『みどりの手紙』第8号 2005年7月

「開発協力金」① 

「開発協力金」について

●「開発協力金」とは

マンションや住宅等を建設する事業者から、自治体が寄付金として
徴収する協力金で、開発指導要綱の中で定められています。
このお金は保育園・学校・道路等の公共施設整備に使われています。
生駒市では計画戸数が15戸を越えると1戸に付54万円を徴収しており、
平成15年度決算では約5億円の協力金が集まっています。

●「開発協力金」が定められた背景

高度経済成長や人口急増で住宅需要がぐんと増えた影響があります。
乱開発に歯止めをかけると共に、人口の急増に合わせた学校等の
公共施設の建設に自治体の体力が間に合わない為、
事業者に寄付金を募ったのが元々の始まりです。

●時代の変遷

近年、経済も停滞期に変わり、人口も減少に転じようとしています。
そして一応の公共施設、社会資本整備も充実してきました。
この様な時代の変遷にあって、これまでこの様に事業者に負担を求める
「開発協力金」は最終的には消費者の取得価格に上乗せされるので、
かえって住宅・宅地の供給・流通を妨げる要因になっているのでは
ないでしょうか。社会経済状態が厳しい状況にあってはより入手しやすい
住宅・宅地価格の実現を図る時期が来ているのではないでしょうか。
国や県からも、ここ数年にわたり再三、通達等が出されており、
「開発協力金」については見直しが求められています。

とはいえ、時代の波、国の指導、周囲の自治体の動向を考えれば、
いずれ廃止の方向に進まざるを得ないであろう。
生駒市はいづれは協力金にたよらない財政運営を営んでいかなければならない。





「開発協力金」②

「開発協力金」について質問しました

質問
一、「開発協力金」の負担は、最終的には消費者の取得価格に上乗せされて
高額物件となるのであるが、将来約二万人の人口増を見込んでいる
市の計画と整合性がとれるのか。
又、開発協力金逃れのミニ開発の恐れはないのか。

二、事業者にどの様な形で「開発協力金」への理解と協力を求めているのか

三、「開発協力金」の支払状況と運用状況はどうなっているのか。
また、未払いの際の対応はどうするのか。

四、今後も「開発協力金」を継続していくのか
  あるいは変更・廃止の時期も検討していくのか。

市の回答

●生駒市は交通・環境等、良好な条件にあり「開発協力金」によっても、
転入者の増加に影響は無いものと考える。
ミニ開発については開発区域内に設定されたケースが無い。

●協力金の納付については、これまで完納されており、
事業者には協力金の趣旨を充分、理解していただいている。

●「協力金」の今後については検討課題と考えている。


■市の回答について思うこと■

「開発協力金」。一般市民にとって、なじみのない言葉であるが、
この協力金は自治体にとって大きな財源である。
学校・道路・公園等たくさんの恩恵をもらたしてきた。
それにもかかわらず多くの自治体が(泣く泣く?)手離してきたのは、
もう、そうせざるを得ない状況にあると苦渋の決断をしたからである。

生駒市は市長自らが、「この貴重な財源は国からの指導であれ、
制裁が下される(例えば交付金が減らされる等)までは、
手離すわけにはいかない。」と断言された。国・県の指導にも従わず、
周囲の自治体にも足並みを揃えないという大胆不敵ともいえる発言ではあるが、
それはそれで市長の下した政治的判断であり、その強い態度に、
思わず(うーん、すごいな)と唸ってしまった。
とはいえ、時代の波、国の指導、周囲の自治体の動向を考えれば、
いずれ廃止の方向に進まざるを得ないであろう。
生駒市はいづれは協力金にたよらない財政運営を営んでいかなければならない。





有害紫外線について

紫外線講演会に参加しました


有害紫外線に関する正しい知識と、野外活動での対策を学ぶ紫外線講演会が、
いかるが「地球村」主催で行われ、私も当日スタッフとして参加しました。

講師の神戸大学名誉教授、市橋正光氏の話によりますと


○太陽紫外線は遺伝子を傷つけ、皮膚癌や白内障の原因になり、
 免疫機能も低下させる。

○小さな子どもほど影響が大きく、皮膚癌の増加は近年の高齢化だけではなく、
 子どもの頃の日焼けの繰り返しが一つの原因。

○日焼けはシミ・シワの原因でもあり、青年老年期にも若々しい皮膚を
 維持するためには、幼年期から日焼けし過ぎない工夫が必要。 等々。


ここのところ、天気予報に併せて紫外線情報も流されるようになりました。
有害紫外線は、フロン等の影響でオゾン層が破壊されたことにより、
地表に降り注ぐ量が増えてきています。環境破壊したツケが、
又ここにも回ってきているのですね。

講演会には斑鳩町長小城氏も参加され、最前列の席で、最後まで熱心に
聞き入っておられた姿が印象的でした。そして、あいさつの中で町としても
子ども達のために紫外線対策にさらに積極的に取り組むと述べられました。






あとがき① 

歳をとるということ



私も今年で50歳を過ぎ、半世紀生きた。
10代20代の頃は、歳をとった自分など、およそ想像がつかなかった。
今頃は老眼も進み、足元も時々たよりなくて、
つまずいたりもつれたりすることもある。
手がすべったり落としたり、それまでにはなかった不自由さが、
じわじわと押し寄せてくる。他人事でしかなかった「老いる」
ということが、だんだん実感をもって迫ってくる。

「歳をとるということはこういうことなんだ」と身をもって
体験することによって、「老い」への理解と共感が深まり、
その為の町づくり、社会づくりを考えるようになってくる。
「老い」への視点が持てるようになった事は、
人間としての幅が広がるということだ。

しかし、体はさておき心の中は相変わらずだ。
かつて出会った、ある霊能者が開口一番、
「おお、これは珍しい。周囲の迷惑をかえりみない、
強烈な青臭い理想主義者だな」と驚かれたのを、
今でも笑いと共に思い出す。

そう、いつまでたっても夢見る夢子さんなのだ、
そしていつかは夢ではなく現実になるとやはり思っている。

ジョン・レノンの「イマジン」の世界だ。

「イマジン」
ジョン・レノン
 ~国境の無い星~
…想像してみてごらん、所有なんてないんだ、君にできるかな
 欲張りしたり、飢えたりする必要なんか無いのさ。
 みんな兄弟で、すべての人が世界を分かちあっているんだ…





あとがき② 

火のないところに煙をたたせる人!?  



「来年の事を言えば鬼が笑う」という言葉がありますが、敢えて言います。

   「来年1月は市長選挙です!」

まだ、立候補者は明確ではありませんが、現職の中本市長は勿論の事、
数名の新人候補が予想されます。
多くの市民にとっては遠い先の出来事だと思いますが、
議員や市職員、政治に関心のある人々にとっては切実な問題です。

私は議員になって3年目ですが、我が身の小さきを嘆き、
市長の存在の大きさをつくづく思います。市政の舵取りは、はやり市長です。
議会は監視役とはいうものの、大体の事は市長の意向で進んで行きます。
だから、誰が市長になるかは大変重要な事です。
これからは選挙に関連して様々な情報が発信しされていきます。
これらをしっかりキャッチして、皆さん、来年一月の市長選挙には投票に行きましょうね。

また、選挙が近づくにつれ、火の無い所に煙を立たせる人が、
あちこちに出没します。(もうすでに出現しているという話も聞きますが…)
そのうち、怪文書も出回ったりするのでしょう。巧妙なやり口として、
幾分の事実を織り交ぜてあるので、いかにも本当らしく見せています。

こういった低俗で心ない無責任な中傷を広げる人こそ、要注意人物であると心してください。
そして、その中傷により誰が得をするのか、
そこまで突き詰めて考えれば発信源は明らかになるのではないでしょうか。

安易に中傷の口車に乗って、自分もまたデマ拡大の一役を担ってしまうことの
無いよう、私たちは良識の目と耳でしっかり見極めていかなくてはなりませんね。




ローカルマニフェスト

イベント案内


日時:7月17日(日)午後1時~午後5時
会場:生駒市図書会館

第1部 ローカルマニフェストとは何か?
~ローカルマニフェストが、市民と市長、議会との新しい関係を築く~
講師 浅野 詠子 氏 (自治・分権ジャーナリストの会)
生活者起点のローカルマニフェストに何が必要か

第2部 市民派議員「言いたい放題」
~もしも私が市長だったら
…地域トップマネージャーとしてのまちづくり~
コーディネーター 長谷川 俊英 氏 (堺市議会議員)
他市町村の市民派議員(20~30名参加予定)
     参加者市民も「言いたい放題・・・」





日時:7月31日(日)午後1時半~
会場:生駒市図書会館

講師:國松 愛 氏(25歳・女性)
(かしわらデザインラボラトリー代表)
『大阪府柏原市における市民マニフェスト作りから』
~自分のまちをよくするために若者が立ち上がった!
     市民が動く!生駒が変わる!~


よりよい<まち>をつくるために活動をはじめた若者たちが
大阪府柏原市にいます。数名の若者が中心となって、
市民に対してアンケートや公開討論会を実施し、
素晴らしいマニフェストを作りました。

今回の講演会は、この活動のリーダーだった國松愛さんにお越し頂き、
どのように活動を展開していったのか、じっくりとお話をお伺いします。
國松さんのエネルギッシュな行動に耳を傾け、
日本の、そして生駒の将来を一緒に考えてみませんか。


生駒マニフェスト実行委員会
  「市民と行政の隔たりは、市民の声を聞いて来なかった
  行政ばかりのせいではなく、無関心や諦めにより積極的に
  関わって来なかった大多数の市民が作ってしまった部分もあります。
  だからこそ、市民の方から動き出すことが必要だと思いました。」