文醜 ブンシュウ
袁紹の勇将
出身地:??
生没年:??〜200年
容姿 :身の丈8尺、顔は解豸(伝説上の神獣)のよう。     顔良とは兄弟同然の仲。

〜列伝〜  トウタク討伐の際、トウタクの将カユウに諸侯の勇将が敗れていた時、エンシ ョウは、 「我が手の大将、ガンリョウとブンシュウが到着していないのが残念じゃ。」 と言った。その時、カンウが名乗りをあげカユウを討った。洛陽の陣でエンショ ウがソンケンと玉璽のことでもめた時にガンリョウとともに剣を抜いた。この時 は諸侯が仲裁に入り、ソンケンは陣を払って洛陽を去った。  エンショウが河内に駐屯していた時、冀州刺史カンフクを計にかけて乗っ取り を謀った。これを見破ったカンフクの配下コウブとカンジュンが城外で待ち伏せ をしていたが、ガンリョウがコウブを、ブンシュウがカンジュンを苦もなく斬り 捨てた。  北平太守コウソンサンが冀州に攻め入った時、盤河でエンショウ軍とコウソン サン軍が対峙した。そして、コウソンサンがエンショウを罵ると、エンショウは 「誰か奴を手捕りにいたせ。」 と言った。その言葉が終わらぬうちにブンシュウは馬を飛ばしてコウソンサンと 一騎討ちをした。そして10合あまりして、かなわず逃げるコウソンサンを追い かけた。そこに、コウソンサンの勇将4人が助けに入ったが、その一人を槍で一 突きに突き落とした。残る3人は恐れて散り散りに逃げ去った。さらにコウソン サンを追いかけ落馬した所を突き刺そうとしたが、そこにチョウウンが現れた。 チョウウンと5、60合したが勝負がつかず、そこにコウソンサン軍が押し寄せ たので馬を返して逃げた。  ソウソウと河北を争った時、エンショウ軍はソウソウに身を寄せていたカンウ にガンリョウを討たれ、ブンシュウ曰く、 「それがしはガンリョウとは兄弟同然の中。それがしが仇を討たずしておられま しょうか。」  エンショウは大いに喜んで、エンショウのもとに身を寄せていたリュウビとと もに出陣を命じた。しかし、ブンシュウは 「リュウビは敗戦を重ね役に立ちませぬ。殿が強いて申されるなら、それがしの 軍勢を3万分け与えて後詰めといたします。」 と言って自らは7万を率いて先行した。しかし、先を急いで駆け出しすぎたたた めにソウソウ軍に囲まれた。奮闘したが味方は混乱しており馬を返して逃げよう としたが、ソウソウ軍のチョウリョウ、ジョコウに追われた。ブンシュウはチョ ウリョウめがけて矢を放った。チョウリョウは落馬したので仕留めようとしたが そこにジョコウが助けに入った。そこにブンシュウの援軍が来たのでジョコウは 逃げた。ブンシュウはそれを追ったが、ソウソウのもとにいたカンウが10騎あ まりで現れ、3合せずにかなわず逃げたが背後から迫られて薙刀で一閃に斬られ た。