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変酋長が弾くギターその2は「Fender USA American Stratocaster」です。
シリアルナンバーZ5029594が示す通り2005年コロナ工場製です。

弦長648mm (25.5inch)
ボディアルダー
ピックアップアメリカン・ストラト・ピックアップ×3
ネックメイプル・ワンピース
指板22F (9 inch radius)
ブリッジアメリカン・ストラト(ハード・テイル)
コントローラーマスターボリューム、2トーン(with デルタトーン)、5ポジション・セレクターSW

トレモロなしのストラトには前々から興味があって、 2005年の誕生日にたまたま検索したら【特価 \99,800】なんてのがひっかかりました。 赤白黒の3種類あって赤白がソールドアウトで黒だけ残ってる状態。 数秒躊躇したものの、結局注文してしまった次第。誕生日だし。酔ってたし。
赤白は指板がローズウッドなので元々眼中にないとして、 メイプルの黒ってことはクラプトンまんまだもんなぁ...。 というのが躊躇した理由。

クラプトンまんまがいやなら、80年代初頭のモデルみたく、黒パーツに変えるか、


デヴィッド・ギルモアみたく、黒ピックガードに変えればいいや。


などと考えながらも、今日までクラプトンまんまで使ってます。

このギターの一番の特徴はハード・テイルですね。 トレモロがないばかりじゃなくて、ブリッジ周辺やボディー裏のスプリングの空間も くり抜き加工はまったくされてません。ボディー裏はテレキャスターのように弦通し穴が 6つ空いているだけです。
このことが音に影響していて、いわゆるストラトサウンドとは若干異なっている と思いますが、本物のストラトを弾いたことがないのでよくわかりません。 テレキャス寄りの音がしているのかもしれませんね。
ちなみに、付属品の中にトレモロアームが入っていてビックリしました。

また、このシリーズはビンテージとは少々仕様が違います。

  • 22フレット
  • ブリッジが頑丈なステンレス製
  • トーンの片方がミドルとリアの両方に効く
  • デルタトーンシステム搭載 : ミドル+リアのトーンを全開にすると(クリックあり)トーン回路がはずれてダイレクトに接続される仕組み

初めて手にしたストラトの第一印象は「弾きにくい...」でした。 ピックアップが3つもあってどの辺でピッキングすればいいのかわからりません。 センターPUのポールピースにピックが引っかかったりします。 弾きながら、ピックアップの隙間でピッキングするよう気を使うなんて無理です。 ボリュームコントローラーがかなり1弦に近いのでこれも邪魔です。 ミックストーンは使わないのでトグルSWが5wayだとかえって不便です。 スパッとセンターに切換えられなかったり、フロントで演奏中に手が触れて ミックストーンになってたり。

出音が気に入ってるので慣れよう慣れようと弾き続けましたが、 もうひとつ克服しきれませんでした。

で、思い出したのが、リッチー・ブラックモア。真似してセンターPUをピックガードと 同じ高さまで下げてみたところ、「ひ、弾きやすい!」。 そういやセンターPUってあんまり使わんしね。

そのまま使っても良かったんですが、どうしても改造したくなって、 3wayのトグルSWに交換するとともに、センターPUの配線をはずしてしまいました。 そしてセンターPUの変わりにフロント+リアの音が鳴るようにしました。 3wayはセンター位置がすぐにわかるし、手が少々当たっても切り替わらないから良いです。 んで、フロント+リアの音が想像以上に良かった。 まさにカッティング向き。ミックストーンっぽいけど、あんなに情けなくはないのが良い。

トーンの接続まではいじらなかったので、フロント+リアのときは2つのトーンのうち、 より小さい(より左に回ってる)方が勝つようになってます。 フロント+リアのときに2つのトーンの設定がそれぞれ有効になるという接続にもできる と思いますが、なんせトーンはいつも全開なのでそこまではやりませんでした。 それより、トーン回路をはずす方がいいかも。 ブースターを内蔵して余ったトーンノブでコントロールするとかね。 まあ、電池が必要で電池が切れると音が出なくなるアクティブ回路は好きじゃないから、 やらないか。

バンドのライブではマイク・スターン・モデルの次に登場回数が多い本機ですが、 メロウな選曲のライブではもっぱら本機を使ってます。 メロウだったらセミアコと言いたいところですが、カッティングパートがけっこうあるので 切れの良いシングルPUをチョイスしてます。

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