小手先プロジェクト
(11)勧誘電話から学び取れ

‥‥ ‥‥  昨年の暮れから猛威を振るい出した勧誘電話が、今年になっても衰えをみせず、脱電話協議会の調べで明らかになりました。

この調査は、政府の委託を受けた有線電話利用者協議会の下部組織であるアンケート愛好会のワーキンググループがまとめたもので、調査によると、勧誘電話の内容は、

(1)資格取得のための教材販売
(2)自己啓発を促す各種セミナー
(3)投機、投資の勧誘
に分けられることがわかりました。

ワーキンググループはこの中で、勧誘パターンの典型的なマニュアルの存在の可能性を明らかにし、投資に対する効果がはっきりしないものについては、慎重に対処するように呼びかけています。

‥‥ ‥‥

さて、典型的な勧誘パターンは、セミナーや教材販売の場合、 と説明することにより、自分は説明マシンである事を強調し、質問を受けないように防衛線を張っているケース、
どこの会社だ?
としながら、決して具体的な推薦者を言わないケースがあります。

いずれの場合にも、「優秀なあなたが推薦された」といった心にもない表現を使うワンパターンぶり。

そう、僕は優秀だからそんなもの必要ないんだ。
特徴的なのは価格設定で、ほとんどが40万円から50万円の中に入ります。これは、48回の分割とすることにより、サラリーマンの小遣いから捻出できる1万円以内の上限を狙ったものでしょう。

もう一つの勧誘、投機の勧誘はほとんどが商品先物取引で、 がよくあるパターンですが、「挨拶だけ」とするタイプは必ずといって良いほど、数日後に、 と、すぐに市場参加しないとチャンスを逃してしまうかのようなフォロー電話が入ります。

こういう取引は、委託会社から十分な説明を受け、取り引き用の口座を作り、お金を振り込まなければはじめることはできません。

本当に大変なことになっていれば、その間に市場は大きく動き、手後れになるので、これも、直接会うための方便です。

大変なことになっているというので会ってみて、実際に取引を進められたのは別の銘柄だったという話もあります。
このあたりの情報ソースはNIftyのFECO(わくわく経済ランド)で見つかります。


では、これらの電話から学び取るところはないでしょうか?

教材の価格設定。

原価の積み上げは当然行われているのでしょうが、ユーザーの懐具合と、ユーザーにとっての価値、見返りから価格が設定されているらしい点で、見るべき物があります。価格設定はこうあるべきとも言えます。


投機の勧誘はどうでしょうか。

彼らの元気ではきはきとしたしゃべり、勧誘でなければ感心させられます。
相当な猛特訓を受けてきたに違いありません。
Webで調べてみると、研修でしごき(というよりいじめ)まくられたようです。泣いた日もあったでしょう。
おお、よしよし。
そんな修羅場をくぐり抜けてきた彼らはタフです。
気に入らなければ容赦なく不快感をあらわに受話器を置いても大丈夫です。

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