今日2000/2/9は若干の積雪と冷え込みにより、近所の道路はアイスバーンとなり、多くの車が立ち往生しておりました。中には、明らかなアイスバーンの中、ノーマルタイヤで坂を登ろうとする勇敢なおばさまもいらっしゃいました。
駅まで歩く中を観察してみると、多くの人の走法はあくまでも大胆かつぞんざい。考えてみると、エンジンの高出力化により、滑りやすい路面の走行は難しくなる一方。そこで、緊急に、雪道での定石のおさらいをしようと思います。おちゃらけは無しです。
特に雪国でもというわけでもない奈良県北部地方では、真っ直ぐ走ることさえ難しいのかもしれません。本ネタは、昔どこかで読んだ内容をもとにしていますので、オリジナルのアイディアではないことをお断りしておきます。雪国にお住まいの方には、当たり前の内容であります。
(1) 車の停車位置信号、踏み切りなどの上り坂で停車する必要がある時、坂の途中で止まってはいけません。(2) 発進方法
発進に不安のある時には、距離が離れていても、手前の平らなところで停車させます。2速(セカンド)発進を使います。マニュアルトランスミッション車の場合には3速でも良いでしょう。(3) 坂の登り方
パワーのある車ほどノッキングぎりぎりの上のギアを使います。後輪駆動車の場合、トランクに荷物をできるだけ詰め込み、駆動輪である後輪に荷重がかかるようにします。(4) スリップして進まない時
荷物がない場合には、ボンネットに人を乗せ荷物代わりにする手もあります。
スリップにより進行方向が定まらない場合には、裏技的ですが、バックで登ると良い場合があります。
ほとんどの車は、左右どちらかのタイヤが空転すると、空転していない方のタイヤには駆動力が伝わりません。これは、カーブを曲がるためには、左右のタイヤが互いを束縛せずに自由に回転できる必要があるためです。(5) 減速時そこで、空転を抑制するために、半ブレーキをかけて発進すると駆動力が両輪に伝わってうまく発進できます。
駆動輪にハンドブレーキが効く場合は、ハンドブレーキでもOKです。ノンスリップデフ、LSD(リミテッドスリップデフ)搭載車ははじめから問題ありません。
なお、これはぬかるみ、砂地等での脱出にも応用可能です。
それでも難しい時は一気に脱出しようとせず、アクセルを加減して振り子のように反動をつけると脱出しやすくなります。
マニュアル車の場合、駆動輪ののロックはエンストを意味します。(6) ついでに歩き方
エンジンブレーキを使いましょう。AT車の場合も、シフトダウンを使いたいところです。通常、足を前に出す時にはかかとから着地しますが、この時にかかとでブレーキをかける向きに力が入り、その時滑るのがほとんどです。着地の時に、足を真上から下ろして、水平方向の力が地面との間に働かないようにすれば、転倒はかなり防ぐことができます。
冬ももう終わりですが、スキーなどに出かける方もいらっしゃることと思います。
気をつけて「行ってらっしゃい」
すみやまさん、halさんから情報をいただきました。どうもありがとうございました。
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