ピエロ・デッラ・フランチェスカ Piero della Francesca (1415/20頃〜1492年)

ドメニコ・ヴェネツィアーノについて修行したピエロは、生涯のほとんどを生地ボルゴ・サンセポルクロで過ごします。遠近法空間と明るく澄んだ光とそれによってできる陰影など、独自の様式を作りました。代表作はアレッツォの<聖十字架伝><キリストの洗礼><キリストの笞打ち>などがあります。

「聖母子と聖人たち」
248×170センチ 1474年頃

ミラノ、プレラ美術館

「キリストの洗礼」
167×116センチ 1440頃 

ロンドンナショナルギャラリー

「キリストの笞打ち」
59×81センチ 1453年頃

ウルビーノ国立美術館

「マグダラのマリア」
190×105センチ 1460年頃

アレッツォ大聖堂

「出産の聖母」
260×203センチ 1450年代半ば

モンテルキ、墓地礼拝堂

「キリストの復活」
225×200センチ 1457年頃

サンセポルクロ市立美術館

「バッティスタ・スフォルツァの肖像」
47×33センチ 1465年頃

ウフィッツィ美術館

「フェデリコ・ダ・モンテフェルトロの肖像」
47×33センチ 1465年頃

ウフィッツィ美術館

アレッツォ、サン・フランチェスコ聖堂の壁画≪聖十字架伝≫
左 壁 正 面 右 壁
≪聖十字架伝≫は13世紀にできた「黄金伝説」の中にある話しです。イエスが磔になった十字架の木の因縁物語です。壁画は1450年代を通じて制作されました。ピエロの代表作です。ただ「ユダの拷問」「聖木の運搬」は彼の協力者ジョヴァンニ・ダ・ピアモンテが描き、「ヘラクリウスの勝利」も多くの部分で共作者の手が入っているといわれています。
左上から「預言者」「ユダの拷問」「受胎告知」右上から「預言者」「聖木の運搬」「コンスタンティヌスの夢」 上から「アダムの死」「聖木の礼拝とソロモン王とシバの女王との会見」「コンスタンティヌスの勝利」
上から「聖十字架の賞揚」「十字架の発見と検証」「ヘラクリウスの勝利」