小手先プロジェクト
(20) たばこのポイ捨てに罪悪感はあるか

10年ほど前のこと、多少若かった私は無謀な人間観察を行いました。

その観察は全て実話ですが、今これをやるのは大変な危険を伴います。
絶対に真似しない、人に勧めないことを約束できる方だけ読み進んでください。

自信がないからやめとく


さて、10年前と言えば、電車内だけでなく地下鉄構内全体が禁煙になったころです。
駅のアナウンスで「喫煙場所以外でのおタバコはご遠慮ください」と、盛んに呼びかけているのは今と同じです。

私が地下鉄を使うのは通勤なので、自然とまわりにはサラリーマンがあふれています。
当然、その中で、タバコを吸う人がいます。「当然」を付けなければならないのが実に悲しい。
周りに灰皿などありません。

さりげなく相手にわかるように隣に立ちます。


(身なりは結構いい。)
(それなりのマナーも仕事では必要そうだ。)

それでも、やはり吸殻は足元に捨てられます。

このとき、捨てる瞬間を目撃したのが、相手にわかるように反応するのが重要です。

捨てられた吸殻を見つめ続けます。本人にわかるように見つめますずっと見つめます。

で、観察結果。

気づかない振りをしてやり過ごす
:6人(約50%)
決まり悪そうに姿勢を変えてむこうを向く
:4人(約30%)
立ち去る
:2人(約20%)
殴りかかる
:0人(約0%)

さすがに数多くはこなせませんでしたが、どうやら自分が良くないことをしているという意識はありそうです。

が、その場で問題の解決に取り組んだ人はゼロでした。

たとえば拾う、謝る、逆襲する、等

まさに、日本社会を映した反応と言えるでしょう。
そういう意味では、殴りかかる人がいた方が、まだ見込みがあるのかもしれません。

さて、こんな事ができたのも10年も前のことだからで、サンプルの中心であるサラリーマンも割とまともそうな方々でした。

現在、同じことを実験する気は起こりません。上の表の頻度が上下逆になりそうです。
なにしろ、ネクタイを締めてスーツを着た若いサラリーマンが、地べたに座ってたばこを吸っているのです。

これを観察しようとすると、自分も屈まなければいけないので、少々辛い。

ああいうのがホワイトカラーとして働く場があるのだから、まだまだ日本の企業にも余力があると見て良いでしょう。

楽観的に見れば、10年前にプカプカやってたようなクラスのサラリーマンが姿を消したのは進歩したとも言えるでしょうが、マナーを守る人と守らない人の格差は広がりつつあるようです。


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