ウラシマソウ
前のページへ 次のページへ


サトイモ科

環境: 北海道南部、本州、四国北部、林縁、湿地、山林、竹薮、多年草、雌雄偽異株(雄株から雌株へ転換する)。

根・茎: 根茎偏球形で地中にあり、中央から茎にみえる葉柄(偽茎)を立てる、球茎には腋芽が発達した子球が多数つき5列に放射状に並ぶ。

葉: 大きい複葉1枚、基部の鞘状葉(膜質)に囲まれた偽茎部短い、葉柄直立多肉質長い、葉柄円柱長形、葉柄緑暗色に紫斑あり、葉鳥足状に分裂、葉柄の先で複葉輪生状(11−17枚)、小葉卵長形、葉縁波打つ、葉緑濃色ときに白斑あり、葉光沢。

花: 晩春、3−5月、花白汚色に紫暗色を帯びた仏炎包の筒に包まれる、葉柄基部から花茎(短柄、約20−30cm)をだし、まむしの頭に似た花をつける、白紫帯びた筒状の仏焔包の中にこん棒状の肉穂花序をつける、仏焔包筒部上部で太くやや開く、仏焔包の舷部は卵広形紫褐色で筒部の上部で水平に曲がり先細くなり下垂、仏焔包内側は白味を帯びる、花軸の先は紫黒の鞭状に伸び仏焔包から上に出て立ち上がりさらに下垂。

果: まれに液果、熟すと果赤。有毒。

参考: 浦島草、花軸の鞭状の先を浦島太郎の釣糸に見立ててこの名。本州西部、四国、九州には鞭状付属体黄白でしわあり、仏焔包口部やや狭いナンゴクウラシマソウあり。


全長: 30- 60 cm
葉長: 10- 20 cm
花径: 2- 4 cm



群馬大学 Botanical Gardenの写真へ

写真や図は、上記に「・・・写真へ」、「・・・イラストへ」、「・・・検索へ」などがあれば、その文字をクリックして検索下さい。 それでも適切な写真などが見つからない場合はお手数ですが、他の検索サイトYahoo goo Google などを検索するか、お手元や図書館の図鑑をご参照下さい。