科学は大衆に超能力を与えるか

〜携帯電話でどこまでやるの?


たとえばこれを書き始めた今日は7月10日(書きかけであることも忘れてほったらかしでした)、どこかで納豆の日とか言って安売りをしているのを言い当てたとしても、七夕の残り物を本日までこっそりたたき売りしている店があるのに気づいても、人を驚かせるには足りないでしょう。
これが、「知りたいことを」わかるようになると、超能力と呼ばれたりして重宝します。

残念ながら、どこから見ても疑いようなく人間ネイティブな超能力を証明できる例はお目にかかったことがありませんが、猫も杓子もいつでもどこでもあたりかまわず乱用される携帯電話は人の拡張機能としての超能力を身近にしてくれたようです。

とりあえず、数ある憧れの超能力のうち、ある程度の透視や千里眼は手に入れたようです。
たぶん、こうした例え話も既出でしょう。


街頭いたるところに設置されたウェブカムを電話で受信して、世界中のどんなところでも好きな角度からライブ中継を見ることができるようになるのは時間の問題と思われます。
そういえば、画像に対する動画と言う呼び方は、その昔に写真に対して活動写真と呼んでいたのを想起させますが、他に適当な呼び方ってないもんでしょうか。
あと、携帯電話に属性をインプットしておくと相性の良い人とすれ違ったときに呼び出し音で知らせる、などということを真剣に考えている人もいるようです(きっとどこかに)。これはテレパシーと呼びましょう。

物を動かすという原始的なものは、車や飛行機でとっくに実用化されてそれぞれの時代で超能力を実現したといわれてきたし、すっかり当たり前の風景になっています。
(それでも毎日の通勤を思い浮かべるたびに「ルーラッ!」と叫びたくなります。)


で、こういうのを良く良く見れば、所詮は物や情報の移動速度が速くなったに過ぎないことがわかります。
遠隔地の情報を知ることができるのも、そこまで出向いて確認する行為の代わりをしているだけですから。

残る砦は予知ですが、物や情報の移動速度の問題ではないのが大問題です。
空間分布の変化傾向から近い将来の分布を予想する、たとえば天気予報や人口や経済地図なんかはシミュレーションできるでしょうが、出来事や身の回りのことを予想してくれるものは、まだ実現してないみたいです。

じゃあ、コエフ的近未来ビジネスモデル「予知サービス」をということで、やっとプロジェクトらしくなってきました。^/.^;;


カスタマイズ可能な個人向け未来予測サービス

何年後かは知りませんが、当然個人情報や体質気質趣味嗜好をはじめとする属性は携帯機器(もう電話とはいえない)にインプットされており、街角にある送信機からは絶えず天気、今いる地域、これから移動する先の地域などのマクロな情報から絶えず変化する近くにいる人たちの情報が届き、自分がそこにいるという情報も常にフィードバックされます。

個人情報の取扱いの議論は、要するに、難しいのでパスッ。
それでも、自分の性質等のデータを提供してお金をもらえるなら、公開してもかまわないという人は結構いるのではないでしょうか??

さて、知りたい未来を入力すると、ホストコンピューター(またはそれに代わる計算機クラスタ)でシミュレーションして携帯機器に予測結果を表示‥‥この方向へ進めば事故に遭う確率0.5%、3ブロック先の先の店で○○を購入して△△へ行けば気の合う人との出会いが待っている、この仕事に着いては不幸になる、といった高度に数値化された占い‥‥、近所のガソリンスタンドでは来週の方が安くなる、といった身近な経済予測、‥‥地域性や自分にとっての接触したくない、接触しては危険なタイプを数値化してどちらへ向かうのが吉であるかを即座に表示、今ここにいることで命を落とす確率が××%、というライフリスクモニター、‥‥週末はあの場所で何かが起こる可能性が高いからカメラを携帯したほうが良い(当然内蔵かも)、運動不足だから何処其処へ出かけるのが良い‥‥、という行動管理、普段の会話パターンを分析して知らない間に情報を更新、予知の高精度化、、、人は自分で判断するのを止めてゆくのでしょうか。

こうした携帯機器による性格の組織化をパーソナリティミラーリング技術といい、インターネット上の無作為にクラスタ接続された計算機で計算され、結果を特定のマシンに保存しないため‥‥‥‥(10年後に続く)

個人情報の保護は簡単。
ランダムに分割され暗号化されたファイルの断片をインターネット上の異なる場所に保管し、どれとどれとを組み合わせれば元の形になるかという情報を、本人が持つ携帯端末にしかないようにしておけばいいのですから。

既に実現されているところもあっても、私は携帯電話を持ってないのでわかりませ〜ん。Θ/.Θ;

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