【計画編】 (2001/05/19) まずは計画を練らねばなるまい… どの金魚をどのように料理して喰うか? まず、どの金魚を喰うか? 金魚の祖先はフナであることは有名である。 フナは食用としても用いられる。 「なら、金魚も大丈夫なのでは?」 ふむ。 特に金魚の中でもフナに一番近い、ワキンあたりが基本となるであろうか。 ひとまず、ここらでおいておき、料理方法を考えよう… まずは食の王道『生』である。 しかし、いくら何でも生は抵抗がある… 飲み込むのは出来そうだが、咀嚼するのに抵抗がある… う〜む… 生はやめておこうか… はっ!!メダカの躍り食いや稚魚の躍り食いはどうであろうか? 大きさも白魚と同じくらいだし、酢醤油がポン酢あたりでくっといけば食えそうじゃないだろうか? 稚魚はちょうど終わってしまい時期はずれなので、メダカでおこなうことにしよう… 一つ目は決まった… 次は、他の魚料理でも行われる調理方法… 塩焼きであろうか… これは少し大きめのワキンを使用すれば出来るであろう。 二つ目も決まった… しかし、生臭さが気になる… 生臭さを消す調理方法も考えねば… 生臭さを消す調理方法… ・ ・ ・ つくだになんかはどうだろうか? つくだになら生臭さも見た目もなんとかできるのでは? うむ。 これは小ぶりのワキンを使用すればいいだろう。 三つ目も決まった… 見た目を隠せないだろうか? あの赤い体をそのまま食すのは抵抗がある… 何かで包めばいいんじゃないだろうか? 日本の伝統天ぷらでいけるじゃないか! むっ…天ぷらをやるなら唐揚げも挑戦してみたいというのが心情… 形が見えないことを利用して、ワキン以外に、リュウキン・デメキンにチャレンジしてみるのもいいかもしれない… こうして四つ目五つ目も決まった… あまりうだうだ言っていてもしかたがない。 この五つを喰うことにする… (以下は近日公開予定) 一、メダカの躍り食い 二、ワキンの塩焼き 三、ワキンの佃煮 四、ワキン・リュウキン・デメキンの天ぷら 五、ワキン・リュウキン・デメキンの唐揚げ 【調査編】 (2001/05/21) 食べる覚悟は決まったのだが、ふと疑問に思うことが… 喰っても大丈夫なのか? ということ。 毒はないのか? 虫などはいないのか? 気になる… ちょっと考えてみよう… ・猫は生で食っているが大丈夫。 →猫は大丈夫でも人間は大丈夫なのか? また、猫はけっこうギョウ虫とかいるし… ・人間ポンプのおじさんは金魚をそのまんま飲み込んでいる。 きっと練習中に何匹か飲み込んだまま出てこない金魚がいたはず!? →ほんとうに大丈夫なのかわからない… 実はポンプおじさんはすんごく苦しんだかもしれない… しかし、プロゆえにそういう苦しみはみじんも言わないのでは? ・金魚に近いフナは食える。 →これが一番信憑性が高いのだが…やはりフナはフナ…金魚じゃないし… むぅ…決め手に欠ける… そうだ!! インターネットで調べればいいんだ♪ 俺って頭いい♪ ・ ・(調査中) ・ 無い… そりゃそうだ… 無いから、俺は自分でやろうとしたんだった… 俺のバカ… む〜…でも、なにかヒントはあるはずだ!! もうちょい調べてみよう… ・ ・(再び調査中) ・ おっ、それらしきものを発見!! 『金魚の刺身』 なることわざ?っつうか慣用句?があるようだ。 意味はというと… 『美しいばかりで食べられない』 ダメじゃん!! 食えないじゃん!! もうだめじゃん!! あきらめるしかないじゃん!! いや、あきらめるな俺!!(復活) きっと食えるはずだ!!(希望) なせばなる!!(マインドコントロール) ・ ・(再々調査中) ・ あった!! 今度こそ、超有力情報ゲットだぜ!! ↑国立国会図書館蔵『本朝食鑑・三菜部』 元禄10年(1897)に、江戸で出版された『本朝食鑑』というあらゆる食べものについてその性質・取り方・効能などを記述した食 品百科辞典のような書物である。 この中に金魚についても書かれてあるらしい。 肉は無毒で薬用にもなるらしい。 古くから民間薬につかわれていたらしく、金魚料理は江戸時代にも明治時代にもあったということだ… 大型のワキンなどは美味とされているらしい… 勇気百倍!! 行動に移すべし!! 【逡巡編】 (2001/05/22〜2001/06/11) 食べる決断がぐらついた… リアルに金魚を食べるところを夢に見たからだ… やはり形が見えるのは気持ち悪い… しかし、ここまで言い出したからにはやらねばなるまい… しかし しかし しかし しかし… (ここで弟からの天使(悪魔?)のささやきが…) 「かき揚げとかやったらいいんちゃうの?(笑)」 なるほど!! 姿が見えなければ食えそうだ。 特に、かき揚げならば、他の味でごまかして何とか食えるのでは? そうと決まれば、さっそく行動に移すベシ!! 【準備編】 (2001/06/12) まずは食う金魚を選ばねばならない。 選んだのはワキンのシンコ(今年生まれたワキン)。 理由は、シンコの方が体が柔らかいから、食べやすいだろうとの判断から。 さっそく、シンコが入った網に向かう… じっと、網に入っている金魚を見る… 心が痛む… (おまえらは食べられるために生まれてきたわけじゃないのにな… ほんとうにごめんなさい…) あまり考えると、また実行に移せなくなるので、考えるより先に金魚を網ですくった… これが選ばれた金魚たちだ… 心の中で謝る… しかし迷いは許されない。 まずは金魚の泥臭さを抜くために、真水に1日入れることにした。 後は、夜まで待って、調理するのみ… 疾風怒濤の【調理編】へ |