「路地裏の少年」


               始発列車に乗るために駅へ急ぐ途中、視線を感じて立ち止まる。
               カメラを向けると彼は威嚇するような、おびえるような、なんとも言えない
               表情でこちらを眺めていた。次の瞬間「彼」はいなかった。

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