1.マスターのお正月の過ごし方から |
ササンでは場所がら、お盆とお正月に皆さまのご来店が落着くので、
この時期に子供達との時間を取らしてもらおうと長いお休みをいただいています。
年末は掃除が手付かずの家の大掃除をしました。
そして元旦はお墓参りに行って自分自身を振り返り、
新たな気持ちで今年もガンバルことを報告してきました。
お店の定休日は月2回いただいていますが、
店の段取りにほとんど消えるので、
ゆっくりしたなあといえるのは2ヶ月に1回くらいでしょうか。
私の場合は楽しみながらお店をさせてもらっているので「疲れる」ということは無いのですが、
店長は店のことと家事がありますのでそれは大変です。
そこで、連休を取れるこの時期に骨休めのプレゼントを考えました。
店長は上げ膳据え膳が一番嬉しいといつも言っているので近場に出かけることにしました。
な〜んて書くとかっこいいですが半分は自分も楽しめるよう温泉にしたのです。
店長に内緒でね。(笑)
と言うことで、久しぶりに自分の大好きな温泉に行けたと言う訳です。
今回は本をたくさん持っていき、読書三昧を決め込みました。
朝、昼、晩と温泉につかって好きな本を読みながらうたた寝をするなど、
申し訳ないくらいゆっくりさせていただきました。
でも店長が満足してくれたのが一番良かったです。
以上がマスターのお正月の過ごし方でした。
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2.店長の感動した話 |
私もお正月にゆっくりさせていただいた時間を利用して本を読みました。
子供達に「読書は大事なのよ」と常々言っているわりに
自分はあまり本を読んでいないなあと反省して、
この時期に心機一転いろいろな本を読むことにしました。
でもほとんど雑誌だったりしています。(笑)
その中で私がとても素敵な話だなあと感じた一節をご紹介させていただこうと思います。
自分の子供とダブって見えて思わず涙があふれてきました。
昨年のサッカーワールドカップの時のお話だそうです。
「ワールドカップの残してくれたもの」
試合前の練習を非公開にして着々と準備を進める他国を尻目に、
デンマークのオルセン監督は記者達にこう答えた。
「キャンプ地を提供してくれた和歌山の人たちが、
喜んでくれることはどんどんするべきなんだ。
試合も大切だが、地域との交流も大切にしたい、と選手全員も言っている」
このようなデンマークチームは、地元のサッカー少年たちと
ミニゲーム、サイン会、握手会と練習後も忙しい。
あの日もいつものようにサイン会が行われた。
気さくな選手達を県民も大好きになった。
気軽にサインをする選手達、その中にエースストライカーのトマソン選手がいた。
彼の前には、もじもじとする一人の少年がいた。
トマソン選手も少し変だなと思ったのか通訳を通して「どうしたの?」と尋ねた。
意を決したように少年はポケットから一枚の紙切れを出して、トマソン選手に渡した。
それは学校の先生に書いてもらった英語による手紙であった。
「僕は小さいころに病気にかかって口と耳が不自由です。
耳は聞こえません。話すことができません。
だけどサッカーだけは大好きです。トマソン選手が好きです。」
手紙にその場にいた全ての者が言葉を失った。
だがトマソン選手はニッコリと微笑み「君は手話はできますか?」と手話で語りかけた。
しかし、手話は全国共通ではなかった。
それならば、とトマソン選手は通訳に
「僕は彼と筆談で話したいので手伝っていただけますか」と言った。
続けて「後ろの人にも彼と話す時間を僕に下さい、と言っておいてください。」
と配慮を忘れなかった。
通訳を介した筆談が始まった。
「君はサッカーが好きですか?」
「デンマークを応援してくださいね」
これに対して少年は「あの・・トマソンさんはどうして手話ができるのですか?」と尋ねた。
少年の質問に彼は答える。
「僕にも君と同じ試練を持つ姉がいます。彼女のために僕は手話を覚えたんです。
試練は君にとって辛いことだと思いますが、
同じようにあなたの家族もその試練を共有しています。
君は一人ぼっちじゃない事を理解していますか?」
この言葉に黙ってうなずく少年・・・。
「分かっているならオーケー!誰にも辛いことはあります。
君にも僕にも、そして君のお母さんにも。
それを乗り越える勇気を持ってください」
母親はこのやり取りに涙が止まらない。
最後にトマソン選手は言った。
「僕は今大会で1点は必ず取ります。
その姿を見た君が、これからの人生をがんばれるように祈ります」
少年は「ハイ!応援しますからがんばってください」と答えて会場を後にした。
そして、このトマソン選手は1点どころか4得点という大活躍だった。
1次リーグは見事に2勝1分で予選を1位で通過したものの
決勝トーナメントでは英国に1−3で敗退。
負けはしたが和歌山県民はデンマークチームを誇りに思っていた。
だから彼らは慰労会を開いて選手をねぎらった。
会場にあふれんばかりの県民が駆けつけた。
その場でトマソン選手は、あの少年を見つける。
そして彼にこう語りかけた。
「せっかく応援してくれたのに負けてごめんね」
少年は答える。
「負けたけどカッコ良かったです」
そしてトマソン選手は言った。
「僕から言える言葉はこれが最後です、よく聞いてください。
君には前にも言ったとおり試練が与えられている。
それは神様が決めたことだから、今からは変えられない。
神様は君に試練を与えたけれど、
君にも必ずゴールを決めるチャンスを神様はくれるはずです。
そのチャンスを逃さずちゃんとゴールを決めて下さい」
そして最後に2人は仲良く写真におさまった。
飛びきりの笑顔を浮かべファインダーにおさまる2人。
この写真は少年の宝物になるだろう。
トマソン選手に出会ったことによって前に進むに違いない。 |
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3.俊助の「2003年」縄跳び大会に向けての課題 |
僕は附中の3年生です。
今年の目標は連続して縄跳びをすることです。
一回ずつ飛ぶことはできます。
でも続けて飛ぶことがむつかしいです。
河原先生と一生懸命練しています。
だから縄跳び大会には連続して飛べるようになりたいです。
俊助は今年中学を卒業します。
高校は西ノ京養護学校に決まりました。
友達もたくさんいますしとても楽しみのようです。
そして、最近本当にたくさん話をしてくれるようになったんですよ。
中学生活でたくさんの方々にかかわりを持っていただいたおかげで
自分の意志を言葉に乗せて表現できるようになってきました。
特に河原先生にはたくさんかかわりを持っていただいているのか、
家での話し方も先生にそっくりでビックリしてしまいます。
学校のことはあまり話してくれませんが、
自分の好きなスポーツのことやテレビゲームのことなど
目をキラキラさせて話してくれます。
最近はクリスマスプレゼントで買ってもらったK−1のゲームにはまっているようです。
朝起き抜けからゲームをしていることもあったりして、
よほど嬉しかったんだろうなあと思っています。
彼は冬休みゲーム三昧です。
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4.あおいの「今年の目標」 |
私が2003年に目標にすることは、
本をたくさん読むこと、
思い出作り、
そしていろいろなことに挑戦してみることです。
考えてみるともっともっとあるのですが
私が本当に目標として頑張りたいことはこの3つです。
その中で本をたくさん読むと言うことを決めた理由は、
私は自分が面白い本だなあと思って読んでいても
最後まで読まず途中でやめてしまうことがありました。
それは、今まで本を読んでいたとき
ただそこにある文字だけを読んでいたからではないかと思うようになったからです。
この間、物語に出てくる主人公になりきり、
自分だったらこう思うだろうなあ こう感じるかなあと思いながら本を読んでみると
今までと違ってすごく楽しい気分で読めたからです。
こんな気持ちになって本を読めるならすごく楽しいし、
途中どころか最後まで絶対読みたくなる、
前以上に本が好きになるだろうなあと思っているからです。
読むこと、思い出作り、そしていろいろなことに挑戦してみることは
ここに書くだけではなく実行に移して頑張りたいと思っています。
これが私の2003年の目標です。
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5.マスターのひとりごと |
さて、前回に引き続き仕入れの旅をつづけましょうか。
前回はお昼12時を回って3つ目の仕入先に急ぐ所で終わってしまいました。
では、さっそく次の仕入れを急ぎましょう。
12時を回ってお腹が空いたのですが、そこは我慢して仕入れをしてしまいましょう。
ここは、ヤングミセスが強いのですがその中でもちょっと個性的な仕入先です。
価格だけにこだわらずおしゃれな商品が多い所なんですよ。
店長のお気に入りの仕入先の一つです。
ここは、子供売り場と婦人売り場が別の建物なのでそれぞれ分かれて仕入れをします。
「店長、仕入れが終わったら電話してな」と言って
私の担当の子供服の売り場に急ぎましょう。
子供物もここでしか仕入れられない商品があったりして結構楽しみです。
以前お世話になっていた問屋さんでは私は子供服のバイヤーの仕事をしていたので、
ここの問屋さんの子供服の担当者の人たちはライバルでした。
でも今ではすっかり仲良しです。
売り場に行くと「まいど!どないでっか?」と船場の言葉で声をかけてくれます。
いろいろ情報交換をしてると、
「今日はササンさんに秘密のお勧め品があるよ」
「見るだけでも見る?」
なんてことでお買い得商品をGETできたりします。
「安く仕入れられたから安くお店で売ろっと」
「これならぜったい会員さんによろこんでもらえるなあ」
なんて考えていると嬉しくなってきます。
あ、スミマセン 自己満足ですね。
さて、子供の方は終わったので店長に電話をしてみましょう。
「もしもし、どんな具合?」
「もうょっとで終わる。」
「じゃあそっちにいくわ」
と言うことで店長を手伝いに行きましょう。
支払いを済ませて荷物を運びます。
冬場はかさばるので荷物を運ぶ手押し車(カートと呼ばれている物)に
いっぱいになったものをガラガラ押して駐車場まで。
3箇所から仕入れた荷物で車もいっぱいです。
さすがに2人ともへとへとです。
時間を見ると2時半を回っています。
とりあえずお昼ご飯を食べましょうか。
お昼ごはんは毎回すぐに食べられるということで うどん です。
船場では有名なうどんやさんに行きましょう。
えーっとおじやうどんで有名な 「松葉や」さん ではありません。
期待された方ごめんなさいね。
仕入先から近い「味万」(あじまん)と言うお店です。
大阪の うどん といえばこの味!って感じの所で、とにかくおいしいです。
すごくはやっていてこの時間でもお店の中はいっぱい。
お店のおすすめはカレーうどんで、これもすごくおいしいのですが、
いつもは うどんに天むすの付いた「天むす定食」を注文します。
うどんはもちろん手打ちです。
でも大好きなのはこの おつゆ なんですねえ。
ふわあ〜と立ちのぼる得も言われぬ かつを のふくいくたる香りにお醤油の香りが相まって
あ〜日本人でよかったぁと思う瞬間です。
ぜったいおすすめです!う〜ん、至福の一杯ですぅ。
一度食べたら忘れられない味ってこんな感じでしょうか。
値段もリーズナブル、
たしか「絶大な人気に感謝した価格」って書いてあったと思うのですが780円!
これがササンの仕入れのときの唯一の楽しみです。
ご一緒しているあなたも食べたくなったでしょ。
もし、会員の皆さまが本町界隈にいかれる御用事ありましたら
一度尋ねて見られたらいかがでしょうか?
などと言っている間に、時間はもう3時前。
急がないと会員様に
「ササンまた遅刻!」って叱られますからね(笑)
さあ、駐車場を出たのは3時を回ってしまいました。急いで帰りましょう。
帰りは行きと違って道が空いていますので40分程でお店まで帰ってこられます。
今日も3時半を回ってしまいました、ごめんなさい。
でもね、これで終わりじゃないんです。
お店に着いたら仕入れてきた商品の山を車から降ろします。
そう、そして仕入れた商品に値段付けをしてお店に出さないといけないんですよね。
特に子供物商品は袋に入っている物がほとんどですから、
袋から出してハンガーにかけないといけません。
そうそう、子供物はサイズもたくさんありますから、
お客様にわかり易いようにハンガーにサイズシールを貼っていきましょう。
お店は店長がレジをしてくれていますのでその間に作業を進めます。
値札を付けて早く売り場に出さないと。
そして時間を見るともうPM7時前です。
あっという間の月曜日の仕入れの旅でしたね、お疲れさまでした。
さて、仕入れの旅はいかがだったでしょう?
今回でこの企画は終わるのですが
楽しみながら読んでいただくにはこれくらいがいいかなあと思って
2回シリーズにしてみました。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
もう次回はどんな話にしようかなあと考えています。
すっかり自分が楽しませてもらっていますね。
では、また来月号でお会いしましょう。
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編集後記
あ、先日会員様に
「温泉の話も良かったよ、
読んでからこんな風に温泉を楽しむこともできるんだなあと参考にさせてもらいました」
と嬉しいお声をいただいて、ちょっと救われた気分になりました。
本当にありがとうございました。
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