| 何皇后の兄 霊帝の時の大将軍
出身地:南陽郡宛県
生没年:??〜189年
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容姿 :何皇后の兄。もとは豚の肉を切る人。霊帝の時の大将軍。
〜列伝〜
妹が宮廷に入り霊帝に寵愛を受けると郎中にとりたてられ、虎賁中郎将、穎川
太守を歴任した。妹が皇后になると、侍中になり、黄巾の乱が起こると大将軍に
任じられた。黄巾のバゲンギを討ち取り、霊帝に黄巾討伐の詔を出すように上奏
した。ロウショク、コウホスウ、シュシュンを将軍に各地の黄巾討伐の指揮をし
た。
協皇子を立てようと望む霊帝に、宦官ケンセキが、禍根を残さぬために誅殺す
ることを上奏し、帝によって宮中に召された。しかし、司馬ハンインに命を狙わ
れている事を知らされ、慌てて帰宅した。そして、諸大臣を集めて宦官誅滅を謀
った。そこに、司馬ハンインから、霊帝崩御の知らせを受けて、精鋭5千を率い
て宮中に入って、霊帝の棺の前で弁皇子を即位させた。式を終えると、ケンセキ
を捕らえようとしたが、十常侍のカクショウがケンセキを殺した。十常侍等は慌
てて何皇后に和解を訴えた。これに同意して、軍を退いた。
さらに、協皇子を立てようとする董太后を毒殺し、その甥のトウチョウを自害
させた。
再び、朝廷の権力を奪い合い十常侍と対立し、宦官誅滅に乗り出すが、またも
や十常侍が何皇后を丸め込んで止めさせた。エンショウが諸侯に檄文を飛ばして
宦官を討たせようと進言した。しかし、これに重臣達の多くは反対したが聞き入
れなかった。そこへ何皇后からの参内の書面を受け取り、エンショウやソウソウ
の諌めも聞かず、
「天下の大権を握っておる余に十常侍ごときに何ができよう。」
と言って、単身何皇后のもとへ参内するが、途中、嘉徳殿の門まで行くと、待ち
構えていた十常侍達に殺された。