ジオット Giotto  (1266年?〜1336年)

1266年頃フィレンツェの北東にある村コッレ・ディ・ヴェスピニャーノで農夫の子として生まれました。少年時代、羊の番をしながら、石で羊をデッサンしているところに、チマブーエが通りかかり、その才能を認めて弟子にした、という逸話がありますが創作でしょう。チマブーエについて画業を学び、その影響を受けますが、ジョットの絵はそれまでの画家と大いに異なる特色を持っていました。同じ聖書を題材にしながら、その表現はきわめて劇的、人間的であり、奥行きを持って描き出しています。それで、ジョットは「ルネサンスの祖」とか「イタリア絵画の創始者」といわれています。
 彼はアッシジのサン・フランチェスコ聖堂上堂の壁画を初め、生涯を通じてきわめて精力的に描き続けましが、その代表作は、なんと言ってもパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の壁画連作であり、彼の最大傑作です。
(スクロヴェーニ礼拝堂の壁画連作については、ここがお薦めサイト http://www.mystudios.com/ )
晩年、フィレンツエの大聖堂の造営主任となり、現在「ジョットの鐘楼」と呼ばれるカンパニーレを設計したことはよく知られています。

《聖フランチェスコ伝》
「ヨアキムと羊飼いたち」

 スクロヴェーニ礼拝堂

「荘厳の聖母(オニサンティの聖母)」
325×204センチ 1310年

ウフィツィ美術館
ウフィツィ美術館の第2室ではチマブエやドゥッチョの「マエスタ」と覇を競ってます。


「キリストのエルサレム入城」

スクロヴェーニ礼拝堂

「御公現」
44.9*43.7 1320頃 
テンペラ・板 

メトロポリタン美術館


「キリストの逮捕(ユダの接吻)」 

スクロヴェーニ礼拝堂

「ジョットの眼差し」といわれるジョット絵画の人物の視線は迫力があります。

「聖フランチェスコの聖痕拝受」

ルーブル美術館

サン・フランチェスコ聖堂上堂


「喉の渇いた人の奇蹟」