2001年9月18日
全労済再共済連大阪サービスセンター 村山樹一郎様
お返事遅れました。9月10日に村上さんよりいただいたFAXの中で安田火災に対していくつかの問い合わせをしているとのことでしたのでそのお返事をお待ちしていましたが、まだ報告がありませんので、こちらの考えを先に述べます。
安田火災に対する4つの質問のポイントはそれで結構です。「事故の起因が【相手車運転手名】さんのスピード、暴走運転にあるのではないか」ということを明確にしてくださっている点は感謝していますが、それについて村上さんがおっしゃる「判例をベースで考えている損保に対して(私共も)修正の範囲を超えるものをどう理解してもらうかの部分だと思います」というのは少し弱気かと考えます。実際の事故の状況を鑑みて「判例をベースにして2:8なり15:85にすること」がそもそもおかしいと思いませんか?判例をベースにするとおかしなことになるのならば、保険会社が判例という「悪しき習慣」を使って社会正義を不当にゆがめているということにはならないでしょうか。そこの部分を村上さんや保険会社の人たちには考えていただきたいのです。
端的に申します。一方が暴走運転をしている(事故回避の努力はしていない)、もう一方が遵法運転をしている(+事故回避の努力をしている)その状態で事故が起きたときに双方に過失があるとする「判例」というものが私には納得できない、ということです。前例のあるものを覆すのは容易でないとは思いますが、不起訴処分になった事故を被害者やその遺族の努力によって起訴にこぎつけるという事例は徐々に増えています。これは加害者に甘いとされる日本社会の象徴ですが、おかしなことがまかり通ってはいけないのです。今後まだまだ出て来るであろう被害者の救済のためにも、このような場合のこちらの過失が限りなく0になるよう、村上さんには全力を尽くしていただきたいと思います。
【住所】 伊藤