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第1〜6編は、 “第1部”

第7〜9編は、 “第2部”

第10〜14編は、 “第3部” をご参照のこと。



< 目   次 >
第 15 編   .......2002.5.4(Vol.274)
第 16 編   .......2002.8.26(Vol.307)
第 17 編   .......2002.10.7(Vol.318)
第 18 編   .......2002.11.18(Vol.328)
第 19 編   .......2002.12.27(Vol.336)
 
ご  感  想


第20〜23編は、 “第5部”

第24〜26編は、 “第6部”

第27〜31編は、 “第7部”

第32編以降は、 “第8部” をご参照のこと。







2002.5.4(Vol.274) 初出___Cont.No.pon15    第16編へ 目次へトップへ

 中村記者が東京へ帰って一夜が明けた。京都女学院は静かな朝を迎えていた。澤田学長 はコーヒーを飲みながら今日の予定を確認していた。そこへ理愛が母親と一緒に学長室を 訪ねてきた。
  理愛「おはようございます」
  学長「やあ、おはよう。今朝の気分はどうかな」
  理愛「すっきりさわやかですよ」
ニコニコしながら言った。
  学長「お母さん、ご無沙汰しております。この度は本当にありがとうございます」
理愛の母、桜葉貞子は深々とお辞儀をした後で、理愛の両肩に手を添えながら言った。
  貞子「先生、この子をどうぞよろしくお願い致します」
  学長「このお話を頂いた時は、正直申しまして驚きましたよ」
     「そうなればいいなあと考えてはいましたけどねえ」
     「私には子どもがいません。ですからこんな素敵な娘ができて、どれほど嬉しいか」
  貞子「私は病弱ですし、理愛を守ってやることもできないかも知れません」
     「そうなれば私も辛いですし、何より桜葉が天国で悲しむでしょう」
     「ですから先生なら、桜葉の気持ちを十分に汲んで頂けると思いましたので決心した んです」
貞子は娘を澤田学長にお願いをして、養女にしてもらう決心をしたのである。学長も、理 愛の長い黒髪を守ってやりたいとの気持ちもあって、快く承諾したのであった。理愛には 将来、この髪女の発展に寄与してもらいたいと思っている。桜葉理愛は、今日から澤田理 愛になったのである。

  貞子「先生、理愛の髪なんですけど...」
  学長「どうかしましたか?」
  貞子「私はその髪を短くするように言うんですけど」
  学長「素晴らしい長さじゃありませんか」
  貞子「桜葉が好きだったものですから、こんなに長く伸ばしてしまって、手入れも大変な んですよ」
     「お休みの日になると、一日がかりで髪のお手入れをしているんです」
  学長「これだけの長さを保つためには、相当な苦労があるでしょうね」
  貞子「それよりも先生。普通は若いお嬢さんならば、お休みの日はボーイフレンドとデー トをしたり
      して楽しんでいるものでしょう」
     「でも理愛は髪のお手入れだけで一日が終わってしまうんです」
     「このままでは出会いの機会もありませんよ」
  理愛「お母さん、そんな事を言わなくっても」
  貞子「だって理愛、男の人からのお誘いなんて全くないじゃないの」
     「私はあなたの事を心配して言ってるのよ」
  学長「そんな心配をする必要はありませんよ」
     「我が娘になった今、こう言うのも何ですけど、理愛は優しくて気立てがいい」
     「しかも美人だしねえ」
学長は目を細めながら言った。
  貞子「でも、こんな長い髪をしている女性を好きになってくれる男の人なんているのかしら」
  学長「そんなことを言わないで下さいよ。うちの生徒たちは、みんな男性に縁がない女性 ばかり
      になってしまうじゃありませんか」
理愛は母親の言葉にうんざりした様子で、二人の会話を聞いていた。
  貞子「長い髪のお嬢さんが好きだという男の人もいるでしょうけど、理愛の場合はそんな レベル
      じゃありませんからねえ。こんなに長い髪だと気味が悪いなんて言われそうですよ」
  学長「そんなことはないでしょう。髪は長ければ長いほど素敵だという男性もきっといま すよ」
学長は含み笑いを浮かべながら理愛の方を見た。理愛は少し恥ずかしそうに下を向いた。 今日の理愛は、髪をウエストのあたりまでの長さで三つ折りにして、更に有り余る長さを その髪に巻きつけていた。後ろから見ると、タヌキかキツネのしっぽのように太く垂れ下 がっていた。


 澤田学長は理愛を養女にすることになり、将来は京都女学院の学長にとの淡い期待を抱 いていた。最初は前向きではなかった理愛が、養女になることを承諾してくれたことで、 学長は緊張感から解き放たれた。ゆったりとした気持ちでコーヒーを飲んでいたその時、 カップが床に落ちて割れる音が響いた。学長室の前をたまたま通りかかった伊藤次長は部 屋の中に入ってみると、そこにはソファーに倒れ込んでぐったりしている学長がいた。慌 てて救急車を呼び、学長は病院に担ぎ込まれた。緊急事態である。学長は集中治療室に運 ばれて治療を受けることになった。意識がない状態が続く。緊急に手術を行う必要がある と判断された。一刻の猶予もない。医師からの説明を受けて、駆けつけた関係者は沈痛な 表情で黙り込んでいた。このままでは仕事への復帰は難しい。翌日職員会議が開かれ、学 内の規定通りに事が進められた。これから新学期が始まるため、最も忙しい時期になる。 そのような時に学校運営の停滞は許されない。そこで澤田学長に代わり、事務局長で副学 長待遇の茶谷(ちゃたに)が学長代行に就任した。この茶谷という男は、進学校で知られ た女子高で進路指導部長を務めていた。その手腕を見込んで澤田学長がスカウトして、髪 女の教育レベルをここまで引き上げてきたのである。事務局では茶谷と伊藤は上司と部下 という関係にあるが、必ずしも良好な関係ではなかった。むしろ対立関係にあった。伊藤 次長は勿論のこと、その他の髪女の教師たちは大変なことになったと思った。その心配は 早速現実のものとなった。


 理愛は心配そうに病院の長いすに腰かけて、学長、いや父親の一刻も早い回復を祈って いた。そこへ伊藤次長が現れた。
  伊藤「理愛さん、予想していた通りだ。大変なことになった」
  理愛「伊藤さん、どうしたのですか」
  伊藤「茶谷さんが学長代行になった」
  理愛「そうですか。でも副学長待遇の方だから、それは当然じゃないですか」
  伊藤「それはそうなんだけど、ぼくが言いたいのはそんなことではないんだ」
     「あの人が学長になったということは、茶谷さんが強い権限を持つということだ」
  理愛「それが大変なことなんですか」
  伊藤「そう! 理愛さんがその長い黒髪をバッサリと切るくらいにね」
  理愛「ええっ」「それ、どういうことですか」
  伊藤「茶谷さんは長い黒髪が嫌いなんですよ」「進学実績一筋でここまで来た人ですから、
      髪女の実績を更に上げていきたいと考えている」
     「長い髪の手入れにうつつを抜かすくらいなら、勉強しろと常々考えていた人だ」
     「恐らく自分が思っていることを実行するでしょうね」
  理愛「それはどういうことですか」
  伊藤「まずは髪長憲法の改正、いや改悪だ」「特に『膝下主義』は改めるだろうな」
  理愛「それって、生徒みんなに髪を短くしろということなんですか」
  伊藤「おそらくそうするだろうね」
理愛は実感が沸かない表情でいたが、伊藤次長はこの事態を深刻に受け止めていた。

 学長代行に就任した茶谷は、会議室でこれからの方針をまとめていた。そこへ彼の側近 である黒田が入ってきた。黒田は経理課長の職にあり、学院の経営に深く関わっていた。
  茶谷「ああっ、よく来てくれた。おまえも忙しくなっただろう」
  黒田「これで一気に改革をしていけそうですね」
  茶谷「思わぬことで、チャンスが転がりこんできたものだ」
     「黒田、これをちょっと見てくれ」
  黒田「改革案ですね」「えっ、これを本当にやるんですか」
  茶谷「そうだ。進学実績を出して、もっと世間の認知度を上げるんだ」
     「まずは生徒たちの長い髪を何とかする」
  黒田「いつも言っておられたように、髪を短くさせるんですね
  茶谷「そうだ。それには髪長奨励金を廃止して、財政負担を減らす」
     「更に髪長憲法を改正または廃止する」
  黒田「しかし、早急な改革は大きな摩擦を生むことにはなりませんか」
  茶谷「私の権限でやる」「だから首尾良くできるように協力してほしいのだ」
  黒田「わかりました」
  茶谷「でもオレは長い黒髪が嫌いだという訳ではないんだ」
  黒田「と言いますと...」
  茶谷「これだよ」
茶谷は上着の内ポケットに手を入れて、何やら取り出そうとしていた。
  黒田「あっ、ハサミ?!」
  茶谷「そうだ。実は、オレはあの長い黒髪をバッサリ切ってみたいんだよ!」
  黒田「いわゆる断髪フェチというやつですか」
  茶谷「そうなんだ。生徒たちの長い黒髪を見ていると、無性に切りたくなってくる」
     「ボックスに入っている生徒の抜け毛を時々持って帰って、ジョキジョキやってるん だよ」
     「桜葉理愛の長い黒髪なんかをバッサリとやってみたいもんだ」
     「それこそ、身震いするほどの快感だろうな」
  黒田「それで具体的には、どのようにして生徒の髪を短くさせるのですか」
  茶谷「まずは髪長憲法の膝下主義を腰下主義にでもしようか」
  黒田「腰下ですか」
  茶谷「そうだ。いきなりバッサリでは問題だろうから、まずは座高と同じ長さにすること だ」
     「これは学院の最高法規にあたるから、誰も逆らえないだろう」
  黒田「しかし生徒たちからの反発は必至ですよ」
  茶谷「だから条件をつける。髪を切った生徒は学費を半額にする」
  黒田「ええっ、半額ですか?!」「それでは学費収入が半減するじゃないですか」
  茶谷「おまえは何年経理をやっているんだ」
     「不足分は髪長奨励金の廃止分と基金を崩して賄える」
  黒田「なるほど」
  茶谷「さっそく明日、生徒たちを集めて、この決定事項を伝えてくれ」

 大変なことになってきた。学長代行の茶谷がまとめた案が職員会議で了承された。と言 うより、了承せざるを得なかった。誰も学長権限には逆らえない。春休み中にも関わら ず、翌日生徒集会が開かれ、生徒たちに発表された。新学期が始まる4月8日までに、髪 を座高と同じ長さにしなければならない。髪を切らなかった生徒は、学校で髪を切られる ことになる。生徒たちは最初のうちは黙って聞いていたが、やがて教職員たちに詰め寄る 生徒たちで校内は大混乱になった。中には自分の長い黒髪を、大事に手で握り締めながら 泣き出す生徒もいた。最後は茶谷自らが、これに従わない者は処分することを大声で叫ん で生徒集会は終了した。あまりにも無茶である。動揺する生徒たちを、教職員たちは黙っ て見ているしかなかった。

 それから高等部と中等部からなる生徒会が開かれた。春から高3生となる生徒たちが執 行部の中心メンバーとなる。みんなあれほど興奮していたのに、今では肩を落として従う しかないのかと、半ば諦め気分になっていた。タイムリミットはあと1週間。これといっ た妙案もなく、ほとんど議論もないままに解散となった。何人かのメンバーは澤田学長の ところへ駆けつけた。しかし、依然として術後は面会謝絶状態が続いていた。澤田学長を 慕う職員や生徒たちが心配そうに病院を訪れるが、状況を聞いただけで帰らざるを得な かった。





 時は流れ、4月5日を迎えた。ようやく澤田学長の意識が戻り、その後は医師団も驚く ほどの回復ぶりを見せていた。一般病棟に移った澤田学長は、これまでの経過を妻の静子 から聞いていた。特に驚いた表情も見せず、ただうなずくだけであった。そこへ伊藤次長 が入ってきた。もう抱きつかんばかりの嬉しさといった表情である。
  伊藤「先生!よかった。本当によかった」
  学長「心配をかけたなあ。もう大丈夫だ。天国の手前まで行ったけど、まだやることがあ るので
      戻って来たよ」
  伊藤「先生、もう私...」
  静子「伊藤さん、本当にご心配をおかけしました。ありがとうございました。これも伊藤 さんを
      はじめ、みなさんのお蔭です」
  学長「伊藤くん、泣かなくてもいいじゃないか。私はこうして元気なんだから」
  伊藤「でも先生...。いやあ、本当によかった、本当に...」
そこへ生徒会のメンバーたちがお見舞いにやって来た。昨年度まで副会長をしていた山縣 京子(やまがた きょうこ)と松方 恵(まつかた めぐみ)、書記の加藤理子(かとう  りこ)。そしてその中に神崎美咲もいた。みんな澤田学長の元気な姿を見て安心した様 子だ。
  学長「いやー、みんなありがとう」「これだけの人数がいると、病室も狭く感じるなあ」
生徒たちは、自分の長い黒髪を両手で束ね、澤田学長に差し出した。澤田学長は一人ず つ、その長い黒髪を優しく触りながら、絹のような柔らかい感触を確かめた。
  学長「こんな美しい黒髪を無惨にも切るなんて、どういう了見なんだろうか」
  山縣「先生、私たち、絶対に髪を切るなんてできません!」
  加藤「何とかなりませんか、先生」
  松方「私、髪を切るくらいなら、どんなことでもやります」
  学長「そうだなあ...」
悲壮感漂う表情で訴える生徒たちに、柔らかい表情で長い黒髪を手で撫でながら言った。
  学長「ちょっと外へ行こうか」
  静子「あなた、大丈夫ですか」
  学長「大丈夫だ。ちょっと気分転換だよ」
学長は妻の肩を借りてベッドから起きあがり、車椅子に乗った。
  美咲「先生、私が押します!」
美咲は学長が乗った車椅子をゆっくりと押しながら病室を出た。それを取り囲むように、 みんなが後に従った。
  学長「神崎くん、ありがとう」「おっと、気をつけてくれよ」
  美咲「ゆっくりと押しますから大丈夫ですよ、先生」
  学長「いやいや、私のことじゃなくて、その髪だよ」
  美咲「髪?」
  学長「車椅子の車輪に絡みつかないように気をつけないと」
  美咲「ああ、そうですね」「そうだ先生、私の髪、持って頂けますか」
美咲は自分の長い黒髪をまとめて学長に手渡した。学長は車椅子に乗りながら、美咲の長 い黒髪の感触を味わうように、何度も何度も指通りを確かめていた。
  学長「髪の状態は相変わらず良いねえ」
  美咲「ありがとうございます」「ロンカフェで働いていますので、今まで以上にお手入れ は念入りに
      しなければいけませんから」
  学長「そうか。もう、仕事には慣れたかな」
  美咲「はい、お客様に喜んでもらえるように頑張ってます」
  学長「これからも、頼むよ」
  美咲「はい」

 みんなは面会室に入った。そこで学長を囲んでの作戦会議をしようということになっ た。誰も妙案が浮かばない。でも、学長の側にいると何故か心強い。
  学長「ところで、みんなどうするつもりなのかな」
学長は穏やかな視線をゆっくりと全員に向けた。しかし、みんなは黙ったままだ。
  学長「何だ、みんな黙っていては始まらないだろう」
  伊藤「でも先生、私たちにはどうすればいいのか...」
  学長「何事も解決策がないということはない。考えれば必ずあるはずだ」
     「どうしても現状の枠の中だけで物事を考えようとするからいけないんだよ」
     「今にとらわれてはいけない。もっと心を落ち着けて常識を捨て去るんだよ」
  伊藤「そう言われても...」
  学長「このままだと、生徒たちはみんな髪を切らなければならないことになるなあ」
     「こんな素晴らしい長〜〜〜〜〜〜い黒髪を」
学長は美咲のクセのない艶やかな長〜〜〜〜〜い黒髪を見つめながら言った。そして人差 し指と中指でハサミの恰好をして、髪を切る真似をした。
  学長「伊藤くん、君もそのお手伝いをすることになるだろうね」
  伊藤「そ、そんなあ...」
  学長「学長代行の指示だから、それを拒否することはできないだろう」
     「決定事項に逆らうということは、組織を去るということだからね」
伊藤次長はうつむいたまま、言葉を発することはなかった。
  学長「切れるかね、この黒髪を!」
学長は語気を少し強めて伊藤次長の目の前に、窓から差し込んでくる柔らかい日差しにキ ラキラと輝いている美咲の艶やかな黒髪を近づけた。しばしの沈黙の後、伊藤次長は言っ た。
  伊藤「切れません。私には生徒たちの長い黒髪を切ることなんて、絶対にできません!」
  学長「よし、よく言ってくれた」「それなら、切らなくてもいい方法を考えようじゃない か」
  伊藤「でも、そんな方法があるんですか」「もう残された時間はありませんよ」
  学長「呆れ返るほど、君はマイナス思考だなあ」
  伊藤「申し訳ございません」
  学長「切りたくないのなら、切らなくてもいいじゃないか」
     「長い黒髪を愛する人たちは大勢いる。その人たちに応援してもらうんだよ」
  美咲「そうだわ。みんなで署名活動をしましょうよ」
  山縣「そうよ、デモ行進なんかもいいんじゃない」
  加藤「やろうやろう!私たちの黒髪は私たちで守りましょう」
  松方「私はプラカードを作るわ」
  学長「その意気だよ」「私は若い頃、授業料の値上げに反対して、学生たち全員で授業を
      ボイコットしたことがあるよ」
  伊藤「そうなんですか」「よし、やれることは何でもやってみるか」
  学長「それでダメなら、みんな退学届を出せばいいじゃないか」
一同がその言葉に驚き、学長を見た。
  学長「みんな髪を切りたくないんだろう」「それなら学校に残る必要はないさ」
  美咲「そうよ、退学したら私、先生に直接勉強を教えてもらうわ」
  山縣「やりましょうよ、私もここまで伸ばしてきた髪を絶対に切らないから!」
山縣はFL認定を受けた自分の黒髪を握り締めた。
  加藤「もう後戻りはしないわ。私たちで髪女を守るのよ」
ふくらはぎまで伸びた長〜〜〜〜〜い黒髪を、持っていたブラシでゆっくりと梳かしなが ら、加藤は決意をした。

 そうと決まれば行動は早い。山縣は生徒の連絡網を使って、生徒全員に協力を求めた。 美咲たちはデモ行進に備えて、プラカードを作る準備を始めた。連絡を受けた生徒たち が、続々と学校に集まってきた。ビラを作る者やプラカードに様々な絵を描く者、これか らの活動を話し合う者など、長〜〜〜〜〜い黒髪を守るために、生徒全員が一致団結して 立ち上がった。明日から行動を起こすために、今日中に作業を終えてしまおうと、みんな 熱気に満ちて作業を続けた。


ご 感 想 







2002.8.26(Vol.307) 初出___Cont.No.pon16    第17編へ 目次へトップへ

 生徒会のメンバーを中心にして、何がなんでも長〜〜〜〜〜い黒髪を守ろうという運動 が広がっていった。明日のデモに備えて、各自が分担して作業を進めていた。そこへ思わ ぬ人物がやってきた。みんなの顔に笑顔が浮かび、やがて歓声と拍手が沸き起こった。
  山縣「理愛先輩!!」「私たち、こうして...、絶対...もう...」
  理愛「私も参加させてもらってもいい?」
  山縣「....」
普段から気丈な性格で、みんなを引っ張っていくリーダー格の山縣だが、理愛の姿を見た 瞬間に感きわまって何も言えなくなってしまった。そして理愛に抱きついて、声を上げて 泣きだした。
  理愛「山縣さん、頑張ってるのね」「私にできることは何でもするわ」
優しい理愛の言葉に、ただ泣きながら山縣は理愛の胸でうなずくだけであった。
  理愛「みんなも頑張りましょうね!」「こんなことで負けたらだめよ!」
生徒たちにとって、理愛は憧れの女性である。そのような人から励まされれば、モチベー ションが一気に高まるのは当然であった。山縣とともに組織をまとめてきた松方が理愛に 提案した。
  松方「先輩、明日のデモなんですが、先輩も参加して頂けませんか」
  理愛「ええっ、私も?」
  松方「はいっ!先輩には、是非とも先頭を歩いてもらいたいんですよ」
理愛は少しとまどった表情を見せたが、すぐに笑顔で大きくうなずいた。
  理愛「でも私、どんなふうに歩いたらいいのかしら」
  松方「私たちは髪をルーズに編んで、後ろの人にその髪を持ってもらって歩くんです」
     「だから先輩も髪を編んで歩いて下さい」
大人しくて真面目な加藤が小声で言った。
  加藤「先輩の髪を持つのに一人では無理かもしれませんね」
  山縣「三人くらいは必要ですね」
笑顔が戻った山縣が言った。
  理愛「それじゃ、予行演習でもやってみようかしら」「何人必要か、実際に編んでみようかな」
  美咲「私、やりまーす」「私、理愛先輩のブラッシングを手伝ったことあるもん!」
  理愛「そうだったよね。それじゃ美咲ちゃんにお願いしようかな」
  美咲「やったあ!」「先輩、そうしたら、こちらの椅子に座って下さい」

 理愛は言われた通りに座った。そして三つ折りにしても床に着きそうなほどの黒髪を静か に解いた。
その長さ、そしてその美しさは見る者すべてを圧倒した。初めて理愛の髪の全貌を目の当 たりにする生徒たちは、身長の倍以上はある黒髪に釘付けとなった。
  美咲「すっごーーーーーーーーーいっ!!」「めちゃめちゃ長いですよねえ」
  山縣「ちょっとこれ、どう言葉にしていいのか、私わからない」
  加藤「毛先まで全然傷んでないもん!」
  理愛「でも最近、毛先がちよっとねえ...」
理愛にすれば気になるところなのだが、少しも傷んでいないどころか、艶さえ失っていな い。これこそ奇跡とでも言えるほどの美しさである。山縣と加藤は髪全体が絡まないよう に補助する。そして美咲が、理愛のとてつもなく長い黒髪を丁寧に編んでいく。美咲が下 級生の二人を呼んだ。そして二人の髪を両手で束ねた。
  美咲「理愛先輩の髪、すごい量ですね」「ほらっ、二人分の髪の量よりもボリュームがありますよ」
その通りである。髪の先まで艶やかな黒髪は、ボリュームも人の倍以上である。
  山縣「先輩、これだれのボリュームだと、髪をまとめる時はどうするんですか」
  理愛「私も困ってるのよ」
理愛は人ごとのように笑いながら言った。
  理愛「三つ編みをして頭全体に巻きつけるようにまとめると、頭でっかちになっちゃうのよね」
     「自分で鏡を見て笑ってしまったんだけど、スズメバチの巣を頭にのせているみたいなの」
みんな一斉に弾けるように笑った。
  美咲「だからいつも、髪を解いた状態で三つ折りにしているんですね」
  理愛「そうなんだけど、これで人ごみの中を歩くと、思いっきり目だってしまうの」
     「だから少し大きめのスカーフで、まとめた髪を固定することもあるわ」
  山縣「私もどこまで伸びるかわからないけど、理愛先輩のようにどこまでも伸ばし続けたいです」
  理愛「大変だけど頑張ってね!」


 理愛を囲んでの髪談議で盛り上がっているところへ、今や茶谷に次ぐナンバー2の地位に のし上がった黒田が入ってきた。
  黒田「なかなか盛り上がっているようだな」
  山縣「何かご用ですか」
気の強い山縣が語気を荒げて言った。
  黒田「用があるから来たんだ」「明日のデモは中止してもらう」
  山縣「何故ですか」
  黒田「茶谷代行の命令だ」「この行為は本校の規約に反する事だ。従ってそれを中止させるのは
      当然じゃないのか」
  山縣「今回の方針変更は、生徒会に何の連絡も相談もなく行われました」
     「私たちは決してそれを受け入れたわけではありません」
  黒田「何を寝ぼけたことを言っているんだ」「この部屋を使用することも禁止する。即刻
      退散しなさい」
黒田の言葉が終わるやいなや、生徒たちは口々に無謀なやり方を批判し始めた。
  黒田「黙れーーーっ!!」
彼女たちの口を塞ぐ手として、黒田は理愛一人をターゲットとした。
  黒田「澤田理愛くん、キミは4月から本校の職員待遇になったはずだ」「そうだね」
  理愛「はい、そうです」
理愛は大学の単位は残っているが、職員として働きながら授業を受けることになっていた。
  黒田「それならよくわかっているはずだ」「職員が本校の方針に従わなければ、服務規定
      違反として処分されることを」
  理愛「...」
  黒田「デモに参加しても私は構わない。キミもその自慢の長〜〜〜〜〜い黒髪を賭けての
      行動だろうからなっ!」
  美咲「どういう意味ですか!」
  黒田「学長代行がおっしゃっていた。澤田くんの自慢のものをこの手でバッサリやるとね」
     「勿論ここにいる諸君全員、退学処分とする!」「話は以上だ」
言うことだけ言って、黒田はさっさと出て行った。ドアをピシャリと閉まる音だけが、や たら大きく響いた。みんなが不安そうな表情で理愛を見つめた。
  山縣「すごく悔しいけど、このデモ、中止したほうが...」
  美咲「学校側の言いなりになるなんて、悔しいよ!」
しかし、あえてリスクを覚悟の上で行動する勇気はない。そんな雰囲気が漂っていた。し ばらく様子を見ていた理愛が口を開いた。
  理愛「みんな聞いて。このデモ、中止しましょう」「私も悔しいけど、仕方がないわ」
     「ただ、この後のことは私に任せてくれない?」
理愛に何か妙案でもあるのだろうか。その場にいた生徒たちも、不安げな表情ながら、尊 敬する先輩の言葉にうなずいた。
  理愛「生徒会の役員メンバーはここに残って」「それ以外のみんな、今日はひとまず解散よ」
部屋を片付けて生徒たちが部屋を出て行った後、理愛は生徒会のメンバーたちと何やら話 し合った。自慢の長〜〜〜〜〜い黒髪をまとめるのも忘れて...。





 平穏な日曜日が過ぎ、入学式が行われる月曜日になった。中等部と高等部の合同入学式 が朝から行われた。広い体育館に新入生と保護者が、並べられていた椅子に着席した。少 し高くなっているステージの上には茶谷、黒田をはじめとした髪長反対派の教員たちが中 央に並び、その横に生徒会代表として山縣、松方、加藤の三名が控えていた。
 予定通りに 式は始まった。茶谷の祝辞に続き、黒田がこれからのオリエンテーションの日程を説明す る。ここまでは新入生たちの表情も、緊張した中にも憧れの京都女学院に入学できた喜び をかみしめているようだった。
 次に新入生代表の挨拶である。まずは中等部の生徒から。 新入生を代表して、先日の推薦入試で見事に合格を果たした山城那由多(やましろ  なゆた)が行うことになっていた。名前を呼ばれて立ちあがり、階段を緊張しながら一段ずつ 上がってステージの中央まで進み出た。真っ黒で光り輝く艶々の黒髪にみんなの視線が集 まった。思わず彼女の黒髪を触ってみたくなるほどのロングヘアーである。質量ともに申 し分なく、毛先まで全く傷みもない。彼女の動きに伴って、身の丈余る黒髪が階段を引き ずりながら上っていく。まさに『天使の黒髪』である。2メートル7センチのスーパーロ ングヘアーが長々と床に広がっている。彼女が挨拶をしようとしたまさにその時、 生徒会長の山縣がステージの中央に飛び出してきた。
  山縣「みんなーーーっ、騙されちゃダメよーーー!!」
     「入学したら、髪切られるのよーーーーーーっ!!」
力の限り叫んだかと思った次の瞬間、手に隠し持っていた大きな裁ちバサミで、膝まで伸 びた黒髪をおもむろに手で掴んだかと思うと、バッサバッサと切り捨てていった。もう彼 女は半狂乱状態。涙で顔はぐしゃぐしゃになりながら叫び続けた。ステージには、無惨に も切り落とされた長〜〜〜〜〜い黒髪があたりに散乱していた。教員たちが止めに入り、 一人がハサミを取り上げ、そしてもう一人が彼女を後ろから抱えながらステージの奥に退 場させた。場内は騒然としている。泣いたり騒ぎ出す新入生。ステージに上がって、茶谷 や黒田に詰め寄る保護者たち。もう入学式の様相すら呈していない。
 急遽、入学式は中止 となった。その後すぐに、掲示板に今後の予定が発表された。入学式は翌々日に延期する 旨の書面が一枚、ぽつんと貼られていた。即日、入学を辞退する生徒が続出した。泣き じゃくりながら生徒会室に戻って来た山縣を、理愛や生徒会のメンバーたちが迎えた。
  山縣「先輩...」
  理愛「よくやったね、いいのよこれで」
  山縣「もう悔しくて悔しくて」「自分の髪を切っているようでした...」
山縣は、来客者用の通路に展示されている髪女生の制服を着せた人形のウイッグを借りて いたのである。
  理愛「これでふりだしに戻ったわ。この後のことは予測できないけど、何とかなるものよ」
髪長反対派を一掃するには少々荒療治だったように思うが、やるだけのことはやったとい う満足感がみんなにあった。


 明けて翌日、入学式の噂を聞いてかどうか、登校する生徒はほとんどいなかった。学校 には朝から退学の手続きについての問い合わせや休学をするとの電話が殺到していた。始 業式だというのに、学内は静まりかえっていた。自主休学を決めこむ生徒、退学をして他 の学校への転校を考える生徒など、これからの京都女学院(髪女)の行く末を案じながら、自宅で 事の成り行きを不安げに眺めていた。
 日を追うごとに送られてくる退学届や休学届の数が 増えてきた。このままでは生徒がいなくなってしまう。教職員の間にも徐々に疲労の色が 増し、将来に対する不安から髪女を去る者も増えてきた。一週間後、緊急の職員会議が開 かれ、茶谷や黒田に反対する教職員たちが、彼らの責任を厳しく追及し始めた。当然のこ とながら、会議は紛糾したまま時間だけが過ぎていった。
 その後、茶谷と黒田は教育委員 会や文部科学省まで出向き、事情聴取を受けることになった。最早、学校としての機能を 停止した状態の京都女学院に対して、私学助成金の支給停止が通告された。茶谷や黒田を はじめとした、いわゆる「髪長反対派」の教職員たちは、その責任を問われるかたちで辞 職をした。それと同時に、学校法人としての活動ができなくなり、法人を解散することも 決定された。


 誰もいなくなった校舎。その中に、ぽつんと一つ灯りがともっていた。そこは学長室。 病気から回復し、ようやく執務ができるようになった澤田学長。いや、学長という呼び名 は使えないのかも知れないが、あえてそのように呼ばせてもらおう。彼を囲むように、理 愛、伊藤次長、そして数名の「髪長擁護派」の教職員たちが詰めていた。
  学長「みんな、本当に申し訳ない。私の不在中にこんなことになってしまって」
     「しかし、みんなに言っておきたいことがある」
     「実はこの事態を私は歓迎しているのだ」
     「これを機会に理想の学園を作り上げようじゃないか」
この発言に一同は驚いた。
  伊藤「学長、何か妙案でも...」
  学長「いや、ない」
自信を持って答える学長に、一同苦笑せざるを得ない。
  学長「私はこれまで数々の逆境を乗り越えてきた」「だから、必ず解決策が見つかるよ」
何か確信めいたものが学長にはあるのだろう。多くの職員が去ってしまったが、ここにい る全員が澤田学長にどこまでも従っていこうと思っていた。

 残務整理のために各自が持ち場へ戻ってから、珍しい人物が訪ねてきた。見たところ 40代前半のがっちりした体格の男性と、白のワンピースに白い帽子をかぶった中学生く らいの女の子の二人連れである。スタッフに案内されて学長室へ入ってきた。
  学長「おおーーっ、これは懐かしい!」「久しぶりじゃないか。よく来てくれたなあ」
来訪者は十年ぶりの再会となる、弟の澤田康二郎であった。
  康二郎「兄さん、久しぶり」「いやーっ、会えてよかったよ」
      「これは娘の聖子」
  聖子「こんにちは、澤田聖子(さわだ せいこ)です」
  学長「へえーっ、大きくなったもんだなあ」「小さい頃はよく遊んでやったもんだよ」
     「覚えてないだろうねえ」
  聖子「はい、あまり覚えてないです」
  康二郎「もう15歳になったよ」
  学長「そうか。月日が経つのは早いもんだなあ」「ところで、今回はゆっくりできるのかい」
  康二郎「一週間くらいはね」「それはそうと兄さん、学校が大変なことになったそうじゃないか」
  学長「まあね」「でも必ず理想の学校にしてみせるよ」
  康二郎「見通しはどうなの?」
  学長「資金的な面が一番のネックかな」
  康二郎「兄さん、そこで話があるんだけど、オレに資金的な援助をさせてくれないか」
  学長「それはありがたいけど、無理しなくてもいいよ」
  康二郎「オレのできる範囲で協力したいんだ」
  学長「ありがとう。資金があれば財団をつくろうと思っているんだが」
  康二郎「そこで兄さん、その財団に100億寄贈させてくれないか」
  学長「ひゃっ、ひゃく臆?!」「おまえ、正気か?」
  康二郎「勿論正気さ。これは兄さんへの恩返しのつもりだよ。親父が早く逝ってしまったから、
       兄さんも大変な苦労をしたんだ」
      「オレは兄さんのお蔭で大学までやらせてもらった。何から何までオレの親代わりを
       してくれたよな。兄さんがいなかったら、今のオレはないと思っている」
      「アメリカの大学で学ばせてもらい、シンガポールで貿易の仕事で幸運にも稼ぐことが
       できた」
      「会社は順調だし、インドでコンピューター関連の事業を立ち上げて、これもうま
       くいってね」
      「みんな兄さんのお蔭だよ」「だからその恩の万分の一でも返したいんだよ」

  学長「ありがとう、本当にありがとう」「その志、受け取らせてもらうよ」
  康二郎「ありがとう、兄さん。兄さんの教育に対する熱意はよく知っている。必ず有効に
       使ってもらえると思っているよ。そう信じてる」
     「兄さん、この娘のことなんだが、兄さんの学校で学ばせてほいしんだ」
  学長「それは大歓迎だが、いつから学校を開校できるかわからないよ」
  聖子「いいんです。私、ここで勉強したいんです」
  康二郎「実は兄さん、聖子は小学校に入学した頃からずっと髪を伸ばしてきたんだ」
      「ロングヘアー好きなんだけど、髪にクセがあってねえ...」
  聖子「サラサラの綺麗なロングヘアーに憧れているんですけど、そんな髪になれますか?」
  学長「大丈夫だよ」「どれ、ちょっと髪を見せてごらん」
学長に言われて、聖子はまとめていた髪を解いた。髪は太くて全体にふわっと広がり、膝 まで伸びていた。太股より長く伸びた髪は先細りして、毛先はふくらはぎまで達していた。
  学長「うーん、なるほどね。髪は少し硬いようだね。それに毛先は傷みもあるな」
     「うちでケアすれば、必ず素晴らしいロングヘアーになるよ」
  聖子「本当ですか? うわーっ、うれしい!!」「よろしくお願いします」
  学長「こうなったら、頑張るしかないな」
  康二郎「娘のためにも、早く学校を再建して兄さんの理想とする教育をやってほしいもんだ」
      「金は出すが口は出さないから、教育に関しては兄さんに任せるよ」
  学長「本当に感謝するよ。どんなことがあっても必ずやり遂げるからな」

 学長は早速伊藤と理愛を部屋に呼んだ。まもなく二人が入ってきた。そして弟の康二郎と 娘の聖子を紹介した。
  学長「二人とも聞いてほしいんだが、弟が100億円の寄贈を申し出てくれた」
     「私はそれを受けることにしたよ」
  伊藤「へえーーっ、そんなに巨額のお金を...」
  学長「そこでだ。この資金で財団をつくり、学校やその他の施設を運営していきたいと思う」
     「だが、私一人の力では無理だ。勿論君たちも含めたスタッフの協力は欠かせない」
     「そしてもう一人、今後の学校運営でどうしてもあの男の力が必要なんだ。私の右腕
      となってやってくれるあの男が」
     「自分で行きたいところだが、まだ体調面で不安があるから仕方がない」
     「私からの手紙を持って、その男をスカウトしてきてくれないか」
  伊藤「わかりました」
伊藤は大きくうなずいた。
  学長「明日の朝、早速向かってくれ」「理愛、おまえも行ってくれるだろう?」
  理愛「はいっ!」
さすがに決断すれば行動は早い。学長の頭の中では、次なる構想が渦巻くようにあふれ出 すようであった。今度こそ、理想の教育、理想の女性の育成に人生を賭けるつもりでい た。あの男とともに必ずやり遂げる自信があった。学長の指示を受けて、二人は東京に向 かうことになった。


ご 感 想 







2002.10.7(Vol.318) 初出___Cont.No.pon17    第18編へ 目次へトップへ

 翌日、伊藤は30分も前に京都駅に着いた。エスカレーターで新幹線のホームに上がっ たが、理愛の姿はなかった。夜半から降りだした雨をしばらく見つめていた。出発5分前 になって理愛が小走りでやってきた。自慢の超ロングヘアーを覆ったスカーフを右手で押 さえながら近づいてきた。

(ここからしばらくは、澤田理愛嬢の言葉だけ青文字といたします。)

  理愛「ごめんなさーい、遅くなって」「髪をまとめるのに時間がかかってしまって」
  伊藤「相変わらず、ハラハラさせる人だなあ」
  理愛「本当にごめんなさい。でも、何とか間に合ったでしょ」
今日の理愛は、いつもより明るくてウキウキしているように見えた。程なく列車がゆっく りとホームに入ってきた。二人は乗り込み、指定席券を見ながら座席をさがした。
  伊藤「うわーっ、すごいなあ。個室か」「理愛さんと二人きりなんて、何だか恋人と旅行に
      行く気分だなあ」
  理愛「恋人? 伊藤さん、私でいいの?」
  伊藤「勿論さ。いいってもんじゃないよ」
  理愛「彼女に言いつけますよ」
伊藤も理愛も、髪女の現状を少しでも忘れたいのか、それとも東京での交渉に希望を持っ ているのだろうか。いつもより心が軽やかで、本当の恋人たちのように会話がはずんだ。
  伊藤「いやいや、それはそれ、これはこれだよ」
  理愛「まあっ、調子がいい」「伊藤さんの彼女って、どんな人なんですか」
  伊藤「ふつうかな」
  理愛「ふつうじゃわからないですよ。やはり髪、長いんでしょ」
  伊藤「残念でした。理愛さんと比べたら、超ショートカットかな」
  理愛「短いの? 伊藤さんはショートのほうが好きなんですか」
  伊藤「とんでもない! 絶対に長い髪が好きだよ。彼女は背中の真ん中あたりまでの長さ
      なんだけど」
  理愛「そうなんですか。それで、これからもずっと伸ばす予定なんですか」
  伊藤「いつもそれでケンカさ。ボクはもっと伸ばしてほしいんだけど、彼女はこれが限界
      だと言うし」
  理愛「長いとお手入れが大変ですからね」
  伊藤「そんなこと言ったら髪女生はどうなるの。それに理愛さんこそ、めちゃめちゃ大変
      じゃないか」
  理愛「私は長いのが好きだから平気ですけど、彼女は伊藤さんのために伸ばしているんでしょ」
  伊藤「うん、そうなんだけどね。本音は切りたいと思ってるんだろうな」
  理愛「ケンカになると、私と髪とどっちが好きなのって感じですか」
  伊藤「ズハリ、その通り!」
  理愛「でもいいじゃないですか。世間では十分にロングヘアーなんですから」
  伊藤「まあそうだけど、でも髪女生を見ていると、とても物足りなくてね」
     「ところで理愛さんはどうなの?」
急に伊藤が理愛に話を向けた。
  理愛「どうなのって?」
  伊藤「彼氏だよ」
理愛は自分の話題になって、少々とまどってしまった。
  理愛「ええっ...、いないですよ」
  伊藤「それが信じられないよー!」
  理愛「どうしてですか」
  伊藤「どうしてって、誰もが認めるくらい可愛いし、スタイルも抜群で綺麗な脚してるし...」
  理愛「いやだ伊藤さん、ちょっとエッチな目になってる」
  伊藤「ごめん。これってセクハラかなあ」
     「でも理愛さん、座るとスカートが短いから、ほらっ見えるじゃないか」
  理愛「じゃあ、カバンで隠しておこうかな〜」
理愛は伊藤を架空の恋人役に仕立て、会話だけでその雰囲気を楽しんでいるようだった。
  伊藤「男なら、どうしても視線がそこに向いてしまうよ」
     「それにすっごく長い黒髪だしさ。モテない理由なんてないはずだよ」
  理愛「う〜ん、でもいないんですよね」
  伊藤「理愛さんはどんなタイプの男性が好きなの」
  理愛「そうですねえ、やっぱり優しい人」
  伊藤「優しい人か。えっ、それだけ?」
  理愛「あと一つだけ、どうしてもゆずれないことがあるの」
  伊藤「わかった! 長〜〜〜〜〜い黒髪がだ〜〜〜〜〜い好きな人」
  理愛「ピンポ〜ン!!」
  伊藤「そうだよね。好きになった人が、ショートカットのほうが好みだったら悲劇だからね」
     「もしそうなったらどうする?」
  理愛「ええっ...」
  伊藤「切る?」
  理愛「う〜ん...多分切らないと思う」
  伊藤「ロングヘアーが好きでも、せめてウエストくらいの長さにしてくれないかって言われ
      たら...」
伊藤は理愛の顔をのぞきこむようにして言った。
  理愛「伊藤さんって、ホントに意地悪なんですね」
     「どうしても切れないなあ。逆にその人を説得しますよ」
  伊藤「どんなふうに?」
  理愛「私の長〜〜〜〜〜い黒髪で彼を優しく包み込みながら、好きになって下さいって
      お願いしちゃう」
  伊藤「うわ〜、いいなあ。ボクなら即、まいってしまうよ」
伊藤は内心ホッとした。自分が理愛の彼氏になることはないにしても、付き合う相手に よって理愛の長〜〜〜〜〜い黒髪の運命が決まってしまうなんて、どうしても耐えられな いと思っていたからだ。窓の外は依然として雨が降り続いていた。折角の景色も、雨で 煙って遠くまで見えない。そのためでもないだろうが、車窓を流れる風景を見るのも忘れ るほど、二人は打ち溶け合った。

  伊藤「新幹線の個室っていいねえ」
  理愛「そうですね。多分父が気を遣ってくれたのでしょう」
  伊藤「気を遣うって? ボクたち二人のために」
理愛は思わず吹き出しそうになってしまった。
  理愛「まさか、二人のためだなんて」
  伊藤「そうだよねえ。ちょっと悪ノリし過ぎたね」
  理愛「父はこの髪のために個室を取ってくれたんです
  伊藤「髪?」
  理愛「ええ。髪をまとめたままでいると、すごく窮屈なんですよ」
     「だから、髪を解いてリラックスできるようにと考えてくれたんです」
  伊藤「そうか、なるほど」「個室だったら人の目も気にならないからね」
  理愛「そこで伊藤さん、お願いがあるんですけど、解いてもいいですか?」
そう言いながら、理愛は両手をスカーフにやった。伊藤はドキドキしながら、理愛が髪を 解くシーンを想像した。
  伊藤「ああ、いいよ」
  理愛「じゃあ、ちょっと失礼します」
理愛はスカーフを取った。幾重にも頭上に巻き上げられた艶やかな黒髪がその姿を現し た。どれほどの長さになるのだろうか。伊藤の鼓動は更に高まっていった。ヘアピンをは ずしながら静かに髪を解いていく。頭に巻きつけていた髪をいたわるようにシートの上に 置いていく。しばらく同じ仕草が続いた。シートの上に置かれた髪が、その重みで床に流 れ落ちた。理愛もそれに気づき、床の上を這わせるように髪を置いていく。忽ち床一面を 理愛の髪が埋め尽くしてしまった。足の踏み場もないくらいだ。伊藤はその光景を目の前 で見ることができる幸運を、神様に感謝したい気持ちだった。検札に来た車掌も、その光 景にしばらく言葉も出なかった。伊藤はすぐさま切符を見せた。理愛はマイペースで髪を 解いていく。やっとのことで髪を解き終わり、最後に頭を左右に振った。
  理愛「あー、気持ちいい。この開放感がいいんですよー」
     「自宅に帰ってくつろいでいるみたい」
  伊藤「理愛さんは家にいる時には髪を解いているの?」
  理愛「ええ、そうなんですよ。学校から家に帰ったら、すぐに髪を解くんです」
     「ああっ、今日も一日お疲れ様でしたって感じで」
  伊藤「理愛さん、ボク動けないよ」「このままだと理愛さんの髪、踏んじゃうよ」
  理愛「ごめんなさいね、伊藤さん」「ちょっとだけ辛抱して」
辛抱どころか、伊藤はこの状態で時間が止まってほしいとさえ思った。理愛の髪からシャ ンプーの甘い香りが漂い、伊藤の嗅覚を心地よく刺激する。東京へ行くために、昨夜は丹 念にこの髪を洗ったのだろう。
  伊藤「しかし、長いよねえ!!」「何だか呆れ返るくらい長いよ」「ホントにスゴイよねえ」
     「もう、どうすることもできないくらいだなあ」「うわ〜〜〜」「ぶっちぎりだね」
  理愛「何をぶつぶつ言ってるんですか」
  伊藤「いや、理愛さんの髪の長さに改めて驚いているんだよ。どれくらいの長さなのかなあ、
      その髪」
  理愛「正確にはわからないですけど、身長の倍以上はあると思うんですよ」
  伊藤「すっごいなあ。理愛さんは身長どれくらいなの」
  理愛「172センチです」
  伊藤「高いんだねえ」「ヒールを履いたらボクと同じくらいだもんね」
     「ということは、3メートル44センチ以上はあるってことだよね」
  理愛「そうですね」
  伊藤「最近は測ってないの?」
  理愛「いくら何でも自分では測れないですよ」
  伊藤「じゃあ、ボクが...。あっ、巻尺持ってないよ」「残念だなあ、こんなチャンスに」
  理愛「私もどれくらい伸びたのか興味ありますからね」
  伊藤「チャンスがあれば、ボクが測定会をしてあげるよ」
伊藤は早くも理愛の測定会を自ら行っているところを想像していた。
理愛はバックからブラシを取り出して髪を丁寧に梳かし始めた。足元に広がった漆黒の カーペットをいたわるようにブラッシングする。その度に髪の香りが個室内に広がった。 伊藤にすれば、こんなに素晴らしい光景を前にして、じっとしていろというほうが酷な要 求なのかもしれない。思わず手を伸ばして、理愛の長〜〜〜〜〜い黒髪を触ってみたい。 理性を目一杯働かせて、その気持ちを堪えていた。
  理愛「伊藤さん、ごめんなさいね。こんなに場所を取ってしまって」
  伊藤「いや、いいよ。理愛さんのブラッシングなんて、そうそう見ることができないからね」
     「高等部の頃は、髪を引きずって校内を歩いていたんだろう?」
  理愛「ええ、そうですよ。だって、校内にいるときは髪をまとめてはいけないって規則
      でしたから」
  伊藤「それは大変だったろうねえ。ボクが髪女に就職したのは、理愛さんが大学に入った年
      だったから」
  理愛「そうなんですか。だったら私の高校時代を知らないんですね」
  伊藤「そうなんだよ。見たかったなあ、理愛さんの制服姿を」「今でも制服は持ってるの?」
  理愛「伊藤さんたら。また始まった」
  伊藤「ごめん。こんなことばかり言うと、理愛さんに嫌われてしまうよね」
  理愛「そうですよ」
  伊藤「測定会で多くの生徒の長い黒髪を触ることができたけど、理愛さんの髪に触った人は
      幸せだったろうなあ」「こんな素敵な黒髪を審査できるんだから」
  理愛「思い出しますね。私、当時もすごく長かったから、測定会の時には机の上に上がら
      されて、審査を受けましたよ」
  伊藤「へーっ、机の上に」
  理愛「ええ。それでもまだ床についてましたからね」
そんな話を聞きながら、目の前で理愛の手で優しく梳かされていく黒髪を見つめている と、伊藤の理性も軽く吹っ飛びそうになってきた。
  伊藤「理愛さん...」
  理愛「えっ、何ですか」
  伊藤「いや、何でもないよ」
ここまで出ていた言葉を何とか飲み込んだ。しばらくの沈黙の後、もう一度、意を決して言ってみた。
  伊藤「あの...理愛さん。お願いがあるんだけど」
今までよりも弱々しくて小さな声になってしまった。
  理愛「どんなお願いですか?」
  伊藤「いや、いいよ...」
  理愛「どうしたの? 伊藤さん」
  伊藤「ああ...、その髪...」
理愛は伊藤の方を向いて、次の言葉を待った。
  伊藤「もしよかったら、ちょっとでいいから、ほんのちょっとでいいからさ...」
  理愛「えっ?」
理愛は少し首をかしげて伊藤を見ていた。
  伊藤「髪、ちょっとだけ触らせて欲しいんだけど...
思いきって言ってみた。理愛から答えが返ってくる数秒が非常に長く感じられ、その間も 心臓の鼓動が体中を駆け巡る血液の流れとともに全身で感じられた。理愛にすれば、予想 された言葉だった。しかし、目の前にいる伊藤の様子はどうだろう。今まで普通に会話を していたのに、すごく落ち着かない小心者のようになってしまっている。普段は目にしな い伊藤の一面を見て、すごく可愛いなと思った。
  理愛「やっばり?!」「ひょっとしたら、そうなのかなって思ってたんですよ」
  伊藤「何がやっぱりなの」
  理愛「いつ伊藤さんが言うか、私待ってたの」
  伊藤「ええっ」
  理愛「絶対に伊藤さんだったら、私の髪を触らせてって言うと思ったの」
     「でも、いつまで経ってもそんな素振りも見せないから、私の髪に魅力がないのかと
      思いましたよ」
  伊藤「こりゃ、まいったなあ。ボクの気持ちはお見通しだったんだね」
     「ホントにいいの?」
  理愛「ええ、いいですよ。どうぞ」
伊藤は床に広がった理愛の長〜〜〜〜〜い黒髪をそっと手に取った。柔らかくてしなやか なシルクのような感触が、波紋のように手から全身に伝わっていった。
  伊藤「理愛さん、こんな髪の感触は初めてだよ」「ホントに綺麗な髪だねえ!」
     「素晴らしいよ!」
  理愛「ありがとうございます」
  伊藤「この長さが、理愛さんのこれまでの証というか歴史そのものだよね」
     「絶対に切らないでほしいな。どれくらいの長さなんだろうなあ」
     「この前は髪を三つに折りたたんでいたよね」
そう言いながら、理愛の髪を手櫛で梳かしていた。指の間をスーッと何度もすり抜けてゆく。
  理愛「三つと言っても、同じ長さで三つに折っているわけではないんです」
  伊藤「そうなの。あっ、そうだよねえ。理愛さんの身長からすると、三つに折るくらいだと
      長さも相当なものになるからね」
  理愛「外から見るとそんなふうに見えるけど、本当は二つ折りと少しってところですね」
  伊藤「それにしても驚天動地の驚きだよ、その長さは」「どこまで伸びるのか興味あるなあ」
  理愛「私も」「どこまで伸びるか楽しみです」
  伊藤「でも、10メートルも20メートルも伸びてしまうと大変だよ」
  理愛「いくら何でも、そんなに長くならないですよ」
  伊藤「わからないよ、理愛さんの髪は」
     「これだけの長さなのに先細りもなくて、まだ伸び続けているんだから」
  理愛「そうですよね。私もびっくりしているんですよ」
  伊藤「正直なところ、どれくらいまで伸ばすの?」
  理愛「目標はありますけど...」
  伊藤「どれくらい?」
  理愛「ナイショ」
  伊藤「ええっ、でもその目標に達したら...」
  理愛「う〜ん、どうかなあ...」
理愛の言葉も気になったが、伊藤は今日のこの瞬間が、これまで生きてきた人生で最高に 幸せな時間であると感じていた。表面上は冷静を装いながらも、心臓は激しく鼓動を打 ち、股間は弾けんばかりに熱くなっていた。このまま理愛をめちゃくちゃにしたい欲望を ギリギリのところで抑えていた。長〜〜〜〜〜い艶やかな黒髪の一房を両手に持ち、自分 の頬を何度も撫でた。そしてそのシルクのマフラーを首に巻くやいなや、全身に鳥肌が立 ち、ブルッと身震いをした。何と言う快感なのだろうか。伊藤は時間も空間もすべて超え て、理愛を心から愛しいと感じていた。身震いが伝わったのか、髪を梳かすことに余念が なかった理愛が振りかえって伊藤を見た。
  理愛「どうしたの、伊藤さん」
伊藤は自分の気持ちを誤魔化すために、わざとおどけて見せた。
  伊藤「ほらっ、グルグルグルグル...」
そう言いながら、自分はクルクルと回りながら理愛の長〜〜〜〜〜い黒髪を体に巻きつけ ていった。
  伊藤「この髪でいろんなことができるねえ」
  理愛「まあ、伊藤さんって子どもみたい」「普段のイメージが崩れてしまいそう」
笑いながら理愛は言った。女性だったら、自分の髪を触られることがイヤだと思うものだ が、理愛は自分の髪で相手に喜びを与えられたことに心から満足していた。
  伊藤「あっ、もう新横浜か。理愛さん、もうすぐ東京に到着だよ」
  理愛「そうですね。それじゃ、髪をまとめようかしら」
二人だけの時間は瞬く間に過ぎ行き、あと数分で大都会の喧騒に身を置くことになる。目 指すは新宿。大事な交渉が待ちうけている。果たして良い返事をもらえるのだろうか。二 人の緊張は少しずつ高まっていった。


ご 感 想 







2002.11.18(Vol.328) 初出___Cont.No.pon18    第19編へ 目次へトップへ

 新宿駅に降り立った二人は、人ごみの中を歩き出した。京都から雨雲も一緒に連れて きたかのように、こちらでも細かい雨が静かに降り続いていた。すれ違う傘を気にしな がら、学長から渡された地図を片手に目的地を目指した。
  理愛「うわ〜、高〜い」
副都心の摩天楼や都庁の建物を見上げながら言った。
  伊藤「完全にお上りさん状態だね」
  理愛「いいじゃないですか。だって伊藤さん、私、東京は初めてなんですから。これが都庁ですか。
      あの一番上は展望台になっているんでしょ」
  伊藤「そうだよ。天気が良い日には富士山も見えるからねえ」
  理愛「へ〜え、行ってみたいなあ」
理愛はまるで遠足に行ってはしゃいでいる子どものようであった。
  伊藤「その前に大事なお仕事があるでしょ」
子どもを諭すように言った。
  理愛「は〜い」
低い声で返事をした後、頬をふくらまませて下を向く理愛が、伊藤にとってはこの上な く可愛い女性に思えた。理愛さんは本当はすごく無邪気で素直な人なんだ。でもどうし て男性には縁がないのだろうか。女性からは、あれほど慕われているというのに。可愛 いし、スタイルも良い。聡明で気配りもできる。逆にそれが男性からちょっと近寄りが たい雰囲気を与えているのかなあ。気軽にデートに誘える感じではないし...。あれ ほどの女性だから、既に彼氏がいるはずだと思い込んでしまうからだろうか。あの素晴 らしい長〜〜〜〜〜い黒髪を自由にできる彼氏を羨ましく思いながら、彼女へのアタッ クを諦めてしまうのかも知れない。伊藤は理愛を見て、そんなことを考えていた。
  理愛「どうしたの、伊藤さん。急に無口になって」
  伊藤「えっ、いや何でもないよ」
でも何故なんだろうか。男の思い込みだけで彼女を諦めてしまうという理由では説明が つかないなあ。理愛さんにも何か原因があるのではないだろうか。過去に辛い失恋をし たとか...。無意識のうちに心のカベをつくってしまい、男性の気持ちを素直に受け 入れられないのだろうか。しかし不思議だなあ。どう考えても結論は出ないなあ。
  理愛「伊藤さん。伊藤さんてばあ」
  伊藤「あっ、何、何か言った?」
  理愛「何か考え事でもしてるんですか」
  伊藤「ああ...、理愛さんの有頂天ぶりに呆れているだけだよ」
  理愛「ひど〜いっ。でも私、そんなふうに見えますか」
  伊藤「いい表情してるよ。日頃はあまり見せない理愛さんの一面を見せてもらって、こちらも
      すごく楽しいよ。何だかつっかえ棒がなくなって、心が解放されたみたいだねえ」
  理愛「そうですか」
伊藤が言う通り、理愛はいつになく心が晴々としていた。二人は歩道橋を渡って大きな 公園を通り抜けた。
  理愛「伊藤さん、あとどれくらいですか」
  伊藤「もうすぐだよ」
ポケットから地図を取り出して目的地を確認した。
  理愛「あっ..、ちょっと伊藤さん...」
  伊藤「どうしたの?」
  理愛「髪が、髪がちょっと...
  伊藤「髪がどうしたの?」
  理愛「崩れてきたみたいなの
  伊藤「ええっ、崩れてきた?」
  理愛「髪が...、あ〜、どうしよう...」
  伊藤「うわー、そりゃ大変だ。上ばかり眺めながら歩くからだよ」
  理愛「そんなこと言わないで下さいよ〜。伊藤さんの意地悪」
  伊藤「ごめんごめん。悪かったよ。もう少しだから、手で押さえながらそっと歩こうよ。こんな
      ところで髪が解けてしまったら最悪だからねえ」
そう言いながら、伊藤は「最悪」の事態を想像していた。あのとてつもなく長〜〜〜〜〜 い黒髪が解けると、濡れた歩道に広がって泥まみれになってしまう。そんなことになら ないように、自分が手に持って歩いたら、行き交う人たちはどんな顔をするだろうか。 新幹線の車内で味わった感触が蘇ってきて、思わず相好を崩してしまった。
  理愛「あーっ、伊藤さんてひど〜い。私、非常事態なのに笑うなんて」
  伊藤「いやいや、そんなつもりはないよ。ほらっ、傘持ってあげるよ」
伊藤は理愛の傘を素早くとりあげて、彼女を自分の傘の中に入れた。二人は相合傘で歩 き出した。
  理愛「ありがとう、伊藤さん」
理愛はショルダーバッグを肩にかけ、髪がこれ以上崩れないように両手で押さえながら 歩いた。

  理愛「伊藤さん、もうすぐですか」
  伊藤「あのビルじゃないかなあ。そうだ、あれだよ」
  理愛「新幹線を降りる時に、ちょっと慌てて髪をまとめたのがいけなかったみたい」
  伊藤「どうする?」
  理愛「もうこのままで行きます」
歩調を合わせるように、二人はゆっくりと雨の中を歩いた。
  伊藤「理愛さん、やっと着いたよ。髪、ホントに大丈夫?」
  理愛「ええ、何とか...」
  伊藤「このビルの5階なんだけど、そのままで行くの?」
  理愛「このまま行きます。こんな場所で髪をまとめられないから」
二人はエレベーターに乗り込んだ。その瞬間から徐々に緊張感が高まってきた。無言に なり、5階までの移動がやけに長く感じられた。それもそのはずである。
  理愛「ボタン、押してないみたいですけど...」
理愛がぽつんと言った。
  伊藤「あっ、本当だ! アハハハハッ、1階で止まったままだよ」
理愛も髪を両手で押さえながら笑った。これで緊張感が少しばかり和らいだ。気を取り なおし、ボタンをしっかり押して5階へ向かった。二人は事務所の大きなドアを開けて 入っていった。事務所にいた人の良さそうな若い女性が迎えてくれた。伊藤が要件を言 うとすぐに応接室に案内された。
  事務員「代表は今、ちょっと出ていますが、すぐに戻ってまいりますので、しばらくお待ち下さいね」
女性は部屋にあったオーディオのスイッチを入れて、バロック音楽を流してくれた。そ してすぐさまドアを静かに閉めて出ていった。理愛は何か言いたそうな表情で伊藤を見 た。すぐに真意を察して言った。
  伊藤「今のうちに髪をまとめ直したら」
  理愛「いいかなあ」
  伊藤「大丈夫だよ」
その言葉に安心した理愛は手早くスカーフを取り、崩れかけた自慢の黒髪を解き始め た。先ほどの車内での再現に、伊藤の興奮度は高まっていった。ソファーの上に優しく 髪を折り重ねて置いていく。大切な人を心から慈しむように、自分の髪を最後まで解き 終えた。それを見ていた伊藤は思った。彼女は本当に自分の長〜〜〜〜〜い黒髪が大好 きなのだ。命の次に大切だと思っているのだろう。そんな理愛の姿に感動すら覚えた。
理愛はバッグから愛用のブラシを取り出して、毛先に近いほうの髪を持ち上げ、ゆっく りとゆっくりと梳かしていく。そこへ事務員が入れたてのコーヒーを持って入ってき た。ドアを開けるやいなや飛び込んできたその光景を理解するために、彼女には少しば かりの時間が必要だった。
  事務員「ええ〜〜〜〜〜っ、ううわ〜〜〜〜〜、すっごーーーーーーーーーーーーいっ!!
これまでにない驚きの表情で理愛に尋ねた。
  事務員「それって本物ですよねえ!? 本物の髪...ですよねえ」
  理愛「ええ、どうもすみません。こんなところで失礼してしまって」
  事務員「あっら〜〜〜〜〜、うわ〜〜〜〜〜! 長〜〜〜〜〜い!!
       どうしてそんなに長いんですか?

  理愛「どうしてって言われても、その...、長い髪が好きなんです...」
あまりにもまともな質問に、理愛はどのように応じたらよいのか困ってしまった。もっ とも事務員にしてみれば、適当な言葉がすぐに見つからずに言っただけのことであった のだが。それほどの驚きをもって理愛の髪と対面したのであろう。
  事務員「おお〜〜〜〜〜、え〜〜〜〜〜」
あまりにも衝撃的で言葉が出てこない。人は驚いたり感動したりすれば、母音(ア・ イ・ウ・エ・オ)しか声に出せなくなるようだ。
  事務員「すっごいですねーーー! ちょっと触らせてもらえませんか?」
  理愛「ええ、いいですよ」
  事務員「うわ〜〜〜〜〜、めちゃめちゃ綺麗な髪!! こんなに長いのに全然傷んでない。
       柔らかくてすごくしなやか!羨ましいなー。でも、これだけ長いとシャンプー代が
       大変でしょ?」
  理愛「ええ、まあ...」
事務員と会話をしながら、理愛は手際よく髪をまとめていった。
  事務員「いいなあー。こんなに長い髪の人、初めて見ましたよ。私も伸ばそうかなって一瞬思うん
       ですけど、いつも途中で挫折して切っちゃうんですよ。今ではこのほうが楽だし」
彼女の髪は艶も失ってしまったショートカットで、幾分茶色っぽく見えた。二人の会話 に入っていけない伊藤は、一人ぽつんとソファーに腰をおろしていたが、事務員がそれ に気づいてコーヒーを静かに出した。
  事務員「熱いうちにどうぞ」
そう言い残して出ていった。髪もやっと落ち着き、二人はコーヒーを少しずつ飲んだ。


 しばらくするとドアをノックする音がして、お目当ての男が入ってきた。
  伊藤「いやーっ、お久しぶりです、中村さん!」
  中村「今日は遠いところをお越し下さって...。あいにくの雨で大変だったでしょう」
伊藤と理愛はソファーから立ち上がり、満面の笑みで中村に挨拶をした。
  中村「理愛さん、髪、大変だったそうですねえ」
  理愛「ええ、そうなんですよ。こちらに来る途中に髪が崩れてしまって...」
  中村「事務の女の子が驚いてましたよ。あんなに髪って伸びるんですね、だって。もう少し早く
      戻ってきたら、理愛さんの超ロングヘアーを見ることができたのか」
  伊藤「ちょっと残念でしたね」
中村は伊藤と理愛をソファーに座らせ、二人に名刺を差し出した。
  伊藤「へ〜、事務所代表ですか。すごいですねえ」
  中村「いやいや、大したことありませんよ。スタッフも私以外にたったの二人ですから」
そこへ事務員が中村にコーヒーを持ってきた。
  事務員「失礼します。あの代表、先ほど連絡がありまして、横浜の件は予定通りということです」
  中村「ああ、わかった、ありがとう。どうしたの? 聞きたいことがあるんだな」
要件が済んでも立ち去ろうとしない彼女を見て、中村は言った。
  中村「二人に紹介しておくよ。うちの事務員の安原さんだ」
  安原「安原と申します。よろしくお願い致します。あの...」
中村の顔を見ながら好奇心旺盛な表情を浮かべる彼女の代弁をしてやった。
  中村「理愛さん、彼女がさっきから理愛さんの常識外れのロングヘアーを見てから、もうその話
      ばかりなんですよ」
  安原「あの〜、もう何年くらい伸ばしているんですか」
  理愛「そうですね、もう20年くらいになりますね」
  安原「えーーーっ、20年もですか。一度も切らずに...」
  理愛「ええ」
  安原「今、おいくつですか」
  理愛「23です。3歳の頃から伸ばし始めたんですけどね」
  安原「私より年下なのに、すごく大人っぽいですよねー」
安原の質問に笑顔で答える理愛を、中村と伊藤は楽しそうに眺めていた。
  安原「あんなに長いのに、髪がすっごく綺麗なんですよ! 切る予定とかあるんですか」
  理愛「今のところはありませんけど、いつかは切ろうかなって...」
只ならぬ発言に、中村と伊藤の顔から笑みが消え、理愛をまじまじと見た。
  安原「へ〜、でも切る時、泣いちゃうだろうなあ。こんなに長く伸ばしているんだから」
  中村「おいおい安原さん、勝手に切らしちゃダメだよ」
  伊藤「理愛さん、本当にいつかは...そうなの?」
理愛の言葉に慌てている男たちを見て、理愛と安原は可笑しかった。髪談議が一段落し て、いよいよ本題に入ろうとしていた。

  伊藤「中村さん、今日お伺いしたのは他でもありません。髪女の再建にあたって、あなたの力が
      どうしても必要なんです。どうか協力して下さい。お願いします!」
伊藤とともに理愛も頭を下げた。学長から預かってきた手紙を渡して、伊藤は更に続けた。
  伊藤「資金面での目処もつきましたので、あとは理想をかたちにしていくだけなんですよ」
  理愛「大多数の生徒たちが転校もせずに、開校する日を待っているんです。お願いします、
      中村さん。父に力を貸して下さい」
中村は腕を組んだまま考え込んでしまった。伊藤と理愛は、中村がこの件を快諾してく れるものと考えていただけに、思わぬ展開に焦りの色が見えてきた。
  伊藤「中村さん、学長はあなたを大変高く評価しておられます。教育に対する考え方も学長の
      理想像に近い。そしてMITで学ばれた経験もあり、諸外国の教育事情にも明るくていらっ
      しゃる。またMBAも取得されて、経営に関しても非常に心強いとおっしゃっています。
      学長はあなたを副学長待遇でお迎えするつもりです。中村さんと一緒に理想の学校を
      つくりたいとおっしゃっているんですよ」
伊藤の説得も熱を帯びてきたが、中村は黙したまま動かなかった。しばしの沈黙を破っ たのは理愛だった。
  理愛「あの、MITって何ですか?」
  伊藤「それはマサチューセッツ工科大学の略称だよ」
  理愛「えっ、マサツーチェッツ、あれ...マサチューセッチュ...」
  伊藤「マサチューセッツだよ。理愛さんは髪も長いけど舌も長くてまわらないみたいだねえ。
      この州にはボストンという街があって、京都市と姉妹都市になっているんだ。だから何か
      縁のようなものを感じるなあ」
  理愛「へえー、伊藤さんはもの知りなんですね」
理愛のご愛嬌で場の雰囲気が和んだ。そんな理愛を見て、中村も苦笑せざるを得ない。 理愛は顔を赤くして下を向いてしまった。

  中村「伊藤さん、理愛さん。お話はよくわかりました。学長のご配慮も大変ありがたく思います。
      ですが、今回の件はお受けすることはできません。本当に申し訳ありません」
中村は深々と頭を下げた。
  伊藤「中村さん、どうしてですか...」
  中村「申し訳ありません。これから仕事の打ち合わせがありますので、私はこれで...」
伊藤の言葉を途中で遮るように立ちあがり、部屋を出ていった。理愛はその後姿を悲し そうな眼差しで見送るしかなかった。ただ呆然としてソファーに腰をおろしたままの二 人。伊藤は天井を見上げ、理愛は冷めたコーヒーカップに目をやった。これからどうす べきか。学長へはどのように報告すべきか、気の重くなる事が待ち受けていた。そこへ 事務員の安原が入ってきた。
  安原「ちよっと重苦しい雰囲気ですね」
小さな声で言った。二人は返事をすることもなく、顔だけを彼女のほうへ向けた。
  安原「代表はまだ迷っていると思うんですよ」
  伊藤「迷っている?」
  安原「ええ。気持ちの中では絶対に京都へ行きたいはずなんですよ」
  理愛「どうしてそんなふうに思われるんですか」
  安原「京都の取材から帰ってきてからは、いつもそのことばかり話していますからね。
      素晴らしい学校だって...、自分だったらこんな教育方針にするとか...」
  伊藤「そうだったんですか」
伊藤の表情に少しだけ明るさが戻ってきた。
  安原「それに長い黒髪に魅了されて、もうそればっかり。前は私、茶髪にしていたんですよ。
      でも代表が黒髪が絶対に良いって言い続けるものですから、元に戻したんですよ。
      京都女学院の生徒さんは膝下あたりまで髪を伸ばしているのが当たり前だそうですけど、
      私はとてもそこまでできませんけどね」
  理愛「安原さん、それならどうして中村さんは京都へ来て下さらないのですか」
  安原「うちの事務所にもう一人のジャーナリストがいるんですよ。代表は何とか彼を育てようと
      頑張っているところなんです。今度、ある月刊誌に連載が決まり、力をつけてきたよう
      ですけど、彼のことが気ががりで決断できないんじゃないかと思います」
  伊藤「それなら可能性はまだあるということですね」
  安原「はい、私は澤田さんが説得したら、代表も首をタテに振るんじゃないかと思いますよ」
  理愛「私が...ですか」
  伊藤「そうだよ理愛さん。やってみる価値はあるよ。でもうまくいくかなあ、安原さん」
  安原「多分ね。女のカンだけど。どうしても首をタテに振らないようなら、そのすっごく
      長〜〜〜〜〜い髪でグルグル巻きにして、京都まで引っ張っていったら
      どうかしら」
安原には確信めいたものがあるのだろうか。屈託のない笑顔で言った。理愛は安原から、中村が打ち合 せに使うホテルと仕事が終わる時刻を教えてもらった。そして二人は安原に見送られながら 事務所を出た。既に雨は上がり、雲の切れ間から薄日が差していた。
  理愛「伊藤さん、これから私、横浜へ行ってきます」
  伊藤「夕方まで、どこかで時間をつぶさなければいけないね」
  理愛「そうですね。美容院にでも行って、髪切ってこようかなあ」
  伊藤「ええっ?!」
  理愛「エヘッ、冗談ですよ」
  伊藤「理愛さん頼むよ。悪い冗談は勘弁してくれよ。でもさっきの話じゃないけど、ホントにその髪」
  理愛「いつかは...って話?」
  伊藤「うん。ホントにホント? ハサミを入れる日がいつかは来るってこと?」
  理愛「そうですね...」
もう伊藤は居ても立ってもいられなくなってきた。この話に決着をつけなければ気持ち が収まらない。
  伊藤「切るって言っても毛先を揃えたり、数センチほどカットするくらいだよね」
  理愛「う〜ん、でもあるところまで伸びたら、もうバッサリ切るかも...」
  伊藤「ええっ、あるところまでって?」
伊藤はますます理愛の本音を知りたくなってきたが、理愛にしてみれば、そんな話題よ りも中村との面会のことで頭が一杯であった。伊藤の質問に答えることが面倒になって きた。
  理愛「結婚するまでは切らないと思いますけど...」
伊藤も疲れてきた。女心は複雑でわからない。ただ、あの素晴らしい艶やかな長 〜〜〜〜〜い黒髪が切られてしまうシーンを思い浮かべるだけで、胸の奥が締めつけら れるような痛みを感じるのであった。


 理愛は横浜にやってきた。伊藤は先に京都へ戻ってしまったので、少し心細かった。初 めての土地で不安もあったが、すぐにホテルを見つけることができた。フロントで目的 を告げると、従業員も心得ていたようで、ロビーでしばらく待つように言われた。安原 さんが連絡を入れてくれたのだろうと思った。一度は断られた相手に何を言おうか。ど んなふうに話そうか。頭の中で色々と考えてみたが、なかなかまとまらない。まあい い。自分がして欲しいことを素直に言おう。そうと決めたら何となく落ち着いてきた。
しばらくして自分を呼ぶ声がしたので振り返ってみると、中村が立っていた。理愛も素 早く立ち上がった。
  理愛「あっ中村さん、お忙しいところに押しかけてしまって申し訳ございません」
  中村「本当に今回のことは申し訳なかったです。でも、まさかここまで来てもらえるとは思わな
      かったなあ」
  理愛「ご迷惑でしたか」
そう言ってうつむき加減で中村の言葉を待った。中村は笑顔でゆっくりと首を横に振った。


ご 感 想 







2002.12.27投稿(2003.1.1 Vol.336) 初出___Cont.No.pon19     目次へトップへ

(ここからしばらくは、澤田理愛嬢の言葉だけ青文字といたします。)

 理愛は一方的に中村を訪ねたが、会ってくれたことで不安が少し和らいだ。
  中村「理愛さん、ここでは何だから先程まで使っていた会議室に行きましょうか」
  理愛「はい」
理愛は小さな声で答えて、素直に中村の後に従った。二人はエレベーターに乗って会議室 へ行ってみたが、従業員が後片づけをしているところだった。
  中村「あれっ、これはだめだ。理愛さん、ご覧の通りで使えそうにありませんね。私の部屋で
      話しましょうか」
理愛はこっくりと頷いて部屋へ案内してもらうことにした。中村は明日の早朝から仕事を するために、今夜はここで宿泊することにしていた。部屋へ入ると、正面の大きな窓から 海が果てしなく広がっていた。
  理愛「うわ〜、すごくいい眺めですねえ」
  中村「理愛さんは海が好きなんですか」
  理愛「はい、大好きです。でも眺めるだけなんですけどね。私、泳ぐのは苦手なので...」
  中村「潜ったりもダメなの?」
  理愛「ええ、そうなんです。それにこの髪が濡れてしまうと重くなって大変なんです。乾かすときも
      すごく時間がかかってしまうから」
  中村「そんなに長いと大変だね。それならスポーツはできないだろう」
  理愛「水泳はダメですけど、他のスポーツなら大好きですよ。高校時代はバレーボールをやって
      ました」
  中村「そうなの。理愛さんは背が高いから有利だよねえ」
  理愛「まあそうですけど、でも失敗もたくさんありますよ」
  中村「どんな?」
  理愛「試合中に髪が解けてしまって、味方の選手に髪を踏まれてころんでしまったり、
      髪がネットに絡まってしまって、その度に試合が中断して審判の人に叱られたり
...」
中村が楽しそうに聞いてくれるものだから、理愛はついつい多弁になってしまった。
  理愛「あっ、ごめんなさい。私、こんな話をしに来たんじゃないんです」
気を取り直して本題に入った。
  理愛「中村さん、どうして今回のお話をお断りになったのですか」
  中村「う〜ん、色々あるんだけど...」
  理愛「いろいろって...?」
中村はしばらく黙り込んでしまった。
  理愛「もう考えて頂く余地はないんですか。お願いですから父を助けて下さい。みんな中村さん
      を待っているんです。一緒にお仕事したいんです。もっと色々教えてもらいたいんです」
     「それに私...」
理愛は次の言葉を飲み込んだ。急に胸の奥が熱くなり、体が震えてきた。どうしたらいい のだろうか。思っている言葉が言えない。この気持ちは何だろうか。何故、体が震えるの だろうか。でも全身の力をふりしぼって言わなければならないと思った。
  理愛「お願いです...中村さん...お願い...」
     「お願い...」
     「夢を...夢を見させて下さい...」
理愛は言った。力の限り気持ちをぶつけてみた。最後は涙声になってしまい、はっきりと 聞こえなかったかも知れない。中村も真剣だった。真剣に聞こうとしていた。理愛の瞳か ら大粒の涙が次々と頬を伝った。鼻水も何度かすすった。せっかくの可愛い顔も台無しに なっていた。沈みゆく夕日が海一面を照らし、窓を通して理愛の顔を真っ赤に染めてい た。肩で息をしながら最後の力を振り絞って言った。
  理愛「お願いしますー、夢を夢を...」
途中で言葉につまり、感情が極限に達した理愛は大声で泣きながら中村の胸に飛び込んで いった。中村は両手で理愛を受け止め、そのまま強く抱きしめた。そして、スカーフの上 から理愛の髪を優しく撫でながら、更に強く抱きしめた。トワイライトに浮かび上がった 夜景が、二人を包み込むように窓の外に広がっていた。


 どれほどの時間が過ぎたのだろうか。理愛は中村の胸に顔をうずめたまま、乱れた息づか いを整えていた。夕闇が更に深くなり、夜景がいっそう鮮やかに浮かび上がっていた。
  中村「理愛さん」
長〜〜〜〜〜い黒髪を覆ったスカーフに唇を近づけて小声で言った。
  理愛「はい」
  中村「いつの間にか外は真っ暗だよ」
  理愛「ええ」
中村は灯りをつけようと立ち上がり、理愛をエスコートしながらソファーに案内した。理 愛は少し落ち着きを取り戻した。
  理愛「すごく立派なお部屋ですね」
  中村「今回は特別ですよ。いつもはもっと安い部屋に泊まるんですけどね」
  理愛「どうしたんですか? そんなに見つめないで下さい。何だか恥ずかしい...」
  中村「理愛さんには負けたよ」
  理愛「えっ、それじゃあ...」
  中村「行こうかな、京都へ」
  理愛「本当ですか! うわ〜嬉しい! ありがとう中村さ〜ん!!」
理愛は嬉しさを隠しきれずに、その場で何度も飛び上がって喜んだ。
  理愛「あーっ、私、すっごく嬉しいです。中村さんと一緒にお仕事できるんですよね」
  中村「力の及ぶ限り、学長に協力するよ」
  理愛「本当にありがとうございます。でも中村さん、よく決心して下さいましたね」
  中村「学長からこの話をもらった時に行こうと思ったんですよ。でも、今の仕事のこともあって、
      どうしても決められなくてねえ。理愛さんがホテルに来たという連絡を受けて、ここで決心
      しなきゃと思ったよ」
  理愛「やっぱりここへ来てよかった」
  中村「正直に言うと、ドキッとしたよ」
  理愛「えっ、どうして...」
  中村「理愛さんのことだから、もし京都に行ってくれなかったら、ここで髪をバッサリ切るなんて
      言うんじゃないかと思ってね」
  理愛「まあっ」
  中村「理愛さん」
中村は両手を理愛の肩に置いて言った。
  中村「簡単に髪を切るなんて、理愛さんの口から言って欲しくないよ。京都女学院の生徒全員の
      憧れだし、こんなに長くてしかも先細りもしていない艶やかな黒髪をしていることだけで
      も、この世の奇跡なんだから。それに、こんな言葉を聞いたら、学長や天国のお父さんが
      どれほど悲しむことか」
肩に置いた中村の手から温もりがじわっと伝わってくるのを感じていた。
  理愛「ごめんなさい。私の髪のこと、そんなふうに思って下さって嬉しい! 中村さんは私の髪、
      好きですか?」
本当は自分のことが好きかどうかを聞いてみたかった理愛だが、そこまでは言えなかった。
  中村「大好きだよ! 理愛さんの長〜〜〜〜〜い黒髪は、誰が何と言おうと世界一だよ。
      だからずーっと伸ばし続けてほしいな」
  理愛「ありがとう、中村さん。こんなに私の髪を誉めてくれた人、中村さんが初めて! みんな
      長いとか綺麗な髪って言ってくれるけど、世界一なんて言ってもらったことなかったです
      よ。絶対にこの髪、大切にします。私、中村さんのためにもっともっと伸ばします」
  中村「いやー、嬉しいなあ」
  理愛「中村さん、それじゃあ約束...覚えてますか?」
  中村「約束って...」
  理愛「ほらっ、したじゃないですか。新幹線のホームで...」
  中村「ホームで? あっ、思い出した。測定会!
  理愛「やって欲しいの、中村さんに」
  中村「本当に? うわ〜、そりゃ楽しみだなあ」
  理愛「それでは中村さん、よろしくお願いします」
理愛は改めてソファーに座り直し、手を膝の上に置いた。
  中村「理愛さん、お願いしますって...あの...」
  理愛「解いて」
  中村「ええっ」
  理愛「ぜ〜んぶ、中村さんにお任せしますから。ほらっ、早く」
理愛は自慢の長〜〜〜〜〜い黒髪のすべてを中村に任せた。中村は少し緊張しながら髪を 覆っているスカーフをそっと取った。すると渦高く巻き上げられた見事な黒髪が姿を現わ し、思わずその長さを想像して息を呑んだ。両手でそのこんもりとした髪の山を触ってみ た。グラグラとして不安定な山は、わずかな衝撃で崩れそうだった。
  中村「これが崩れてしまったのか」
  理愛「そうなんですよ。これ以上長くなると、このまとめ方もできなくなってしまいそう」
中村は左手で髪全体を押さえながら、右手でヘアピンを一本ずつ抜き取った。
  中村「理愛さん、髪解くよ」
  理愛「はいっ、どうぞ」
ぐるぐる巻きの髪の山から少しずつ少しずつ理愛の長〜〜〜〜〜い黒髪が解かれていっ た。解いた髪はソファーの上に幾重にも折り重ねられていく。
  中村「理愛さん、ちょっとこちらまで移動してくれませんか」
  理愛「はい、これでいいですか」
中村に言われた通りにソファーから立ちあがり、ベッドの前に移った。理愛自身の体は移 動したのであるが、毛先の方の部分はまだソファーの上に折り重なったままであった。
  中村「理愛さん、本当にすごいよ、この黒髪! よくここまで伸ばしたよねえ」
そう言いながら理愛の髪を両手に持ち、指の間に艶やかな髪を通しながら目一杯腕を広げ た。その様はまるで黒くて長〜〜〜〜〜い糸であやとりをしているようであった。中村が ベッドに腰をおろしたのと同時に理愛もすぐ横に座った。
  中村「長いなー、すごく綺麗で...。これ何て言ったらいいのかわからないくらい素敵だよ!」
  理愛「嬉しいっ」
  中村「このシルクのような手触りは本当に最高だね! さぞかし彼氏も、この黒髪がお気に入り
      なんだろうねえ」
  理愛「彼氏なんていないです」
  中村「そりゃ理愛さん、ウソだろう」
  理愛「ウソじゃないです。本当にいないんですから」
  中村「信じられないなあ。かなり高望みしてるんじゃない?」
  理愛「そんなことないです。でも好きな人はいますよ、片想いですけど...」
中村はその言葉を聞いて、俄然気になってきた。やはり好きな人くらいはいるだろう。で もこんな素敵な女性のハートを捕らえているのは誰なんだろうか。
  中村「片想い? どんな男性なのかなあ。よかったら私が恋のキューピットになってあげようか」
理愛は悲しくなってきた。この人、本当に私の気持ち...わからないのかしら? 今、 私の目の前にいる人よ...そう大声で叫びたかった。何が恋のキューピットよ。
  理愛「いいんです。その男の人は私の気持ち、全然わかってくれない人ですから」


 「長い」という言葉があまりにも陳腐に思えてくる。身の丈の倍以上はある特上の黒髪を どのように表現すればいいのであろうか。作者ですら、この素晴らしい情景を描写できな いもどかしさを痛感している。ベッドに腰掛けた理愛は、首の後ろに両手をまわし、まと められた太い髪の束を握り締めた。そして両手を少しずつ動かしながら髪を両手の中で滑 らせ、右側に座っている中村の膝の上に置いた。しっとりと艶やかな大河の流れは、蛇行 しながら少し離れたソファーのところまで続いていた。
  理愛「はいっ、中村さん」
理愛は中村に愛用のブラシを渡して、髪を梳かして欲しいという仕草をした。中村は理愛 の髪を両手に持ち、手の中をスルスルと通りぬける柔らかい黒髪の感触を味わいながらソ ファーのところまで移動した。片手で髪を持ち上げ、もう片方の手で髪を梳かしていっ た。
  中村「毛先のところまで潤いがあって全く傷んでいないよ。こんなに綺麗に伸ばすのは大変
      だったんじゃない」
そう言いながら、中村は興奮を抑えきれないでいた。
  理愛「ええ、確かにそうですね。一度傷んでしまうと、元に戻すのが大変ですから。髪のお手入れ
      にはすごく時間がかかってしまって、お化粧もできないんです」
理愛が言う通り、普段はほとんど化粧もしていない。しかしそれでも可愛くて若々しい。
  中村「そのままの理愛さんが素敵だよ」
ようやく理愛の足元まで髪を梳かし終えた。
  中村「長いよ理愛さん。長過ぎるよ。本当にすごいなあ、この長さ。ここまで伸ばすのに挫折し
      そうになったことはなかったの?」
  理愛「ありましたよ。中学の頃かな。中村さんにお話しましたけど、前髪を切った時、この際
      だからバッサリ切ろうと思ったこともありましたね。でもそれからはなかったかな」
  中村「それなら、これからずーっと伸ばし続けるのかなあ」
  理愛「中村さんがもういいよって言うまで伸ばそうかな」
中村は理愛の片想いの男性のことが気になっていた。
  中村「片想いの彼は、長〜〜〜〜〜い黒髪が好きなの?」
  理愛「絶対好きだと思います!」
言いきった後でハッと我にかえり、
  理愛「た、たぶん好きだと思うんですけど...もしもそうでなけりゃ...こうしちゃう!」
理愛は驚くほどの長〜〜〜〜〜い黒髪を素早く手元に引き寄せると、中村の首に何度も掛けて 髪の首飾りを作った。
  理愛「これで好きな人を逃がさないようにするの。どう? 中村さん」
  中村「もう最高だよ!」
中村は優しさに包まれて夢の国にいるような気分になっていた。首に絡んだ長〜〜〜〜〜 い黒髪の、えも言われぬ心地よさ、撫でる度に全身を駆け巡る手触りの感触、もう文句の つけようがない最高の超ロングヘアーであった。もう死んでもいいという心境とはこのこ とを言うのであろうか。中村は理愛の攻撃に、身も心もトロトロに溶けてしまいそうで あった。理愛も嬉しかった。自分の髪で大好きな人に喜びを与えることができたのだか ら。伊藤にしても中村にしても、この自慢の黒髪で大の男をメロメロにしてしまったこと で、理愛は男性に対して少しだけ自信を持った。

  中村「この髪の香り、素敵だねえ。何だかうっとりしてしまうよ」
  理愛「そうですか。髪女の毛髪研究所で作っているシャンプーを使っているんですよ。昨日は
      頭皮から毛先まで全部頑張って洗ったから疲れちゃって」
  中村「理愛さんの髪って、長さもそうだけどボリュームもすごいねえ」
  理愛「そうなんですよ。すごく量が多くてみんな驚くんですよ」
  中村「水分量も触感も文句なしの満点だよ。完璧だ!」
  理愛「ありがとうございます。次は髪の長さですね。どれくらい伸びたかなあ、すごく楽しみ」
バッグから巻尺を取り出して中村に渡した。
  中村「準備がいいねえ、理愛さん。それじゃあベッドの上に立ってみて」
中村は黒髪の首飾りを両手でそっとはずして床に置いた。理愛はベッドの上に立ち、巻尺 の先端を持って頭上に当てた。いよいよ待ちに待った理愛の測定会である。中村は巻尺を 引っ張り出し、長〜〜〜〜〜い黒髪の束に沿って床まで伸ばした。ここまでで既に2メー トルを超えている。シルクの帯は更に長々と床を這っていた。
  理愛「中村さん、どれくらいありますか」
  中村「まだまだ、床を引きずっている部分をこれから測るからね」
中村は床を這う黒髪に巻尺をあてがいながら慎重に計測をすすめた。2メートル 70...80...90
3メートルを超えた
。そして3メートル44センチ、身長の2倍も余裕で超えた
  理愛「中村さ〜ん、どれくらい?」
  中村「理愛さん、スゴイよ。3メートル50を超えた!」
3メートル60...70...80...
  中村「うわ〜、すごいよ!! もう信じられないなー!」
     「3メートル92!! 理愛さん、3メートル92センチだよ!
  理愛「うわーっ、すごい! 間違いないですか」
  中村「間違いないよ、確かに3メートル92センチだ」
  理愛「私、こんなにあるとは思わなかった。伸びるスピードが速くなったみたいですね」
  中村「もう少しで4メートルだよ。どこまで伸びるのかなあ」
  理愛「私もわからない」
弾んだ声で理愛は言った。

  中村「理愛さん、絶対に切っちゃダメだよ、絶対に」
  理愛「うん」
理愛は子どものように頷いた。
  理愛「髪女でお仕事することができて、本当によかったと思います。だって普通の会社なら、
      多分この髪も切らなければならなかったと思うの」
  中村「そうなのか。世間ではまだまだ理解してもらえないからねえ」
  理愛「世間体という目に見えないものが、私たちに重くのしかかってくるんです。
      長〜〜〜〜〜い黒髪の最大の敵は、進学 就職 そして結婚ですね。出産を控えて髪を
      切る女性も多いそうです」
  中村「理愛さんの場合は何とか就職という関門はクリアしたから、当分は大丈夫だね。でも結婚
      するときにまさか...」
  理愛「まだ先のことなのでわからないですけど、その前に失恋があるかも...」
  中村「ええーっ、理愛さんが失恋? そりゃないだろう。でも失恋したらその髪」
理愛は中村の言葉が終わらないうちにきっぱりと言った。
  理愛「切ります! バッサリと。私の大好きな人にフラれたんですもの。この髪を好きになって
      もらえなかったんですから、私を拒絶されたも同然です。だからもしそうなったら、自分
      でハサミを入れます」
人差し指と中指でハサミの形をつくり、肩のところから切る仕草を見せた。
  中村「そんな...」
  理愛「髪を思いっきり短くした後、茶髪にしてパーマをかけるかも...」
激しい口調で一気に言い放った理愛の瞳は真っ赤になっていた。理愛にすれば、そんなこ とをしたくないに決まっている。自分の目の前にいる人に、たった一言が言えない自分が もどかしくて、ついつい感情的になってしまった。中村は理愛の激しい口調に圧倒された が、努めて冷静になろうとした。長〜〜〜〜〜い黒髪を手に取り、心から大切に思う気持 ちを込めるように何度も何度も撫でた。
  中村「理愛さん、切るなんて言っちゃダメだよ。誰もがこんなに長く美しく伸ばせないんだから。
      この世に生を受けた女性の中でも、特別な存在なんだと思うよ。それにしても、失恋を
      して髪を切ってしまったら、本当に長〜〜〜〜〜い黒髪が大好きな男性が現れた時にどう
      するの? 昔はすごく長かったのと言っても、彼はため息をつくだけだよ」
理愛はようやく落ち着きを取り戻し、中村の言葉をかみしめるように頷いた。
  中村「愛というものは、もらうものじゃなくて与えるものなんだよ。見返りを期待せずに相手に
      何かをしてあげたいという純粋な気持ちだと思う。だから理愛さんの愛を受け入れてもらえ
      なかったとしても、それは仕方のないことさ。誰でも自分が可愛いし、傷つきたくないと
      思うものだ。でも、それを恐れてはいけないんだ。この貴重な経験が自分を強くしていくし、
      今後に活きてくる。必ずそうなるよ。仮に失恋したとしても、それは他に自分にふさわしい
      素敵な人がどこかで待っているんだという合図なんだ。わかったかい? そんなことで、
      こんな素晴らしい黒髪を切るなんて言わないことだよ」
中村は念をおすように人差し指で理愛の頬をつついた。涙をいっぱいに溜めながらも理愛 は愛らしい笑顔を返した。
  理愛「中村さんて大人ですね...すごく大きな存在に思えてきた。私なんてまだまだ子ども...」
  中村「そりゃ人生経験は理愛さんよりも豊富だからね」
もうこの人しかいない。今まで以上に理愛は中村に対する想いを強くしていった。
  中村「理愛さんが片想いの男性にフラれても切っちゃダメだよ。その時は慰めてあげるから」
  理愛「ありがとう、中村さん。あの...一つ聞いてもいいですか」
  中村「ああ、いいよ。何かなあ」
  理愛「中村さんは、もう決まった人はいるんですか?」
  中村「いや、別にいないけど...」
  理愛「私のような女性はどう思いますか...?」
時として男と女の会話は思わぬ方向へ行ってしまうものだが、まさか理愛がストレートに 切り出すとは予想だにしなかった。理愛も自分が言った重大発言にどぎまぎしてしまい、 あまりの恥ずかしさに下を向いてしまった。ここまで言われて中村も意思表示をしない訳 にはいかない。サイドの髪が理愛の顔をほとんど隠してしまったが、中村は両手でその髪 を後ろにやって大きな瞳を見つめた。そして二人は軽い口づけを交わした。


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長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2002.5.6(Vol.274) 初出___Cont.No.snake015    
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「編集・発行者からの御礼−−第15編」
ぽんさん、GW中にもかかわらず「髪長私学」の新作力作・「第15編」 をお作り下さいましてまことにありがとうございました。
ぽんさんから前もって、今回の第15編からは展開も変わりますのでそれに伴い ファイルも新たにした方が良いとのご指示を頂いておりましたので、今回より 「第4部」といたしました。

それでは本編に関しましてですが、先ずは前編(第14編)に出て来た 澤田学長から理愛嬢へのセリフ “あの件” とは養女になる 件だったんですネ。もしかしたらプロポーズ?とも想像しましたが(笑) ....もっともプロポーズだったら「中村さんに会いに行け」とは言いませんよね。
まあでも、これが澤田学長にも理愛嬢にも1番幸せな事ですよね。 苦難に満ちた理愛嬢の人生にもやっと春が来た....かと思いきや、 なんと事態は急転、「髪女」を覆う黒い雲、「髪女」最大の危機!
出ましたね〜〜〜悪役がついに。それも大悪役茶谷学長代行 (この名前にも何か意味が?)....なんて憎たらしいんでしょう!  ちなみに伊藤次長は善人だったようですネ(?)
「オレはあの長い黒髪をバッサリ切ってみたいんだよ!」 「生徒の抜け毛を持って帰ってジョキジョキ・・・」 「桜葉理愛の長い黒髪なんかをバッサリとやってみたいもんだ・・・ 身震いするほどの快感だろうな」....う〜〜〜っぬぬぬぬぬぬぬ.... (身震)。こんな野郎はぜひともコテンパンにやっつけられるシーンを 期待してしまいます。でも犠牲者も何人か出てしまうのでしょうかね〜〜〜?

さて、そんな暴君茶谷から美しい長〜〜〜い黒髪を守る為に遂に立ち上がった、 汚れ無き乙女達! 良いですネ〜〜〜、この展開も。
これまでどちらかと言えばおとなしい一辺倒のイメージさえあった髪女生 の反乱....若者らしくって良いですよね。こういう純粋な子たちって 逆に怒らせると怖いと思いますよ。
ホント、この髪女の乙女達に深〜〜〜く感情移入してしまいますが.... そうか、ある意味この茶谷は現在の茶髪・ショートヘアー主流社会の象徴とも 言えましょうかねーーー。そんな社会に対する我々ロングヘアーLOVERたちの 反発心そして怒りのメッセージが、これからの展開の中に込められる事になる んでしょうかね〜〜〜?????

これまで1年余りどちらかといえばホンワカホノボノムードで進行してきた 「髪長私学」についに大きな波が押し寄せてきたというか、考えてみれば 大作小説・大作ドラマには必ずこういった大きな波が起きますもんね。
いや〜〜〜益々ドラマ性を帯びてきましたね〜〜〜「髪長私学」も。
「雨降って地固まる」....是非この試練を乗り越えて、 「長〜〜〜い黒髪の美しさ・素晴らしさ」を今より更に一層、 世に知らしめて下さる事を望みます。
第15編のご発表、本当にありがとうございました。

長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
Qちゃん さん  2002.5.7(Vol.275) 初出___Cont.No.Q003    
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 いよいよ「髪長私学」第4部へ突入、おめでとうございます。理愛さんが学長 の養女となる、学長が倒れる、髪きりフェチの登場、と波乱のスタートとなった 第4部はどのような展開になるのか非常に楽しみです.一読者としては理愛さん の髪の正確な長さが数年前に3m30と表現されて以降、現在の長さが読者に知 らされていないことにいらだちを感じますが,私の予想では理愛さんと中村さん の結婚式にその全貌が白日の下にさらされると期待しています.
 生徒がまず立ち 上がりましたが、私は理愛さんが生徒の先頭に立って「ジャンヌダルク」のよう に決起することを期待しています.もちろん茶谷ー黒田一派と対決するために は、東京へ帰った中村さんの援護射撃も必要でしょう.第4部最大のヤマは中村 さんがいつ京都へ戻ってくるかにかかっているようです.

 意外と早かった第4部のご投稿、作者のご苦労に改めて感謝いたします.


<編集・発行者からの御礼>
Qちゃんさん、早速のご感想、まことにありがとうございました。 今回の第15編(第4部)が発表されたその日に早速のご感想。 本当にご熱心にチェック下さいまして重ねて感謝いたします。 Qちゃんさん独自の今後の展開もいつも面白いですネ。
> 数年前に3m30と表現されて以降、現在の長さが読者に知らされていない .... ああ〜〜〜そっか、あの計測値は数年前の事だったんですネ。 いや私、前回の京都駅ひきずりシーンとかが記憶に強く残ってまして、 “数年前”の数値だったとはすっかり忘れておりました(^_^ )。 本当に深くお読みになってらっしゃるんですネ。
> 理愛さんと中村さんの結婚式にその全貌が白日の下にさらされると期待しています. .... ありゃりゃ、もう既に結婚式の様子までご想像なさってるんですネ。 確かにその可能性は大な感じですが、それが何となく「髪長私学」の大団円 にもなりそうな予感がしますネ〜〜〜。う〜〜〜んっ早く知りたいような、 もっとずーーっと先になってほしいような。
> 理愛さんが生徒の先頭に立って「ジャンヌダルク」のように決起することを .... なーーーるほど、これまでおとなしくて引っ込み思案だった理愛嬢がそうして 先頭に立つという豹変ぶりも面白そうですね。
> 東京へ帰った中村さんの援護射撃も必要でしょう .... ですよね。「ペンは剣よりも強し」でしょうか?....またそれによって、 髪女が一層日本国内(否、世界中に)ポピュラーになるかもしれませんしね。
今回もまた、様々なQちゃんさんならではの今後の展開をお聞かせくださいまして 面白かったです。 でも、ぽんさんはどうか現在ご検討中のシナリオにてお進めくださいませ。
ご投稿まことにありがとうございました。 今後も「髪長私学」をよろしくお願いします。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ぽん さん  2002.5.12(Vol.277) 初出___Cont.No.pon005    
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 Qちゃんさん、ご感想をお寄せ頂きまして、誠にありがとうございます。
いつもながら、ストーリー展開の鋭い推理には敬服致します。中村記者と理愛 とのゴールインまで想定しておられましたが、私自身、まだそこまでは考えてい ませんでした。もっと髪女の理想像を数多く描きたいと、イメージを膨らませて います。最後はQちゃんさんのおっしゃるハッピーエンドになるかもしれません が...。

 理愛の髪の長さについても,色々と推測なさっているのではないでしょうか。 数年前に3m30cmという話があってから、具体的な表現はありませんよね。 いつかは明らかになるでしょうが、意外とその日は近いと思いますよ。これまで のストーリーの中に、そのヒントがあるんですけど...。
 断髪フェチの抵抗勢力を第1弾として描きましたが、まだまだ出てきますよ。 作者としては、髪女の学園生活やロングヘアーカフェのことを描いたり、個人的 なキャラクターにも深入りしたいと思っています。色々な場面を考えていると、筆 が追いつかなくなってしまいます。澤田理愛から、「私の恋の話も描いて下さいね」 と、優しくささやく声が聞こえますしね...。

 まだまだ先は長そうです。今後の展開に、どうぞご期待下さいませ。そしてこれか ら も、ご意見やご感想をお寄せ頂きますよう、宜しくお願い致します。


<編集・発行者からの御礼>
ぽんさん、Qちゃんさんのご感想へのレス、まことにありがとうございました。 簡単ではございますが、少しレスさせて頂きますネ。
> 理愛の髪の長さについても・・・そのヒントがあるんですけど .... あっそうなんですか! え〜〜〜何処に有るんだろ? いや〜〜〜、ってことは 一文字たりとも見逃せませんね〜〜。
> いつかは明らかになるでしょうが、意外とその日は近いと思いますよ .... んっ....ってことは、もしかして茶谷との戦いの最中に 髪がほどけるシチュエーションが起こってそして危機一髪(文字通り ^_^ ) ....なーーーんって想像をしてしまいますが....。
> 断髪フェチの抵抗勢力を第1弾として描きましたが、まだまだ出てきますよ。 .... あ〜〜〜あれが第1弾ですか....う〜〜〜んっなんだかまだまだ二波乱も三波乱も 有りそうな予感がしますネ。
> 澤田理愛から・・・優しくささやく声が聞こえますしね .... ははは....もうすっかり澤田理愛になっちゃいましたネ(^_^ )。
これからも益々面白く官能的になりそうな「髪長私学」....本当に期待しております。 本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
サクラ さん  2002.5.28(Vol.280) 初出___Cont.No.sak003    
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感想をしばらく書いてなくてすみませんでした。
さて、今回の作品を見て私は、登場人物が個性のない人に なってしまわないかと思います。
それより、私は14編で出てきた髪の長さが2m7cmの小学生(と言うより、 中学生って言った方がいいのでしょうか)がどうなるのかということと 理愛さんが心配です。
確かに、私がもし二重まぶたを一重に直して来いと言われたら次長と同じで、 「そんなこと出来ません」と言ってしまいますね。


<編集・発行者からの御礼>
サクラさん、ご感想ありがとうございました。
> もし二重まぶたを一重に直して来いと言われたら .... そう言えば私が中学生時代の事ですけど、 校則でねえ坊主頭にさせられましてねえ....あれは嫌だったなぁ。 3年間もの長い間ですもの。実は自分では可愛い少年だと思ってたもので尚(^_^ )。
ちょっと伸びたら(1cmくらいでも)教師がもう目ぇつり上げて 「君、伸びてるやないか!」ですもんね。 そりゃあ伸びますよ、月に1cm以上は、中学生時代は伸びるのが早いですから。 だから私、3週間に1度は床屋に行って二枚刈りにしてましたもの。 内申書に響くと思うと教師にはなかなか逆らえませんしねえ。
だから私なんとなく、今回の騒動には自分の中学生時代をダブらせて、 是非とも傲慢な新理事長をやっつけてほしいなと期待してるんですよ、ハハハ。
なんだか私のグチ話になってしまって、レスになってなかったかもしれませんね。 すみませんでした。これからもどうか「髪長私学」を見守ってあげてくださいネ。
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ぽん さん  2002.6.3(Vol.281) 初出___Cont.No.pon006    
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サクラさん、ご感想をお寄せ頂きまして、誠にありがとうございます。
登場人物の今後を心配して下さっているようですね。特に澤田理愛 と、髪の長さが2mを超える受験生がどうなっていくのでしょうか。 このままですと、記念すべき入学式の日に、これまで伸ばしてきた 長〜〜〜〜〜い黒髪をバッサリと切られてしまうことになります。作者 としても、それだけはどうしても避けたいと思っています。
 登場人物の個性についても触れておられましたね。ストーリーの中 に登場させる限りは、何らかのアイデンティティーを持たせたいと考え ています。これから様々な人間関係を描いていくなかで、そのあたり も明らかになっていくでしょう。これからも、ご意見、ご感想をお待ちし ております。どうもありがとうございました。


<編集・発行者からの御礼>
ぽんさん、サクラさんのご感想へのレス、まことにありがとうございました。
> 作者としても、それだけはどうしても避けたいと思っています。 .... でも不謹慎かも知れませんが読者としましては、『もしかしたら切られるんじゃないか? ....切られるんじゃあないか?』とギリギリ極限までハラハラドキドキ してみたいなぁとも思ってしまいますねぇ。勿論 HAPPY END を期待しておりますが(^_^ )。
登場人物の性格や人間関係については、私が思っている以上に奥深〜〜〜く 練っておられるようですね。 これからの「髪長私学」....本当に目が離せませんね〜〜〜期待しております。
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ss さん  2002.8.9(Vol.302) 初出___Cont.No.ss001    
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すごい話だと思うけど京都女学院っていう学校本当にあるんですか??


<編集・発行者からの御礼>
ssさん、「髪長私学」への感想、まことにありがとうございました。
> 京都女学院っていう学校本当にあるんですか .... さあああ〜〜〜(笑)。多分....ぽんさんがお作りになった 架空の学校だと思うんですが.....でも私では判りかねるところですネ〜〜〜(^_^ )。
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2002.8.29(Vol.307) 初出___Cont.No.snake016    
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「編集・発行者からの御礼−−第16編」
ぽんさん、「髪長私学」の新作力作・「第16編」 をお作り下さいましてまことにありがとうございました。 もしかしたら先日の盆休み中にもご執筆くださってたのでは?.... 本当にご苦労様でした。
今回もまたまた波乱の展開でしたね〜〜。茶谷と黒田....いつかは やっつけられるだろうとは思ってたんですけど、思ったより早くてしかも 私の想像もつかない意外な方法でしたね〜〜。 このあたり私はオーソドックスな方法を想像しておりましたもので。
でも、茶谷と黒田もこのままで黙ってはいない様な予感もしますが?
それにしても、
> 教育委員会や文部科学省まで出向き、事情聴取を・・・私学助成金の支給停止が通告された
> ・・・学校法人としての活動ができなくなり、法人を解散
.... このあたりお詳しいんですね〜〜。私などは、 こういった私学の成り立ちを理解しているなんて自信を持って言えませんもので、 とても文章にはできないです。

今回、理愛さんの解かれた超長〜〜い髪の描写が久々に見られましたね〜〜。 「髪をルーズに編んで、後ろの人にその髪を持ってもらって歩くんです」 ・・・「先輩の髪を持つのに一人では無理かもしれませんね」 ・・・「三人くらいは必要ですね」 の件では何となく、あの筏(いかだ)の上でDYQ(戴月琴)さんの 超長〜〜い髪を後ろの人たちが持っている官能画像を連想してしまいました。そして、 スズメバチの巣を頭にのせているみたいなの は本当に面白い表現で笑わせて頂きました。
山縣京子嬢の断髪シーンはショッキングなシーンですよね。 「髪長私学」始まって以来の過激描写じゃあないでしょうか....ネ??  でも、 来客者用の通路に展示されている髪女生の制服を着せた人形のウイッグを借りていたのである で安心しましたが、そう言えばこのウイッグも以前にどこかでご説明されてましたよね。 その時点でぽんさんは早くもこの狂言断髪シーンを想定してらっしゃったのでしょうか? ....だとしたら、こういった長篇小説と言うのはかなり先の展開も見据えて それとなく伏線を張っておかなければいけないんだな....と感じました。

とりあえずは台風一過、復旧作業に取り掛かったところで、思わぬ救世主が登場しましたね ....弟の澤田康二郎氏。更には娘さんの聖子ちゃんも登場しそしてその娘も またまた超ロングヘアーという念の入り様はさすがですね(^_^ )。
そして力強く復旧に向けて歩みだしたラストシーン。 あの男 というのが気になりますね〜〜。もしかしたら私(SNAKEHEART)も知っている “あの男” カナ? ....それとも以前にどこかで伏線が張られていたかも知れない意外な男なのカナ? ....そしてその “あの男” は果して髪女の救世主になりえるのか? ....更には、極悪茶谷はこのまま黙っているのかどうか?  またまた色々と想像力が掻き立てられるところです。 次の第17編も楽しみに待たせて頂きたいと思います。

第16編のご発表、本当にありがとうございました。

長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
Qちゃん さん  2002.8.30(Vol.308) 初出___Cont.No.Q004    
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 待ちに待った第16編のご投稿,大変興味深く読まさせていただきました.前編で私が推測いたしました理愛さんの決起がついに決行されましたね.髪の長さも「三つ折りで床に着きそう」という表現からすれば,DYQさんの3.75mを遙かに越えて4mオーバーということが推測されてしまいます.いずれにしても次なる目標はXQPさんでしょうか.「だから少し大きめのスカーフで、まとめた髪を固定することもあるわ」という文章はDYQさんの写真からの影響も考えられますね.それから中等部新入生と言えば13歳でしょう.その彼女が2.07mと言う設定は,中国に16歳で2.25mの高校生がいるのですから充分考えられることでしょう.作者の髪長に対する考証の深さが窺えます.

 それにしても学校法人解散というところまで一気に筆を進められてしまった展開の速さから考えますと,この先思いがけない展開が控えていて,この小説のゴールはまだまだ先のようです.弟の澤田康二郎の登場はさすがに予想できませんでしたね.でもインドでコンピュータ関連の会社を立ち上げて成功しIT長者になった筋書きは充分現実性のあることなので,納得してしまいました.

 伊藤という男は髪長擁護派だったということですが,私はこの男をまだ100%信用してはおりません.悪い火種が残っているようでちょっと不安ですが.「あの男」(中村記者だと信じ切っております)が新生髪女の将来を背負って立ってくれるものと確信しています.次編が待たれます.


<編集・発行者からの御礼>
Qちゃんさん、早速のご感想、まことにありがとうございました。 今回もまた第16編が発表されたその日に早速のご感想。 ご熱心にチェック下さいまして本当にありがとうございます。
> 中等部新入生と言えば13歳でしょう.その彼女が2.07mと言う設定は, 中国に16歳で2.25mの高校生がいるのですから .... まあでも、10代でここまで伸びる娘って....やはり稀な髪質の持ち主なんでしょうネ〜〜、 「髪長美女大会」でもここまで長い10代の娘はいなかったですし。 それに加えて親の先見の明と「この娘を髪長美女に育てよう」という英断が必要ですし ....そういった幸運な星の元に生まれた娘が超ロングヘアー少女となれるんでしょうネ。
> DYQさんの3.75mを遙かに越えて4mオーバーということが推測されてしまいます .... あはは....もうそこまで行ってますか?(^_^ )
> インドでコンピュータ関連の会社を立ち上げて成功しIT長者になった筋書きは充分現実性のあること .... 「アメリカの大学で学ばせてもらい、シンガポールで貿易の仕事で幸運にも稼ぐことができた」 の件まであるところもスゴイですよね。でも私なんてとてもそんなに海外を転々とできないですね〜〜、 言葉の問題もありますし、人と競うのが嫌いな性格だし、それになんと言っても 日本女性の長〜〜い黒髪を見れない生活には耐えられないですから(笑)。
まあ冗談はさておきまして、学長と弟の康二郎氏はすごいキレモノ兄弟ですよね。
> 伊藤という男・・・私はこの男をまだ100%信用してはおりません .... アハハハ....確かにそれも考えられますよね。 まあでも、そうなると今度は弟の康二郎氏も怪しく思えてきますね〜〜(^_^ )。
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ぽん さん  2002.9.4(Vol.311) 初出___Cont.No.pon007    
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ssさん、ご感想を頂きまして、誠にありがとうございました。レスが遅くな りまして申し訳ございません。「京都女学院」は勿論架空の学校ではあり ますが、「京都」に私はこだわりました。髪長全盛期の平安時代に都が あった京都の地に、女性の究極の美を誇る学び舎があってほしいという 想いで執筆しています。
第1編からのご感想などもお聞かせ頂ければ 幸いです。これからも貴重なご意見をお待ちしております。今後とも宜しく お願い致します。





Qちゃんさん、いつもご感想をお寄せ頂きまして、誠にありがとうございま す。レスが遅くなりまして申し訳ございません。
学校法人解散という事態に至ってしまいましたが、「破壊と創造」の過程 だとご理解下さい。そして私見ながら、「髪女」を通して現代の教育という ものを考える機会にしたいとも思っております。今の若者たちを見て、首 を傾げざるを得ないことも多々あろうかと思います。かつて我々も大人た ちからそのような目で見られていたのかも知れませんが...。
難しい話題はスパイス程度にしておいて、本題は長〜〜〜〜〜い黒髪の 美しさをどう描いていくかですよね。理愛の髪のことや伊藤についての人物 像、はたまた中村記者との関係など、鋭い洞察で作者をうならせるQちゃん さんですが、今後の展開もどうかお楽しみになさって下さい。
これからも貴重なご意見・ご感想をお待ちしております。


<編集・発行者からの御礼>
ぽんさん、お二方のご感想へのレス、まことにありがとうございました。

> 髪長全盛期の平安時代に都があった京都の地に、女性の究極の美を誇る学び舎があってほしい .... ああ〜〜〜もしかしたら以前にこの事はオフレコでお聞きした事があったかもしれませんが、 平安朝にイメージをダブらせてらしたとは....なるほど!
> 今の若者たちを見て、首を傾げざるを得ないことも多々あろうかと思います。
> かつて我々も大人た ちからそのような目で見られていたのかも知れませんが
.... アハハ、まあいつの時代にもね、世代のギャップってのは付き物ですよね。 私も若い頃は大人に対して不満とか反骨心を強く感じてましたし(今でも社会に対して持っている ^_^ ) ....でも、茶髪とか他にもピアスとかTATOOとか こういった “自分の体を大切にしない事” には興味はなかったなぁ、私は若い頃でも。
思えば1960年代に若者(男性)の長髪が流行った時も大人たちは眉をしかめたんですよね?  私も高校時代に1年間髪を切らなかった事が有りましたが(これは1970年代) ....でもこれに関しては、“自分の体に愛着を持っている” 印であって、悪い事とはいえませんよね。 逆に「男は髪を短く刈り込まなければならない」という大人達のほうが間違っていたとも....。

でも、こうしてお聞きしますと、表面には現れてこなくても色々な想いを込められてご執筆なさってるんですね。 いや〜〜〜面白いです、そういった裏話的なお話って。またこうして機会がありましたら、 色々とお聞かせくださいね。
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2002.10.9(Vol.318) 初出___Cont.No.snake017    
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「編集・発行者からの御礼−−第17編」
ぽんさん、「髪長私学」の新作力作・「第17編」 をお作り下さいましてまことにありがとうございました。
前々回・前回と超過激でめまぐるしい展開でしたが、 今回は一転して穏やかというか安らかなホノボノムードって感じがしました。 登場人物も2人きりで2時間程の出来事で、さながら「戦士の休息」といった趣きで....。
こういうのも良いですよね、物語の流れの中で“動”と“静”のメリハリが有って。 でも穏やかな中にも、超官能的なシチュエーションが今回も展開されてましたね〜〜。 否、寧ろ落ち着いて黒髪超ロングヘアーの美しさを堪能する為には、こういう穏やかさの中の ゆとりが必要かも知れませんもんね。
それにしても、前回のラストが > 二人は東京に向かうことになった だったものですから、てっきり今回は東京に到着し “あの男” に会う展開を予想しておりましたが、 いや〜〜〜まさか新幹線の中の様子まで丁寧に描かれるなんて想像してませんでした。 流石このあたり抜け目がないと言うか、ロングヘアーLOVERの願望を熟知してらっしゃるぽんさん ですよね(^_^ )。更には > 父はこの髪のために個室を取ってくれたんです ....このあたりの気配りは流石学長様! いや〜〜〜 “人の上に立つ人間” は こうでなくっちゃあいけない訳ですネ〜〜〜。 読者の方々の中にはとても参考になった方もいらっしゃったのでは? (特に中間管理職の方とか ^_^ )
それにしても約2時間の出来事ですが、殆んどが “髪談義” でしたネ。

それにしてもそれにしても、新幹線の個室の中で3m以上の髪の超美女と2人きりになって、 しかもその個室の中で髪を解くなんて!!!....もしももしもそんな事が現実になったら.... > 伊藤はこの状態で時間が止まってほしいとさえ思った > 伊藤は今日のこの瞬間が、これまで生きてきた人生で最高に幸せな時間であると感じていた ....まさにその通りですよね。 いや〜〜〜我々ロングヘアーLOVERにとっての究極の夢のシーンをご提供くださいまして 本当にありがとうございました(笑)。
もしも私がそんな天国極楽龍宮城のような場所に居たとしたら、いったいどーーなるだろ?? ....その場で心臓が破裂するかも。そこまで行かなくても、 もう口はカラカラで言葉なんて文法にならないでしょうし、当然パンツの中もヌル....コホン!やめときましょう(^_^ )。
でももしも「命と引換えに1時間だけ味あわせてあげる」と言われたら...... “もしこの機を逃したら一生巡ってこない” という事が絶対確実ならば、 もしかしたら命と引き換えるかもしれないなぁ。

でも、伊藤氏の態度を見ていると、ものすご〜〜く緊張しているというか、 言葉を凄く選んで相手の気分を損ねないように気を配ってる様子がありありと 見て取れますね。このあたりのロングヘアーLOVERならではの描写もリアルですよね。 多分私もこういう状況(つまり3m以上の超ロングヘアー女性と個室で2人きり)だと、 (上にも述べましたように)伊藤氏と同様、言葉がスムーズに出ないでしょうネ。
という事は....伊藤氏の人格に付いて疑問視する声も有りますが (私もちょっと疑っております ^_^ )、彼は純情で実直な人間なのカナ???
理愛さんも今回はこれまでになく軽い(少しギャル風)ノリですネ。 ってことは....男性に対してあまり免疫の無い理愛さんがこれだけリラックスできるんですから、やっぱり 伊藤氏って “いい人” なのかなぁ? ....でも少し距離を置いてる感じにも見えますね。やっぱ彼女の本命は某記者だから??? ....このあたりの描写も味わい深いですよね。
最後の方で、ようやく少しリラックスできたような悪戯小僧のような伊藤氏が可愛かったです。 とても感情移入できます。

さて、電車も東京駅に近づきまして、次回はいよいよ “あの男” の正体が明らかになるのか?  あるいは間にもう1クッション有るのか??(^_^ ).... 次の第18編も楽しみに待たせて頂きたいと思います。
第17編のご発表、本当にありがとうございました。

長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
Qちゃん さん  2002.10.10(Vol.320) 初出___Cont.No.Q005    
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 第17編愉しく拝見させていただきました.ひかり号の個室(のぞみ号には個 室はない)での若い男女の長髪に関する会話、思わず引き込まれてしまいまし た.表現力が素晴らしですね.私が髪に対して思い描いていることを作者が代弁 しているようです.伊藤さんの彼女も背中まで髪を伸ばしているとのこと.私の 家内も若いとき無理を言ってそのへんまで伸ばしてもらったことがありますが、 やはり「髪と私とどちらを愛しているの」と言われてやむを得ずショートカット に同意したことがあります.文中、理愛さんの髪の長さも少なくても3.44m以上 ということになりましたね.最近のYahoo ClubでDYQさんの現在の髪の長さが 3.85mと表現されていましたから、DYQさんの髪はこの2年間で25cm伸びた計算に なります.30代後半でこの成長力を維持できると言うのもすばらしいことです. 理愛さんの年齢ははっきりと設定されてはいませんが、20代後半と考えられます から、このままいけば4mオーバーさらには5mオーバーのギネス記録も夢では ありません.

 小説と現実の世界が交錯してしまいましたが、二人が向かう先は東京新宿.そ こにかの某記者がいるのでしょうか.新宿と言えば私の地元です.先日アンクル レングスの女性を見たばかりで、若干テンションが上がっている私ですが、物語 もいよいよ佳境に入ってきたようで、次編の発表が待たれてなりません.私の 希望としてはこのまま終局に向かってしまっては、彼女の髪のさらなる成長が見 られません.願わくはギネス記録達成まで、小説が終わらないことを切に願って います.


<編集・発行者からの御礼>
Qちゃんさん、早速のご感想、まことにありがとうございました。 10日にお送りいただいてたのに、私の都合で11日の掲載になってしまいまして 申し訳ございませんでした。
> やはり「髪と私とどちらを愛しているの」と言われてやむを得ずショートカットに同意したことがあります .... ああ〜〜そうですか....やっぱり現実にあるんですね、究極の選択を 求められる事が。じゃあ読者の方々の中には今回の会話を読まれていて、『ああ〜〜有った有った、そういう事が』 と頷かれてる方も沢山いらっしゃるかも知れませんね。
> DYQさんの現在の髪の長さが 3.85mと表現されていましたから、
>DYQさんの髪はこの2年間で25cm伸びた計算になります
.... まあ〜〜〜あれだけ長いと測定の際に誤差もかなり生じそうですが(^_^ )、 でもまあ10cm以上の誤差は絶対に出ないでしょうし、それに1995年頃の写真を見ると 今よりかなり短いですから、確かに年齢のわりにはよく伸びることは間違いないですよね。 そーーー考えれば彼女、もっと若いうちから伸ばし始めれば良かったのに....ネ(^_^ )。
> 新宿と言えば・・・先日アンクルレングスの女性を見たばかりで .... ギョギョ! @@)
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ぽん さん  2002.10.14(Vol.321) 初出___Cont.No.pon008    
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Qちゃんさん、早速ご感想を頂きまして、誠にありがとうございました。今回 は伊藤と理愛の会話を中心に展開してみたのですが、お楽しみ頂けたよう で何よりです。「私と髪とどちらが...」のやりとり、Qちゃんさんも経験なさ ったそうですね。実はこのフレーズ、私がかつてつき合っていた女性に言わ れたものなんですよ。ヒップに少しかかるくらいまで伸ばしてくれたのですが、 そのことでいつもケンカをしていました。結局、別れる時に彼女はバッサリと 長い髪を切ってしまいました。それも首すじが見えるほど短く...(涙)

また今回は、理愛の性格をよりリアルに描こうと思いました。内面的にも親 しみやすくて素直な女性であることを理解して欲しかったのですが、いかが だったでしょうか。

理愛の髪がギネス記録を更新するくらいまで続いて欲しいとのコメント、本当 にありがとうございます。このまま簡単には終わりそうもありませんよ。作者 の私が言うのですから間違いありません!理愛の髪が、この先どこまで伸び るのかが気になるところですが、他にも超ロングヘアーのキャラクターが登場 する予定ですので、今後ともどうぞお楽しみになさって下さい。

いつも本当にありがとうございます。皆様から頂くご感想やご意見は、作者として 非常に大きな励みとなっております。色々な方々からのご意見を聞かせて頂きた いと思っておりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


<編集・発行者からの御礼>
ぽんさん、Qちゃんさんのご感想へのレス、まことにありがとうございました。

> 「私と髪とどちらが...」のやりとり・・・私がかつてつき合っていた女性に言われたものなんですよ。
>ヒップに少しかかるくらいまで伸ばしてくれたのですが・・・別れる時に・・・首すじが見えるほど短く
.... ああ〜〜〜そうですかぁ....ぽんさんもきびしいご経験がおありなんですね。まあ私の場合は ロングヘア女性と付き合った経験がありませんで、想いを寄せていたロングヘアーの女の子が ある日突然バッサリ!というあくまで間接的(?)なものだけでしたが、 でも首筋が見えるほどと言うのは...ショックも大きかったでしょうねぇ。
> 理愛の性格・・・内面的にも親しみやすくて素直な女性であることを .... そりゃあねえ、「好きになった人が、ショートカットのほうが好みだったらどうする?」 「どうしても切れないなあ。逆にその人を説得しますよ・・・好きになって下さいってお願いしちゃう」 なんて我々からすると、願ったり適ったり以上の性格ですヨネ(笑)。
> このまま簡単には終わりそうもありませんよ .... いや〜〜〜ここまでも充分波乱万丈でございましたが(^_^ )....「スターウォーズ」じゃあないですが、 もしかしたら何世代にも渡る長大なストーリーになったりして?  例えば理愛さんの娘まで出てきて髪長少女になり、その頃には理愛さんもギネス更新とか ....いや、これはあくまで私の勝手な想像です(笑)。
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2002.11.20(Vol.328) 初出___Cont.No.snake018    
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「編集・発行者からの御礼−−第18編」
ぽんさん、「ハリーポッター」を凌ぐファン待望の「髪長私学」の新作力作・「第18編」の リリースまことにありがとうございました。でももしも「髪長私学」も正式に小説本としてリリースできたら 初版400万部、世界中で売上1億部そして今ごろぽんさんも億万長者なんてことにも(^_^ ).... 無料配布の出版物の「中年ロングヘアー」誌上でご発表して頂いてなんだか申し訳ないです m(_ _)m。
ところで、今回遂に“あの男”の正体が明らかになりましたねーー....な、な、なんと中村記者だったとは!!!  いや〜〜思いもよりませんでした....って、ちょっと白々しいカナ?(^_^ )。 でも中村記者の事務所代表という地位とMITで学ばれた経験もありMBAも取得されたという経歴も明らかになりましたね (たしか、今まで明かされてませんでしたヨネ??)....それだけのツワモノをこれだけメロメロにしてしまうんですから、 やっぱり“髪長は最強”ですヨネ。
> 「えっ、マサツーチェッツ、あれ...マサチューセッチュ...」
>「マサチューセッツだよ。理愛さんは髪も長いけど舌も長くてまわらないみたいだねえ
.... このあたりのギャグがとても細かくて面白くて粋ですね。ちなみに蛇足かもしれませんが、 ビージーズの昔のヒット曲に「マサチューセッツ」という曲がありまして (1967年頃だったと思う。当時日本でも大ヒットしたらしい)、 「マサチューセッツ」って年配の方には結構馴染みがある名前なんですよ(私の母親もよく知っているくらい)。 このあたり年配の人と理工系でない若い人との世代ギャップも感じられて面白いんですよ、私には。 (それとも理愛さん、わざとボケたのかな?)

ま、中村記者の事はまた後に回しまして、今回先ず冒頭は、東京に到着した理愛さんと伊藤さんの 珍道中が楽しいですよね。
> 「髪が、髪がちょっと・・・崩れてきたみたいなの」 .... この理愛さんの困った様子がカワイイですし、 始めて見た都庁に感激して上ばかり眺めながら歩いたために髪が崩れてきたというシチュエーションも傑作 ですネ。ホント色々思いつかれますね。
そして雨降る中、髪が解けて地面に広がってしまうと泥が付いて汚れてしまうとあわてふためく2人の表情が目に浮かぶ様で、 1つの相合傘の中で髪を押さえながら歩いている常識離れした(少々滑稽でもある)姿を想像するととても楽しくなってきます。 ホント是非ともそんな現場に出くわしたいものです。
そして、前回の新幹線の車掌に続いて今回は事務員のネエちゃん(安原さん)の度肝を抜いた 髪梳きシーンが展開されました。
> 「あっら〜〜〜〜〜、うわ〜〜〜〜〜! 長〜〜〜〜〜い!!どうしてそんなに長いんですか?」 .... 冷静な状態であれば「どうしてそんなに伸ばしてらっしゃるんですか?」という聞き方をしますよね。 人間って動転している時はえてして言葉が筋道立たなくなるものですが、まさにそういう状態ですよね。 この点もとてもリアルですネ。 なんとなく、髪梳かし&ギャラリーびっくりシーンもこれからお約束のお楽しみシーンに なりそうですね。前回も今回も目撃者の驚嘆の表情が目に浮かぶ様で楽しくなります。
私実は、街中で超ロングヘア女性を見かけると、その髪を見て陶酔すると同時にその女性の後ろを歩いているギャラリーの 「うわーーー長ーーー!」とか「あそこまで伸ばすの何年かかるかな?」とかのギャラリー反応を聞くのも 楽しみなんですよ。そういう楽しみもシミュレーションして味あわせてくれますね、「髪長私学」は。
> 長〜〜〜〜〜い髪でグルグル巻きにして、京都まで引っ張っていったらどうかしら .... そんな姿を想像するとホント笑えてきますよね。 こういう(ちょっと過激な ^_^ )冗談を言えるという事は安原さんもだいぶ落ち着いてきた感じですね。
ところでこの安原さん、理愛さんと中村さんの2ショットの場を設営してくれたりと、 2人に対して好意的に見えますけど、この人はこれからストーリーに絡んでくるのカナ??(もしかして悪女???)

そして今回のラストは、理愛さんと中村記者の(何ヶ月ぶりになるんだろ?)感動の2ショット になったところで終りましたが、次回に期待と興奮を繋げる理想の終わり方ですヨネ。 それにしても......
> 「いつかは切ろうかなって・・・・あるところまで伸びたら、もうバッサリ切るかも」 .... の理愛さんのセリフも気になるところです。以前ウイッグを付けて中村さんをからかった様に 1種のジョークなのか?、あるいは私もこれまで現実に何度か『なんで、あんな綺麗な長い髪を切ったんやろ?』 とショックを受けてきた(男には理解できない)女心の不思議なのか?....ま、いずれは 理愛さんの本音も分かる日が来るものと思いますが....。
感動の再会をはたした理愛さんと中村記者の行方は??....もしかして!?!?!?(^_^ )。 次の第19編も楽しみに待たせて頂きたいと思います。
第18編のご発表、本当にありがとうございました。

長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
Qちゃん さん  2002.11.20(Vol.329) 初出___Cont.No.Q006    
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 第18編のご投稿、楽しく拝見させていただきました.いよいよ二人が東京へきて、それも私 の家のごく近く(歩いて15分くらい)の場所に中村記者の会社が設定されるとは、他人事はとて も思えません.本編で新たに解かった理愛さんの年齢は私の想像より3〜4歳若い、まさに芳紀 23歳だったわけで、中村記者との年齢差をちょっと感じずにはおられません.23歳と言えば、か のDYQさんの髪が床に着地した年齢と記憶しております.彼女はその歳から現在までに約2m 以上髪を伸ばしているのですから、理愛さんの将来は確実にXQPさんをしのぐことでしょう. 中村記者が打ち合わせに横浜のホテルを使っているという設定もいろいろ読者に想像させてしまいま すね.私は「ブルーライトヨコハマ」の世代ですから、ホテルは有名なホテルグランドでしょうか? 

 次編で二人が夜の山下公園、外人墓地、港の見える丘公園などを散策しながら、愛を告白す る.うーーん!すばらしいスチエーションだ、と勝手に想像しております.しかしこの分では作者が 公言されている第二の髪長美女の登場までにはまだ相当の時間が必要なようで,次編への期 待はいやが上にも高まってくるようです.


<編集・発行者からの御礼>
Qちゃんさん、早速のご感想、まことにありがとうございました。
> 23歳と言えば、かのDYQさんの髪が床に着地した年齢と記憶しております .... ああ〜〜そうなんですか....以前ビロウニーさんが教えてくださいました「微笑」の「ヘアカタログ」によると
(詳細は捜し物コーナー)、 山崎さんが床に到着したのが20歳の頃のようですネ。山崎さんはそこからの伸びは1m20cmが限度だったようですネ。 とは言え、2m以上伸びるのも誰でも伸びると言う訳でもないでしょうけど。
ちなみに、クリスタルゲイルの髪がかかとに届いたのは35歳の時でしょうかネ。あと、由香さんも現在24歳です (それ、3年前からやんけ! ^_^ )。
> 「ブルーライトヨコハマ」 .... 懐かしいですネ〜〜。あれは1969年いしだあゆみさんの大ヒット曲ですよね、私は当時小学生でした。 ちなみに私、親戚が横浜に居るもので、小学生時代は何度か横浜に遊びに行きましたよ。 夏休みの宿題に山下公園で船を写生しましたし。でも何故か不思議な事に社会人になってからは横浜に行く機会は無いですけど。
> 次編で二人が夜の山下公園、外人墓地、港の見える丘公園などを散策しながら、愛を告白する. .... あっそうか....そうですよね。私はその先まで想像してしまっていました。いけませんね〜〜このSNAKEは!(^_^ )
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ぽん さん  2002.11.24(Vol.330) 初出___Cont.No.pon009    
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Qちゃんさん、いつも本当にありがとうございます。
ご自宅が中村記者の事務所のご近所なんですか。私の勤務している会社の本社 が新宿にあるのですが、数回行っただけですので、詳しく描くことができません でしたが...。

次回は横浜のホテルが舞台になりますが、早くも期待をして頂いてるようですね。 既にある程度、ストーリーは出来あがっているのですが、甘いラブストーリーに なるのかどうか、果たしてQちゃんさんの期待に応えられるかどうか...ですね。
澤田理愛の髪の長さについても、そろそろ明らかにしようかなと思っています。
今後ともどうぞご期待下さい。


<編集・発行者からの御礼>
ぽんさん、Qちゃんさんのご感想へのレス、まことにありがとうございました。
そうですかぁ、普段は東京に住んでらっしゃらないのに、今回新宿を舞台に執筆されたのには 本当にご苦労があったでしょうネ、想像力を働かせなければいけませんでしょうし。
でも、いつもの京都を離れて東京まで舞台を広げたおかげで、 今回の第18編は尚一層面白くなったわけですもんね。本当にご苦労・ご努力に感謝いたします。 これからは、そういった面にも気を付けて読ませていただこうと思います。
> 澤田理愛の髪の長さについても、そろそろ明らかにしようかなと思っています .... そうですか、どんな方法で測定がなされるのかなぁ??  3m以上の測定具なんて一般人はあまり持ち合わせてませんもんね (私も家にそんな巻尺は持ってないし)。 とにかくいよいよ皆さんご期待のシーンが近々登場しそうですネ。
本日はまことにありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2002.12.27投稿(2003.1.1 Vol.336) 初出___Cont.No.snake019    
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「編集・発行者からの御礼−−第19編」
ぽんさん、師走のお忙しい最中に「髪長私学」の新作力作・「第19編」をご執筆くださいまして本当にありがとうございました。 しかも新年第1号に合わせて制作・お送りくださいまして、編集発行者としても本当に感謝の気持でいっぱいです。
そして内容も新年第1号に相応しく皆さんのご期待をかなえてくれるような、お年玉とも言える 本当にドラマティックで官能的な素晴らしい内容でしたね、 遂に念願の“理愛さんの測定会”。横浜の夜景が見えるホテルの一室で(誰からも邪魔されずに)2人きりで密やかに執り行われた というのがロマンティックでしたね〜〜。なにか初夢を見ているみたいでした。
“中村さんだけが知っている理愛さんの髪の長さ”....いや〜〜これって男ミョーリに尽きますしロングヘアーLOVERとしても 究極の幸せですよね〜〜。
そしてその測定会の後、遂に “せっぷん”(^_^ ) を交わして結ばれた二人.... う〜〜〜んっ今回の第19編は「髪長私学」に於けるクライマックスと言ってもよろしいのではないでしょうか?  そのピークのシーンを新年早々に読めたと言うのは実に幸運な事でした。また、もしそのクライマックスを新年に合わせて下さったのだとしたら、 ご労力に本当に感謝いたします。

それにしても、3m92cmでしたか!....この三桁の数字を聞くのを待ち焦がれましたネ。 尋常の長さではないと思ってましたが、ここまで有ったんですネ〜〜。 文句無く日本一の長さでしょうし、あの載月琴さんをも超えていたんですネ。4mに僅かに届かないというのもミソですかね〜〜?  もしかしたらこの先再び....と期待もしてしまいます。
そこに至るまでの前フリも面白いシーン・面白いセリフがいっぱいでした。
> 試合中に髪が解けてしまって、味方の選手に髪を踏まれてころんでしまったり、
>髪がネットに絡まってしまって、その度に試合が中断して審判の人に叱られたり
.... ドジっぷりがなんとも可愛いですし、こういうシーンが見れるんだったら、(留年覚悟で?)授業をサボって見学に来る男子生徒も 沢山居そうですね〜〜、勿論私も(^o^)。
> 長いとか綺麗な髪って言ってくれるけど、世界一なんて言ってもらったことなかったですよ .... ナルホド! “世界一” の一言がハートをくすぐるわけですネ? ちゅうかまあ、(“世界一” に限らず)その人独自の心のこもった 一言があれば嬉しいもんでしょうかネ〜〜?
> 中村の首に何度も掛けて髪の首飾りを作った .... これは前回の事務員のお姉さんの言葉を受けての行動でしょうかネ?(^_^ )

> ぜ〜んぶ、中村さんにお任せしますから .... この短い言葉は何万語にも匹敵するセクシーさを感じますね。でもその言葉の後の > 中村「・・・私が恋のキューピットになってあげようか」、理愛「その男の人は私の気持ち、全然わかってくれない人ですから」 .... この噛み合わない会話は、私には、共にわざとはぐらかしているかの様な男女の駆け引き・心の探りあいの様にも見えますね。 それがラストシーンを徐々に盛り上げていたとも言えましょうかネ。そしてクライマックス直前の....
> 理愛「髪を思いっきり短くした後、茶髪にしてパーマをかけるかも」、 中村「愛というものは、もらうものじゃなくて・・・黒髪を切るなんて言わないことだよ」 .... 2人とも気持が伝わりきらない苛立ちがピークに達した感じで、その感情の高ぶりによって遂に “壁が壊れた” という感じが 私はしました。
長〜〜〜い髪を話のキーにして2人の男女が結ばれていく様子を本当に丹念に描かれたなぁと思います。 どちらかが “I love you” の一言を言ってしまえば簡単に話はつくんでしょうけど、でもそれが出来ないのが男女の不思議なんですよね (日本人特有なのかも知れませんし)。そこが私にはとても好感が持てました。

紆余曲折を経て遂に結ばれた理愛さんと中村さん、果たしてこれからの2人そして京都女学院を待ち構える運命はいかに? (順風満帆とは行かない様な気も)....次の第20編も楽しみに待たせて頂きたいと思います。
第19編のご発表、本当にありがとうございました。

長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
Qちゃん さん  2003.1.5(Vol.339) 初出___Cont.No.Q007    
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 正月の休暇を終わって久しぶりにネットを見て、すばらしいお年玉をいただいた感 じです.ついに長さが明かされましたね.3.92mですか.DYQさんの3.85mをしの いで、4mには達していないという微妙な長さを設定されました.将来の成長に含みを 残されての表現だと信じています.
 しかしここまで言い寄られてもなかなか自分が愛されていることを自覚しなかった 中村記者は「ばつ一」なのか、理愛さんと年が離れすぎているのかと一瞬考えました が、やはり最後は愛の口づけにたどり着いたわけで、年の初めのご投稿にふさわしい エンディングでしたね.
 第19編で始まった今年の展開はどうなるのでしょうか.理愛さんの「私、こんな にあるとは思わなかった。伸びるスピードが速くなったみたいですね」という言葉を 信じれば、今年も二人の愛の発展だけでなく、XQPさんをしのぐ名実ともに世界一 への道もそう遠くないことでしょう.それと同時に作者が漏らしておられた、理愛さ んの髪長競争相手の登場がいつになるのか非常に楽しみです.今年も新しい「髪長私 学」が投稿されるのを待ち焦がれる1年になりそうです.


<編集・発行者からの御礼>
Qちゃんさん明けましておめでとうございます。休暇明け早々のご感想、まことにありがとうございました。

> すばらしいお年玉をいただいた感じです .... どうもありがとうございます。そう言っていただけますと編集発行者としてもとても嬉しいところです。
> 中村記者は「ばつ一」なのか、理愛さんと年が離れすぎているのかと .... ねぇ....まあ私が自分に置き換えて考えましても、例えば20代の女性と自分とでは “つり合わない” と感じますから ....どうしても年が離れ過ぎていると気が付かないでしょうねぇ、やっぱり...。
> 理愛さんの髪長競争相手の登場がいつになるのか .... ああ〜〜そう言えば、そういう新キャラが出そうな事もおっしゃってましたよね。 もしかしたら中村さんが心変わり!?....なーーんてこれは私の勝手な想像です(^_^ )。

ご投稿ありがとうございました。今年も「髪長私学」を応援してくださいね。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ぽん さん  2003.1.14(Vol.344) 初出___Cont.No.pon010    
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Qちゃんさん、いつもありがとうございます。理愛の髪の長さが明らか になりましたが、これからどこまで伸びるのか、ご期待下さい。
それにしても理愛の気持ちに鈍感な中村でしたが、色々な推測がで きますよね。本当に女性の気持ちに鈍感なのか、それとも故意にそ のように振舞っているのか...。ひよっとすると中村にもワケありな 事情があるかもしれません。

次回からはも波乱万丈な展開になると思います。そして新たに登場 する「髪長フレンズ」もお楽しみに。
これからもご意見・ご感想をお待ちしております。どうもありがとうご ざいました。


<編集・発行者からの御礼>
ぽんさん、Qちゃんさんのご感想へのレス、まことにありがとうございました。
> ひよっとすると中村にもワケありな事情があるかもしれません .... ああ〜〜〜やっぱり????(^_^ )....そーー言えば、彼の女性遍歴ってこれまで語られた事が無かったですよねぇ、確か??  う〜〜〜ん、そう考えるとまた一つこれから「髪長私学」を読む際の楽しみが増えましたね ....彼の過去について想像すると。
> 次回からはも波乱万丈な展開になると思います .... ああ〜〜そうですかぁ....この前茶谷が出てきた時は相当波乱に飛んでましたが、またまた波乱が起こるわけですネ?
> 新たに登場する「髪長フレンズ」もお楽しみに .... おお〜〜やっぱり登場するんですかぁ。もしかしたら理愛さん以上だったりして?....いや〜〜まさかそれは?? ....でももしかして???(^_^ )
今年も「髪長私学」、益々面白くなりそうですね....期待しております。本日はどうもありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
アールジェタン さん  2003.2.12(Vol.355) 初出___Cont.No.R005    
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 ぽんさん

 (「バージン・ヘア」について)前回に引き続き、またもや素晴らしい感想を頂きまして 、本当にありがとうございます。文章の一語一語が、執筆 活動のこの上ない励みになっています。
 登場人物のネーミングについても、やはり、ぽんさんも 思い入れのある人の名前を使用したりしていらっしゃるの ですね。
 髪女の入学式で、長〜〜〜〜い髪を階段で引きずってい た「山城那由多」さん。「なゆた」なんて、あまり聞かな い名前ですから、心の中で、なんか引っかかっていたんで す。きっと、ぽんさんの思い入れのあった女性ではないか と・・・。
 もしかして、小学生の時に、膝下まであった少女の名前 だったりして・・・。
 いずれにせよ、この娘さんが、今後、大活躍してくれそ うな気がします。砂良やあゆみ達とも、1才違いですから 、私的には、かなり気になる存在です。
 髪長私学の方も、今回で1つのクライマックスを迎えた 感じがしますが、ぽんさんがはじめにいっておられた「理 想の教育」というのは、これからが本番なのでしょうね。


<編集・発行者からの御礼>
アールジェタンさん、ご投稿ありがとうございました。
実は(
思いの丈ぶっちゃけコーナー)の方にご投稿くださってたのですが、 こちらの方にも編集してコピーして載せさせて頂きました。
これからも「髪長私学」を応援してくださいね。本日はどうもありがとうございました。






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