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変酋長が弾くギターその1はこの「YAMAHA PACIFICA1511MS SN:OFL2101」 (マイク・スターン・シグネチャーモデル)です。

弦長648mm
ボディライトアッシュ
ピックアップ セイモア・ダンカン「'59」(フロント)
セイモア・ダンカン「Tele Hot Rails」(リア)
ネックメイプル・ワンピース
指板22F (184R)
ブリッジヴィンテージ・タイプ(6way)
コントローラーマスターボリューム、マスタートーン、3ポジション・セレクター SW

マイルス・デイヴィスの『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』というアルバムで ロックなギターを炸裂させていたのがマイク・スターン。 一聴してファンになりました。

ジャズとロックを行き来する彼のシグネチャーモデルだけあって、 フロントとリアのキャラクターが大きく異なっています。 メロウとハードの2面性を追求したコンセプトが気に入りました。

入手は2000年の冬のボーナス時期かな? 2001年4月14日の「Live Scoop Gigs 2 at 心斎橋ミューズホール」 で使ったのは確か。

その日、壁に立てかけておいたこのギターに、シンセを2台重ねて立てかけやがった バンドがいて怒るより呆れたのを思い出した。 壁はいくらでも空いているのになぜ他人のギターにわざわざ重ねる? 滑り止め代わりか?

買ったときは明確にこのギターにしようと思って店に行ったわけではないのですが、 以前から意識していたこのギターが店に置いてあったのでつい手に取ったのでした。 テレキャス・シェイプが大好きということもあって。

試奏したときの音の印象はあんまり覚えてませんが、ネックの握り具合と 肌触り(オイルフィニッシュってやつかな)はとても気に入りました。 家に帰って弾いてみて、それまで弾いていたギターに比べて生音が すごく大きくて感動したのを覚えてます。

弾いているうちにだんだんわかってきたのですが、 メロウなフロントとハードなリア = 幅広い音楽に対応できる、 ってほど甘くはなかったってこと。 極論すれば、4ビートジャズとハードロックには適していても その中間の音は苦手のようです。 どうがんばっても私にはクランチサウンドをうまく鳴らすことができませんでした。

まあ、当時のバンドではリアで歪ませることが多かったのでまったく問題なく使えてたのですが、 ある日突然音が出なくなったのでした。 ピックアップセレクターの接触不良でした。 接点復活剤を使ってもすぐにガリガリいい出す始末です。

それで、思い切ってセレクターをはずすことにしました。 トーンをボリュームに転用して2ボリュームにしてみたのです。 片方のボリュームを0にしてもう片方を上げればピックアップが単独で鳴り、 両方のボリュームを上げると2つのピックアップがミックスされるという具合です。 (ちなみに音を出さなくするには両方のボリュームを0にしないといけません)

この改造が大成功で、リア10に対してフロントを5くらいにすると カッティングするのに良い感じの音で鳴ってくれたのでした。 まあ、当時のバンドでは曲中でピックアップを切り替えることがなかったので これでもよかったわけですが。

そのうちブリッジがなんか頼りなく感じ出しました。 駒に弦がちゃんと乗ってない感じが気になって落ち着かなかったのです。 そこで思い切ってブリッジを交換することにしました。 交換前はこんなやつ。(微妙に違うような気がしますが、だいたいこんなの)

この頑丈そうなやつに換えました。

たぶん、出音がけっこう変わったと思うんですが、あまり記憶にありません...。 それよりプレイヤビリティーが向上したことがうれしくて。

その状態(万全だと認識)でしばらく使い続けていたのですが、ある日、片方のボリューム の音量がまったく下がらなくなったのでした。 先の改造のときにハンダで熱を与えすぎたのか、どうやらポッドが いかれてしまったようです。

以下、後半に続く。

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