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Sasun(ササン)通信  2003年2月号
 
     如月(きさらぎ) 2月

      「生更ぎ」の意。草木の更生することをいう。
        (着物をさらに重ね着る意とするのは誤り) 陰暦2月の異称。きぬさらぎ。
   

皆さんこんにちは!

寒い日が続きますがお元気でしょうか?
大寒が過ぎ暦の上では2月4日が立春ですが、
実際には一年で一番寒い日が続く月ですよね。

でも季節は着実に春に向かっています。
去年も2月20日前後から暖かくなりました。
うららかな春の日差しが待ち遠しいかぎりですね。
本当は私が一番心待ちにしているのかもしれませんね。(笑)

実は、ご存知のように入り口が開け開けですので、
ほとんど屋外に一日中いるようなもので、この冬は寒さには完敗。
とうとうお店に石油のヒーターを入れました。
灯油のにおいなどが少し気になるかと思い、空気のことはいつも気にするようにしています。

「入り口に扉をつければ良いのでは?」と仰ってくださる方もおられるのですが、
なんとなくフラッと寄って、どんなのがあるかなあと見に入るには
扉があると私には抵抗感があるので、
ササンではどんな時でも開放感ある入り口にしておこうと決めています。

「ササンの都合はお客様の不都合」と言うのはマスターとのいつもの合言葉ですしね。

さて、ササン通信2月号は表紙から少し変えてみました。
早いもので来月3月号で創刊1周年を迎えることになります。

ササン通信はあくまで佐藤個人として会員の皆さまとつながりを大切にさせて頂きたいという思いからスタートしました。
そういう理由で内容は「何と個人的な」と思われることばかりしか書いておりません。
どうぞご理解くださいね。 

本当はご来店いただける皆さまと、たくさんお話をさせていただいて楽しいひと時を過ごしていただきたいのですが、十分できていないことへの反省も込めて、ちょっとした「お茶の時間」のお供にでもなって、楽しんでいただければなあと毎月発行させて頂いている次第です。

さて今月号は
○ 店長からみなさまへのお知らせ
○ ファッションよもやま話 
(どうしてササンには欲しい時に欲しいシーズン、デザインの物が少ないの?)
○ ササンからのお知らせ
○ マスターのひとり言
(朝のテレビ番組も結構いけてます)

をお届けしたいと思います。
   
今月号のメニュー
 1.店長からみなさまへのお知らせ
 2.ファッションよもやま話
 3.ササンからのお知らせ
 4.マスターのひとり言
 5.編集後記
  
1.店長からみなさまへのお知らせ
ササンでは1周年記念セールの時に皆さまにアンケートをお願いしました。
ササンにどんな商品があれば便利でしょうか?というものだったのですが
たくさんの皆さまからいろんなお声を頂きました。

なにぶん小さな個人の店なので商品の種類も至らぬところが多いのですが、
そんな中で特にお声の多かった子供の肌着と紳士物の普段着
1月末から新たに展開を始めることにしました。

子供肌着については
ササンの扱う子供服のインナーに着ていただくのにふさわしい物を選んで提案させていただこうと考えております。

肌着は直接肌に触れる物ですので素材などには特に気をつけて商品をそろえました。
でも、値段は女児ショーツ、男児ブリーフとも2枚290円からとお財布にもやさしいものがいっぱいです。

また、紳士物はTシャツ、トレーナーなど普段着としてきていただける物をそろえました。
奥様がゆったり着ていただくのにもいいなあと思う商品もありますのでぜひ覗いてみて下さいね。

そして、今年の子供春物Tシャツ、トレーナーなどは綿素材にこだわって展開中です。
合成繊維(ポリエステルやアクリルなどの石油が原料の繊維)は安価なため商品になっても安く仕入れられるのですが、春から夏にかけては衣料品が直接肌に触れる機会が多くなる時期です。
特にアトピーの子どもさんたちも多いことですので、天然素材にこだわって展開いたします。値段もいつもと同じですが、だからといってデザインで安く仕上げるような商品は仕入れてきておりません。

価値>価格はいつもササンの通りですのでどうぞご安心して選んでくださいね。
  
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2.ファッションよもやま話
今年の1月はササンから皆さまに冬物のご提案が残念ながら十分でなかったと反省しております。1月、2月は一番寒い月ですし、まだまだ冬物は必要商品と考えているのですが思いとは裏腹なことになってしまいました。

と言うのは仕入先に皆さまに喜んでいただけると思う価値>価格の冬物商品を探すことができなかったからなんです。
では、なぜいったいそんなことになったのか衣料業界の裏話を交えながらお話したいと思います。

メーカーさんと言えば皆さんどんなイメージをもたれるでしょうか?
ワールドさんやレナウンさんはたまたミキハウスさんやミニKやポンポネットで有名なナルミヤさんなど大企業を思い浮かべられるかもしれませんね。
でもそんなところばかりでなくそれこそ夫婦2人でされている小さなところまで実はさまざまなんです。

でも特に子供物のメーカーさんは国内の小さなところの多くがやめられてしまいました。
今、ほとんどのメーカーさんは海外で生産、輸入になっていますので、ある程度の規模がないと難しくなったという理由からなんです。

素材調達、縫製技術は国内と中国との格差はほとんどありません。逆に日本からの縫製指導の染色技術指導の結果、若い労働力のある中国の方が今や上かもしれません。となると生産コストの安い海外にその生産基地の中心が移るのは当然なのかもしれませんね。

しかし、ここには生産数量、生産期間の問題があるのです。
それは国産では可能であった5枚、10枚と言う単位での生産や今日言って明日できるということは海外生産では難しいのです。

価格は安いけれど何千、何万枚と発注しなければなりませんし、そうなると、企画から生産まで何ヶ月も必要になります。どんなデザインで、どの素材で、どんな色で、という企画から生産枚数に必要な素材の調達時には一本の糸から編んだり、織り上げたりしなければなりません、そして製造(縫製以外に刺繍が入ったりプリントがあったり)、輸出(製品ができても港まで運んで日本まで輸送しなければなりません)を考えると、何ヶ月も必要になると言うわけです。

ちなみに冬物の企画はその年の春あたりから始まっています
つまり、メーカーさんの背景が限られた子供服(ブランド物以外)ではそのシーズンに流通する量はおのずと決まってくると言うわけです。

ササンが仕入れる先のその先のメーカさんはシーズン中に新規生産をすることはまれです。昨年の冬は例年より1ヶ月早く寒くなったことで全国的に冬物衣料も1ヶ月例年より早く動き出しました。動き出しが早くなると当然ある程度量が決まっていると終わりも早くなります。

量販店や通販などでは自社での製品発注をする部分もあって、そこそこの量は確保されているので商品が無いということはありませんがその反面次々新しい物が入荷すると言うことは少ないかもしれませんね。

そんな理由で仕入れて皆さんに提供したいと思う商品を見つけるのが困難だったというわけなんです。

ササンでは小さな売り場であるがゆえ毎週仕入れをします。そのため毎週何かしら新しい商品が売り場に並びます。しかし、先ほど書きましたようにシーズンの最後の方では皆さまのお声に答えられないことが起こりご迷惑をおかけするかもしれません。

そのためシーズンを先取りした商品で新しい物をご提案させていただくことになったりしますが、いつもササンに行けば何か新しい物に出会える楽しみの提案に努めたいと思いますのでご理解の程よろしくお願いします。
 
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3.ササンからのお知らせ
たんぽぽの家へ届けてきました

ササンでは、子供服を販売するだけでなく、皆さまのお手元にある小さくなって着られなくなった子供の服たちを、集めさせてもらって障害者の方の施設、たんぽぽの家にお届けする役をさせていただいています。

1月も小さくなって着られなくなった子供の服たちを会員様からたくさんいただきました。ご協力いただきました皆さま本当にありがとうございました。

月末にたんぽぽの家にお届けしてきました。
ちょうど節分に向けてお餅つきをされていました。
毎月のお届けに皆様への感謝を伝えてくださるようにとのことだったのでここにご報告させて頂きます。

今後とも皆様のご協力をお願いいたします。 
ササンの日は19日です

2月度のササンの日(ササンが9で、9の付く日はササンの日です)は2月19日です。
今月もササンの3がキーワードです。
お楽しみに!
キャンペーンのご案内

ササンでは、2月いっぱいキャンペーンを行っています
皆様のご意見をいただき子供肌着と紳士Tシャツ、トレーナーの品揃えをはじめました。

そこで2月一ヶ月間に子供肌着と紳士アウターを含むお買い物をしていただいた会員様にはポイントを倍押しいたします。
また一ヶ月間のお買い上げ金額が3000円を越えますと一回限りですが、トイレットペーパー12ロールプレゼント。(1回のお買い上げが3000円を越えなくても、2月中はお買い上げレシートにハンコを捺印いたします。レシートを貯めていただいて合計金額が3000円を越えた時点でプレゼントいたします。)

どうぞササンの新しい提案商品をよろしくお願いします。
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4.マスターのひとり言
最近テレビを観ることが少なくなったんですが、その分朝のニュース番組だけはしっかり見ています。 といってもNHKではありませんが(笑)

我が家では毎日読売テレビの「ズームイン朝」を見ています。
その特集でなかなか良いなと思う番組内容に出会いました。
それは、高校ラグビー部員とその監督 下村大介さん(42歳)が高校ラグビーの頂点である花園決戦を目指すまでの特集だったのです。

話はこんな内容でした。

新任で赴いた四日市農芸高校は本当に荒れた高校だった。その高校でラグビー部の監督を通じて生徒達とつながって行こうとするが最初は空回りするばかり。

「やる気がないならラグビー部なんかやめてしまえ!」といったとたん部員全員が10秒もしないうちに誰もいなくなった話など前途多難な船出を語られていた。

また下村監督の私生活についても触れられており2度の離婚を経験されその中で3人の娘さんを引き取られ がむしゃらに頑張られてきたことも。

離婚当時は一番上の娘さんが小学校低学年、下の2人の娘さんは幼稚園と本当に手が掛かる時期に「当然の事ですが一人で家事一切と仕事を毎日がむしゃらにしてきたので一日が終わると本当にくたくたでした」と当時を振り返り大変だったことなどを話されていた。

そんな中、教え子たちと地区予選を突破し花園大会までの切符を手にするまでラグビー部を育ててこられたのだが、なかなかお正月を越えての対戦に進むことができない。お正月を花園で迎えることが監督の悲願だった。

昨年も1年間生徒たちと頑張り続けてきた結果を問われる時が来た。
家庭と監督という難しい両立に努力しながらいよいよ地区予選が始る。

まわりの競合高校は優秀なラグビー選手を全国から集めるところが多い中、四日市農芸高校の部員は全員ラグビーは高校からのスタート。

それこそ血のにじむ思いで辛い練習を乗り越えてきた部員達。
下村監督との強い信頼関係があってこそ頑張れてきたのだろう。

そして、苦戦に苦戦を重ね、やっとの思いで手にできそうな花園行き、そんな矢先 中学生の長女が家出をしてしまう。

ラグビー部員達に事情を説明して下村監督は夜の街に娘さんを探しに出られた。

長女の彼女は再婚の新しいお母さんにどうしても遠慮してしまい、なかなか馴染めず辛い気持ちを表に出さず我慢をしてきたらしい。
そのことが重荷になり中学校に入るころから生活が乱れ始め家出を繰り返すことになったと言う事だった。

やっとの思いで娘さんを探し出され、またラグビーの方もなんとか花園行きの切符を手にする事ができたのだ。

そしていよいよ迎えた花園での試合。
初戦を勝ち抜かなければ花園での正月はない。

1回戦ではいきなり優勝候補の高校との対戦。超高校級のトライを重ねる選手を何としても阻止しない限り勝ち目はない。

そのディフェンスの要になる選手に下村監督は一度ラグビー部をやめはしたもののラグビーへの熱い思いを捨てきれず戻ってきた選手をその役に抜擢した。ある意味自分の娘さんとこの選手がダブって見えたとも言っておられた。

その選手は相手校の超高校級選手と比べれば本当に華奢な選手。
でもラグビーへの熱い思いを、一度部から離れてより強くしてきたその選手にたくしたのだ。

「この役ができるのはおまえしかおれへん、お前やったらできる」とその選手に8番のゼッケンを手渡す監督。

そしてその試合は壮絶な展開に、前半を終わって15対0とまったく歯が立たない。
このままでは初戦敗退Jか?

しかし、この8番をもらった選手はひたすら相手校の目標選手のトライを許さず、捨て身の思いで自分よりもはるかに大きい選手にタックルを繰り返すのです。

投げられようと、振りほどかれようと最後まであきらめずただひたすらタックルをし続け監督の期待に答えようと相手のトライを許しません。

監督の「ここで頑張る事がでけへんかったらお前らの人生の中でいつ頑張るんや、
ここで頑張れたら人生の中でどんなことが起こっても頑張れる」と言う言葉と共に、まず私の心に響いてきた。

そのことが部員全員にも通じたのか、後半自分たちが辛い練習で積み重ねてきた力を遺憾なく発揮し、奇跡の逆転劇を演じたのだ。そして、監督と部員たちの悲願、正月を花園で迎えることになる。この試合を家出した娘さん達も観戦に来ており、試合の行方を自分ごとのように受け止め応援している姿を映していた。

監督にとって19年ぶりの快挙、そして迎えた1月1日戦。自分達の全精力でぶつかったが対戦相手の啓光学園に残念ながら勝つことはできなかった。この対戦相手となった啓光学園はこの年の全国高校ラグビーの覇者になるのだ。

控え室で1年間の頑張りをたたえる監督と泣き崩れる部員達、その姿を監督の長女は目の当たりにして「感動した」とポツリとひとこと。選手達のくやしさとともに監督として自分の父親として頑張っている後姿を見たことで感動したに違いない。

そんな体験を通じて彼女は今年、四日市農芸高校を目指し受験をすることを決めたとのこと。

そしてラグビー部のマネージャーになり父親である監督とともに正月の花園を目指す決意をはにかみながら番組の最後に告げていた。
下村監督のそのときの笑顔は監督と共に父親として本当に嬉しそうに見えた。

と言う内容で、人との出会いや心のふれあいの大切さをすごく感じました。
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編集後記

最近また会員様から「前の温泉の話良かったよ」と言っていただくことがありました。
ササンの都合で通信文を郵送ができなくなって会員様からめっきりメールを頂くことが少なくなりましたが、お店で「いつも通信文、楽しく読ませてもらっていますよ」とお声をいただけることがとてもうれしく、励みになっています。
これからも個人情報発信文として続けてまいりますのでよろしくお願いします。

それから、最近ササンの店内ではアロマオイルをたいています。
お店に来ていただいた会員様が少しでもリラックスしていただけたら良いなあ、という思いでやさしい香りをお届けしています。でも匂いに敏感な方もいらっしゃるでしょうから抵抗がございましたら遠慮なく仰ってくださいね。

あ、アロマオイルといっても、いわゆるエッセンシャルオイルじゃないですよ。香り付きのマイナスイオン発生器のような感じです。名称で言うと空気清浄機です。

ですから、香りは優しくて服に移ることはありません。
「え?どんなもの」という方は、どうぞお店にいらしてくださいね。

これからも皆様に楽しんでいただくことにどんどんチャレンジしていきたいと思います。新しい何かを探しにお店に遊びに来てくださいね。

では、来月号でまたお会いしましょう。  
 

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