まず、ゴジラを子供のころの怪獣のヒーローとして育ってきた、俺たち世代から見る
とあのゴジラのデザインはありゃあなんじゃい、アメリカ人は夢が無いんかってかん
じだな。モロ恐竜やもんな。おまけにMSGに卵をぎょうさん産んで、そこから生まれ
てくるんがミニラじゃなくてまた恐竜。その後は、ジュラシックパークって感じの追
いかけっこあるし。そうそう、泣き声は、オリジナルに近い。
映画として見たときに特に話の展開には、オリジナリティーがなくどっかからのパク
リっぽいなあって感じがあるけど、怪獣映画だからまあその辺は許そう。
それでも、良かったところはやっぱ、CGの質が違うわ。なんかすごい迫力やもんな。
本物みたいやもん。はっきりいってもうミニチュアの時代は既に終わったね。そこま
で、リアリティーを出そうとすると、やっぱゴジラも恐竜になってしまうのかなあ。
確かに、ゴジラが、がんがん走るってのも利に適ってる感じもしたし魚をがんがん食
うところも、放射能を吐かずに波動波みたいなのを吐くのも現実的ではある。
でもなあ....
それから、フランス人の保険屋(実は、諜報部員)の役で登場するジャン・レノが結
構アメリカを皮肉った台詞や、行動をするシーンがなかなか面白かった。
はっきりいって、別にゴジラのタイトルを付けなくてもよかったんじゃないのかなあ。
ジュラシックパーク3だと納得行くんだけどね。
ということで総合すると日本公開で、こき下ろされそうな気がする。(とかいいなが
ら、最後は、続編があることを思わせるエンディングになってるんだけどね)

それからサントラとして出てる音楽はパフダディーフィーチャリング地味ーページと
ウォールフラワーズ位が、タイトルバックのときに流れるぐらいで、劇中にはそうい
ったロックは出てこん。しかし、パフダディー版のカシミール(カムウィズミー)も、
なかなかええなあ。

ゴジラを見に行ったというアメリカ人の話を聞くと彼等としては、満足してたみたい
やね。でも、おれが「あれは、日本人としてゴジラとは認められん」と言うと、奴ら
は「ほわあい(何でや)?」っと言うもんなあ。やっぱこれもゴジラという怪獣に対
する思い入れとか、見方なんかが違うからやろうなあ。

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