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リンクサイドの宏博兄さんは手をバタバタ振って珍しく焦った様子でした。中国ジャージを着たスタッフが急いでやってきて宏博兄さんの手の平にスプレー。これをしてほしかったようです。手に汗をかいていたのでしょうか。
こんな所は今まで見たことがなかったのですが…普段にない緊張があったのかな?
リンクに降りてからは二人分かれてスケーティング。特に宏博兄さんがじっくり滑って氷の感触を確かめているような様子でした。他のペアより長めにスケーティングしてからステップ、ツイスト、スローをあっさりやり、その後また別行動。雪ちゃんは普通に3トウを跳んでいましたが、ソロジャンプを始めてから宏博兄さんの動きががくっと重くなりました。
1トウは高さがなくて余裕のない回転。2トウで手をつく。これだとモスクワの公開練習の時とほぼ同じ程度のジャンプの状態です。いや、あの時の1トウはまだ高さに余裕がありましたから、それより悪いかも。
アキレス腱の断裂以来、一から少しずつ取り返してきた宏博兄さんですが、今の彼にはここまでが限界、3トウ云々はメディア向けの煙幕だったのかと見ながら青くなりました。独り言ですが叫びましたよ。「3トウはもういい、ダブルトウ降りてくれ!」って。
それが本番であの3トウ。
いやあ……もう何と言ったらいいのか。嬉しいのですが別の方向で脱力もしました。
ある意味詐欺です。ええ。 |
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