小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)
2009年 小児用の肺炎球菌ワクチンが承認されました。

<注意>
肺炎球菌ワクチンはすでに2歳以上で使用する成人用の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)が国内でもありますが,これは小児の肺炎球菌による重症感染症を予防することはできません。
子供にこの大人用のワクチンを接種しても免疫をつくることが出来ません。
乳幼児には効果のないワクチンです。

そこで,小児の重症感染症を予防するワクチンが承認されることになりました。

Q 予防できる病気は?

A お子さんに重症となる肺炎球菌感染症(髄膜炎、敗血症、肺炎、中耳炎など)に有効です。
このうち最も恐ろしいのは細菌性髄膜炎です。病原菌で最も多いのはヒブで,これはすでにワクチン接種が始まっていますがワクチン不足の状態です(2010年1月時点,日本全国で25万人がワクチン入荷を待っています)。次いで多いのは肺炎球菌です。
ヒブと同様、初期の診断は困難で、けいれんや意識障害を起こし、抗生剤の効きにくい耐性菌が多く,この場合は治療は非常に難しくなります。
その他,菌血症,敗血症や肺炎,中耳炎も抗菌剤が効きにくいため,重症化しやすくなってきています。

Q 接種方法は?

A 初回免疫は三種混合ワクチン(DPT)やヒブワクチンと同じスケジュールで接種します。

 標準的接種スケジュールは初回免疫3回+追加免疫1回の合計4回です。
   初回免疫・・・
生後2ヶ月以上〜7ヶ月未満までに開始し、4週間隔で3回接種します。
   追加免疫・・・
3回目接種から60日以上の間隔をおいて、1回接種します。
           (追加免疫は通常、12〜15カ月齢の間に1回接種します)


 標準時期に接種できなかった場合は、接種開始時期により接種回数が異なります。
   7ヶ月〜1歳未満で開始した場合・・・2回+追加免疫1回(合計3回)
                    (60日間以上あけて追加接種を12ヵ月齢後に1回接種します)
   1歳〜2歳未満で開始した場合・・・・1回+追加免疫1回(合計2回)
                    (60日間以上の間隔で2回接種)
   2歳〜9歳以下で開始した場合・・・・1回

Q いつから接種できる? 価格は?

A 2010年2月末から接種できるようになりました
 
2013年4月1日
 定期接種に変更になったため
 費用は
無料になりました
  

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