椎名作品二次創作小説投稿広場


極楽!?壮絶温泉バトル

タイ式マッサージ


投稿者名:キンピカ
投稿日時:06/10/16

プスッ、チュウ〜〜〜〜〜(怪しい薬注入)
「うっ・・・」
棺桶の中でアヤシゲな薬を注射された横島はうめきをあげたあとガバッと起き上がった。ちなみに顔色が真っ青だったは言うまでもないことで(笑
「お目覚めですか横島様?」
まるで何事もなかったように霊柩車、もといタクシーの運転手が横島の目の前にいた。
「・・・・・」
ふつふつと湧き上がる『怒り』のボルテージが横島に火をつけた。
「こんなサービスのどこが極楽ジャーーーッ!!!」
「ぎゃあああぁぁぁ〜〜〜〜〜・・・・・」
もちろんタクシーの運転手がぼこぼこにされたのは言うまでもないことだった(笑

「・・・で、本当に温泉につれてきたんだろうな〜?」
「は、はいもちろんです。後ろをご覧ください」
顔にあざだらけのタクシー運転手が後ろの方向を示すと確かに日本風の建物に『地獄亭』と書かれた看板があった。
「あ〜確かに。じゃあ言っておくけど・・・」
横島はくるりと運転手のほうに向き笑顔で
「帰りは変なことしたら・・・」
横島は表面では笑顔、しかし後ろには美神と同等のオーラを放っていた。
「了解しました!どうぞごゆっくりお過ごしください!!!」
とタクシー運転手はマッハのスピードで霊柩車に乗り込みあわてて坂道を下っていった。
「まあ、とにかく入るか・・・」
と横島は荷物をしょって『地獄亭』に足を踏み入れた。


「ようこそお越しくださいました〜〜〜〜〜」
と普通に美人の女将さんが横島をを出迎えた。横島はなぜか震えていた。
「お客様!どうかされましたか?」
女将は本気で横島の心配をしたのだがそこは横島だった。
「女将さん!!!あなたみたいな美人に出会えてぼかぁ〜も〜〜〜!!!」
と『煩悩』が一気にヒートアップした横島はお決まりのアタックを開始した。




横島が案内された部屋は普通だった。そりゃあ全国温泉宿の部屋品評会に出しても『普通』としかいわれないくらいに・・・

「は〜とりあえず到着か・・・」
と横島は荷物を床に置きごろんと床に寝転がった。
「あ、そういえば・・・」
と横島はかばんに入れておいたパンフを見て確認をした。パンフには温泉のところにこう書いてあった。
『当旅館は混浴です』
「混浴か〜〜〜こんなときに美神さんたちがいたら俺だけ縛り上げられてるよな〜」
アハハと笑う横島。その横島のほっぺたにはっきりと女将にしばかれてできた紅葉が残されていた(笑
「しかし!!!今回は俺一人!!!・・・まだ見ぬこの旅館の美人ねーちゃんと湯煙温泉で・・・・・」
エヘヘへへと一人笑いする横島。ちなみに彼の妄想は行き過ぎているので掲載できません(笑

「でも今すぐ温泉につかるのもな・・・」
と妄想を一旦ストップさせる横島。今の時刻はPMの4時。流石に夕飯まで使ってしまうと暇になってしまう。横島はパンフを見て何か時間がつぶせるところがないかなと探す。
「お、これなんかいいかもな・・・」
横島はまたごそごそとかばんを探り出てきたのは旅館のマッサージ無料券。ちなみになぜこんなものを彼が持っているのかというとそれが今回の福引のすごいところ。なんと旅館のいろんな施設サービス券もセットだったのだ。
「そういや最近体がだりぃからな〜〜〜」
無理もない話しである。なにせ彼の日常は『朝晩のフルマラソン(シロとの散歩)』『命と隣り合わせのバトル(要するに除霊依頼)』『男の冒険の代償(美神を覗いたときのボコリ)』のローテーション。体が丈夫だとはいえ疲れはたまっているのは確かだった。
「んじゃ、マッサージしてもらおか・・・」
横島はどっこいしょと立ち上がりパンフに書いてあった場所へ向かった。


「・・・なんであんたがいるんだよ?」
そこは温泉の脱衣所の前にあるサービスカウンター。ちなみにここのサービスカウンターというのはドリンクや洗面用具等の販売もしている売店のようなものだ。なぜここに来たのかというともちろんマッサージのためである(マッサージ室は脱衣所の横にあり、ここで受け付けるのだ)。



「なんでって・・・もちろんバイトじゃ。ここは泊り込みで飯と風呂も用意してもらえるのでのう。しばらくはここで過ごそうと思っておる」
横島の目の前で笑っているのはヨーロッパの魔王、カオっさんことドクターカオスだった。
「へえ・・・おっさんも大変だな」
カオスは皆さんご存知のとうり超ビンボーなのでつねにバイトをしているじいさん(千歳こえてます)なので横島はナットクした。不思議に番頭スタイルの格好が似合っているカオスが続けた。
「まあな、・・・しかしおぬしこそ金がないのに何でここにおる?」
「フッ・・・おれは福引に当たったのさ」
「ほぉ〜・・・それでおぬし一人か?」
「ああ、なぜかペアじゃなくてお一人様だったんだよ」
「まあ、それはかまわんがの・・・注文はなんじゃ?」
「いや、マッサージの受付なんだけど・・・」
「おお〜そうか。わかった、ちょっと待っておれ・・・」
とカオスはごそごそとマッサージのメニューを出した。
「ほれ、このコースから選んでくれ」
とカオスはメニューを出してきた。
「いや、この無料チケットに書いてあるからそれ頼むわ」
「ほぉ・・・ではチケットをもらおうかの」
横島はカオスにチケットを渡した。
「ふむ、タイ式マッサージコースじゃな。では奥のマッサージ室に進んでこのマッサージ券を渡せ」
カオスは券を返してくれた。
「じゃあ幸運を祈っておるぞ小僧」
「マッサージでなんで祈られにゃならんのだ」
と軽く突っ込みながら横島はマッサージ室へと足を踏み入れた。






「・・・なんでおまえもここにいんの?」
「それは・私も・ここで・働いているから・です・横島さん」
足を踏み入れた先にいたのはドクターカオスの最高傑作アンドロイドのマリアだった。まあ、カオスがいる時点で彼女も働いていることは間違いなかったのだが・・・
「もしかして・・・マリアがマッサージすんのか?」
「イエス・横島さん・私・これでも・免許・持ってます」
いや、ロボットに取れるのか?というツッコミをしたかったがいまさらそんなことを気にすることでもないので横島はあえて突っ込まなかった(笑
「えっと・・・じゃあこれお願い」
と横島はマッサージ券をマリアに渡した。
「了解・しました・まず・足裏・マッサージ・します」
マリアはいつもの顔でそのワードを口にした。
「ごめん、やっぱり温泉はいってくるわ」
横島の脳内はエマージェンシーを発動した。横島は急いで出口に向かおうとした・・・がマリアに回り込まれてしまった。
「横島さん・なんで・やらない?」
「え、イヤ急に温泉に入りたくなって・・・」
「マリア・精一杯・します・お願い・やらせてください」
「いやでもな・・・」
と言おうとして横島は口をつぐんだ。



マリアが・・・上目遣いでこちらを見ているのだ。



「(いや・・・落ち着け俺、このまま流されればおれは必ず想像どうりのとうりになる。しかし・・・カオスのおっさんも妙な機能をつけやがって・・・」
ジィーーーーーーーーーッ
「(いや・・・いくらかわいくたって駄目だ俺!お前はまだ見ぬきれいなねーちゃんと温泉につかるのだろう?だったら今すぐここを出て・・・)」
ジィーーーーーーーーーーーーーーーーッ
「(出て・・・)」
ジィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ
「・・・・・・」
もはや限界に近かった。彼の脳内での抗争は終わりを告げた。
「わかったわかった、お願いするって」
そう横島が言ったとたんマリアはカオスが取り付けた機能のおかげだろうか?とたんにロボットなのにぱあ〜と笑顔になった。
「では・まず・こちらに・お座りください」
といって横島に設置されてある椅子に座ってもらった。



「なあ・・・マリア?」
椅子に座って足を出した状態で横島は尋ねた。
「?・なんですか・横島さん」
「・・・なんで俺を縛るんだ?」
「それは・あまり・関係ないこと・です」
そういってる間にマリアはてきぱきとどこからともなく持ってきたベルトで横島の腰・手・胸を椅子に固定した。
「なっなあマリア!!?お願いだからやさし・・・・・」
しかし横島はそのお願いは言い終わることができなかった。
「では・開始・します」
その一言と共にマッサージが開始された。




「ん?今なんか聞こえたかの?」
カオスのおっさんは耳をそばだてた。しかしもう音はまったく聞こえない。そもそもこの旅館は全部屋完全防音加工しているので廊下で話でもしない限り話し声が聞こえるはずでもなかったのだが・・・
「ま、気のせいか」
とカオスはカウンターの椅子に座りながらで背伸びをした。









それとほぼ同時刻、横島が今は亡きルシオラと夢の中で面会をしていた(笑)


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