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人界の守護者

第一話 その身の内に潜みし力


投稿者名:ルシフェレス
投稿日時:04/ 6/ 6

第一話 その身の内に潜みし力
「ふぅっふぅっふぃ〜〜〜やっと着いたー」
横島は乱れた息を整えつつそう叫んだ。
その叫びを聞き鬼門が横島にきずき声をかける。
「「おおっ横島ではないか?」」
「ああ、鬼門か一ヶ月ぶりだな、」
「そうだなそれくらいになるな、右の」
「うむそうだな、所で横島今日は何用で参ったのだ」
挨拶が済むと鬼門はここにきた用件を聞いてきた。
「ああ今日ここにきたのはパピリオに会いに来たのと、ちょっと小竜姫様に相談が合ってな。つー訳で中に入れてくれるか?」
横島が用件を言うと鬼門達は、「良かろう」といって門を開けてくれた。
横島は「サンキュ〜」と言って中に入っていく。
入り際に鬼門達が「「小竜姫様に無礼をするでないぞ」」と言ってくれやがった。
俺は「判ってるよ」と返事をして中に入っていく。
中に入ると小竜姫様が待っていた。
「どうも、小竜姫様又来させてもらいました」
「別にかまいませんよ、横島さんならいつでも歓迎しますから」
俺が挨拶をすると、小竜姫様は笑顔で挨拶を返してくれた。
「所で今日はどうしたんです、パピリオに会いに来るならいつも事前に連絡をくれるのに?」
俺はアシュタロスの乱以降、パピリオに会うために妙神山に良く訪れていた。
その際、必ず事前に連絡を入れていたので、何の連絡もなく訪れた事を不思議に思っているようだ。
「今日はパピリオに会いに来たのも、ありますがそれとは別に相談したい事が合って来たんですよ」
「相談したい事ですか?」
「はい」
「そうですか、判りましたでは此処ではなんですから、奥に上がってください」
「はい、失礼します」
小竜姫様は俺の用件を聞き奥へ上がる様に促した。
奥の座敷で彼女と向かい合って座り、此処に来た訳を説明した。
俺の話を、聞いた彼女は見る見るうちに顔を青くしていった。
「そうですか、それは多分、横島さんの体の中にある魔族因子が活性化した事によって、引き起こされているのだと思います」
「そうですか・・・俺はどうなるんですか?」
俺の問いかけに彼女は、
「結論を急がないでください、まだそうと決まった訳ではありません」
俺の目を真っ直ぐ見て彼女はそう言ってくれた。
「とにかく詳しく調べて見ない事には、何も判りません。 幸い此処、妙神山にヒャクメが居ますし、斉天大聖老師も居ますから、二人を呼んで、詳しく調べて貰いましょう」
小竜姫様の言葉に俺は、「判りました」と答えることしか出来なかった。
小竜姫様が二人を呼びに行き暫くして、此方に凄いスピードで向ってくる気配を感じた。
何だろうと思いそちらを見た瞬間、「ヨコチマー」と何かが突っ込んで来た。
「ぐはぁっ」
俺はその突っ込みをもろに喰らい倒れた。
「ゴホッゴホッ、パッパピリオ?」
そう、突っ込んで来たのは、パピリオだった、しかしそのパピリオは頬を涙で濡らしていた。
「どっどーしたパピリオ?」
俺はパピリオが泣いている訳が、判らず問いかける。すると、
「ヨコチマ死んじゃ嫌でちゅよ、ワタチを一人にしちゃ嫌でちゅよ、もう一人は嫌でちゅ、だからっだからっ・・・」
「良く判らんが、パピリオを一人になんかしねーよ、絶対に」
俺がそう答えるとパピリオは「ほんとでちゅか?」と聞いてきた、それに対し、俺は「ああっ」と答えてやるとパピリオはやっと笑った。
「よかったでちゅ」
そして、俺はパピリオが泣いていた訳を聞いてみた。
「小竜姫が来て、ヨコチマの体のことを教えてくれたでちゅ」
「なるほど、そう言う訳か」
俺はやっと納得がいった。
その時丁度、部屋に、小竜姫、ヒャクメ、斉天大聖老師が入ってきた。
「大丈夫ですか、横島さん?」
部屋に入ってきた、小竜姫様がそう問いかける。
「大丈夫ですよこの位、それはそうと久し振りだな、ヒャクメに老師」
「久し振りなのね〜、横島さん」「うむ、元気そうじゃな小僧」
俺の挨拶に二人は答え、俺の前に座る。そして老師は俺に話す。
「さてと、小竜姫から話は聞いた」
その言葉に対し俺は、「そうですか」と答えた。
それに対し老師は、
「何にしても、原因を調べねば対処のしようがない、そう言う訳で、ヒャクメ」
「わかったのね〜、すぐに調べるのね〜」
老師の言葉にすぐ動くヒャクメ。
「それじゃあ、横島さん少しじっとしてるのね〜」
ヒャクメの言葉に俺はその場でじっとする。 

そして一時間後・・・

「こっこれは、そんな・・・まさか・・・?」
ヒャクメはトランクの画面を見て呆然としている。
「どうしたの、ヒャクメ?」「どうしたんでちゅ?」「どうしたんじゃ?」
小竜姫、パピリオ、斉天大聖老師ら、三人が問いかける。
「横島さんの体と霊力の異変の原因は魔族因子の暴走や活性化が原因じゃないのね」
「どう言う事?」
小竜姫がヒャクメに聞く、それに対してヒャクメが答える。

「横島さんの・・・横島さんの体と霊力の異変の原因は・・・横島さんの肉体の中にアシュタロスのエネルギー結晶のエネルギーが全て入っているからなのね〜」


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