から幻のポケモンのDNAを抽出)おおいに期待しただけに残念だった。

今回は、南の島が舞台で、その島の言い伝えをモチーフとしており、深海から大空へと 飛び回るちょっとインディー・ジョーンズっぽい冒険活劇となっている。

悪役(声:鹿賀丈史)が守り神の3匹のポケモンを捕獲したため世界が異常気象に襲われ、 これをなんとかするのが主役のサトシ。守り神と異常気象との関係も一応科学的に説明 されており、最後は言い伝え通り神秘的な力によって丸くおさまるというストーリーは いいんだけど、悪役が完全に脇役となっていてつまらなかった。

ポケモンコレクターの悪役がふらっと現れ禁忌を犯すが、あっさりポケモンにやられて それっきり(しかも死なない)。ポケモンコレクターの前歴を示すエピソードも挿入されず、 主役とはちょっと絡むだけで人間対人間の戦いはまったくなし。あとは、主役が守り神の 怒りを静めるために言い伝え通り奔走するだけ、といえばミもフタもないかな。 (この論法でいけば、例えばさっき出たジュラシックパークだって恐竜から 逃げるだけの映画と言えてしまうなぁ)

今回はCGが大々的に導入されていたが、全てが効果を上げているとは思えなかった。 所詮モロアニメのポケモンと絡む巨大飛行宮は違和感がありすぎ。 深層海流やコンピュータ・ディスプレイ、悪役の操作卓のホログラフっぽい映像なんか はうまくアニメと溶け合っていて良かった。

特別出演の浜ちゃんはご愛敬。同じく鹿賀丈史は某料理番組の司会そのままっぽい。

同時上映の「ピカチュウたんけんたい」も、単なるドタバタ喜劇という印象の強かった 昨年の「ピカチュウのなつやすみ」や、イメージビデオの域に留まっていた「ピカチュウの ふゆやすみ(ビデオのみで期間限定発売)」をはるかに上回るおもしろさ。おもしろいだけ ではなくたくさんのポケモン達が一斉に動きまわる映像も見ごたえがあった。

なーんて、なにマジに評論してんだか。

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