お店紹介@  たかうち珈琲店


今回は、新大阪にある「たかうち珈琲店」を紹介したいと思います。
この店は、1986年7月にオープン、今年で17年になるわけで、新大阪東口の町並みにすっかり溶け込んでいます。

かつてサラリーマンだったマスターは、脱サラした当時、まだ何をするかは決定していなかったそうです。
ただ、もともと食べ物関係に興味があったので、その方面で何かしてみたいという思いがあり、
カレーショップとか、レストランなど候補にあがったのですが、
すでに30歳過ぎていたし幼い子供もいる…これから調理等の修業をするには遅いか、
ということで、 考えぬいた末、
今までの知識やその応用でなんとかやれるし
楽しみとして一番最後にとっておこうと思っていた珈琲店を始めることにしたのです。

そして、珈琲店を出発点にしてケーキショップ、ショットバー、レストラン、と拡大し、
それらのノウハウを結集して、郊外にプチホテルのような施設を作ってみたい、
という夢があった(もちろん今もある)のですが、
まず最初に併設したケーキショップ「パティスリー・たかうち」がうまく回らなかった(ファンは多かったのですが、
採算ということになるとケーキはとても難しいようです)ので、
実現までにはまだまだ…と、マスターはため息まじりに言います。
でも、いつも夢は捨てずに前向きに進むマスターのこと、必ずや実現の日は来るでしょう。

たまたまカウンターにいらしたお客様方にうかがうと、皆コーヒーがとても好きで、
「たかうち」のコーヒーは手抜きをせず一杯ずつていねいに入れてくれるので、
いつ来ても安定した美味しいコーヒーが飲めてうれしい、とおっしゃっていました。
そして皆が口をそろえて言われるのは、何といってもマスターと奥さんの気さくな人柄。
カウンターに座ると心が和む、とのこと。
また特にカウンター席は常連さん、しかもバラエティーに富んだ個性的な方が多いので、
お客様どうしのつながりも出来て、話もはずむということでした。




  マスターの高内宗晴さんと奥さんの裕美さん

3人の子供たちが手を離れてからは、奥さんのゆみさんも毎日朝からお店に来ています。
「パティスリー・たかうち」で使っていたオーヴンも、フル回転。
ゆみさんが毎朝サンドウィッチやトースト、ホットドッグにするパンを焼き、
3種類(チーズケーキ・ブラウニー・アーモンドタルト)のケーキも手作りしているのです。

私は、たかうちのオープンサンドの大ファンです。
ゆみさんの焼いたパンに、マスターがちょっとこだわっているチーズやウィンナーがたっぷり!
今回は、新しく始めたというホットドッグを頂きましたが、これもまた最高!
マスターいわく
「限られたコストの中で、できる限り手作りで、どこまで美味しいものを作れるか。それを第一に考えているんです」


また、マスターは音楽も大好きで、カウンターの後ろにはレコードやCDがぎっしり並んでいます。
クラシックからジャズ、高野山の声明まで…。
ヴィヴァルディの「四季」の聴き比べ会と称して何種類もの「四季」を聴いたりするそうです。
(クァルテット中3Cで生演奏というのはどうでしょう?と言うと、是非是非、とのことでした。)
今、気に入っているのはウィーンフィルのスメタナだとか…



   お客様とも話がはずみます

ところで、この日、私は3時間ほどカウンターでおしゃべりしていたのですが、
その間に偶然4人も知り合いに逢うことができました。
まず本町で「Cita Cita」というインドネシア料理のレストランやチーク材の家具ショップを経営しておられる高木さん。
不思議な力(霊能力に近いような)をもっておられる西田さん、
たかうち夫妻の高校時代のクラブ(登山部)の先輩でお酒の卸業をなさっているてつじろうさん、
そして有能な助産婦でもありアロマテラピストでもある大本千佳ちゃん。
(この方々だけみても、いかにユニークな顔ぶれが集まるかおわかりになるでしょう)


お酒ももちろんですが、コーヒーもやはり人と人をつなぐものなんだなぁ、と感じました。




大本千佳ちゃんは17年前、私のドイツ語の生徒でした!

追記:ゆみさんは、実は私の妹で、マスターの宗晴さんは高校時代登山部の1年先輩。
   新大阪へおいでの折はぜひお立ち寄りください。



   
            たかうち珈琲店

〒533-0033
大阪市東淀川区東中島1丁目17-18
新大阪ビル東館1F
TEL/FAX 06-6320-2210





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