テレビを見ていたら、トイレで必ず奥から2つめを使うことにこだわっているという人がいました。
確かに、ある程度使う場所を決めている人は多いようです。
場所によって便器の汚れ方に特徴があるのも一つの証拠と言えるでしょう。今回は、トイレの使用場所から利用者のバックグラウンドに迫ります。 なお、高速道路のトイレのように何十も並んでいるのを対象にしていては、小手先でなくなってしまいますので、4つ並んでいる場合を考えます。
なぜ3つや5つでないのか、とか言われても困ります。4つといえば4つなのです。
プロファイリング(1) 一番手前
入口に最も近く、入ってきた人が最も早く到達できる場所を使う人は、どの様な背景からその場所を選ぶのでしょうか?この場所は、ショッカーに襲われた時に真っ先に犠牲になる場所であり、すぐには止まらない無防備な状態では、どんなに腕に自信があっても役に立ちません。
その上、あとから来た人たちが自分の後ろを通って行くわけですから、後ろから脇腹をくすぐられる恐怖に常にさらされています。
このような大きなリスクのある場所を敢えて使うということは、やはり何か理由があるはず。
パターン(1) とても忙しい人
たった数歩余分に歩くことを惜しむほど忙しい人です。パターン(2) 忙しい振りをしている人
少しでも近いところを使うというのは忙しいのだ、というのは誰でも思い浮かぶこと。
逆手に取って、たいして忙しくもない人がカムフラージュのために好んで使う例があります。パターン(3) 視力が弱い人
視力が弱くて奥にも便器があることに気づかない人が、最初に見えた便器を使います。 ひよこが最初に見たものを親と思うのと同じであります。プロファイリング(2) 一番奥
一番奥は、後ろを通る人はなく、ショッカーの攻撃に対して最も時間余裕がある場所です。
一見安全なように見えるこの場所は、窓に面しているかどうかによって解釈が大きく異なります。窓のない場合には、最も安心してできる保守的な場所と言えるますが、一方、窓がある場合には、ゴジラに襲われた場合のリスクが非常に大きいというデメリットがあります。
ショッカーと違いゴジラが相手では勝ち目がありません。
その上、目を合わせるだけで恐怖のあまりズボンを汚してしまう危険さえあります。特に、おそらくは爬虫類に分類されるにもかかわらず白目のあるゴジラには、その違和感が恐怖を加速し、その恐ろしさは想像を絶するものがあります。
さて、このような危険な場所を敢えて利用するというのは、どういう人なのでしょうか?
パターン(1) 高層階のトイレ慣れしている人
窓に面していない場合と同様、高層階はゴジラと目を合わす危険の少ない場所であり、保守志向の人の人気を集めています。パターン(2) 健康マニア
一番手前を使う人の逆で、1歩でもたくさん歩こうという健康に熱心な人。パターン(3) ムツゴロウ先生
言うまでもありません。このように、一番手前と一番奥の選択は確固とした動機に裏付けられているため、利用者は多いようです。
プロファイリング(3) 手前から2番目と奥から2番目
通常は、人の使っている隣を避けたいという心理が働きます。ところが、端から2番目を使うということは、自分の場所と両隣の3つの場所にプレッシャーをかけることになり、自然と次の人を端へ追いやる結果となります。
こういう場所を好む人というのは一体どういう神経なのでしょうか?
パターン(1) 優柔不断
ショッカーもゴジラもどちらも怖いけれども、どちらを優先的に避けるべきか選択に困る人。
どちらを避けたいか、微妙な均衡関係で手前に近い方か奥に近いほうかが決まります。パターン(2) きれい好き
利用者が多いということは汚れやすいということであり、これを嫌って端を使わない人。パターン(3) 変わり者
端を使っている人の隣に立ちたがる人。さて、これらの考察を総合すると、使う場所によってその人の人格が浮かび上がってきます。
一番手前を使う人
目の前の危険に無頓着で、自分の都合を優先する自己中心的人物。一番奥を使う人
目の前の危険を避けようとするあまり、より大きな危険を見過ごしがちな保守的人物。手前から2番目を使う人
危険に対してバランスよく配慮しながら、他人を最も危険な場所へと追いやる要注意人物。奥から2番目を使う人
最も大きな危険は避けつつ、当面の危険は他人にプレッシャーをかけて自分の盾になる位置に誘導する卑怯者。トイレに入りました。便器は4つ。あなたは、どの便器を使いますか?
いつも使う便器の隣を、先客が使用中です。あなたは、どの便器を使いますか?