等価直径 De

その流路が、流動の点から、直径いくらの円管の集合と等価であるかを示す代表長さ。

計算式
De=4Af/Wp

Af:流路断面積
Wp:濡れ縁長さ(断面にある壁面の長さ)

試しに、半径Rの円管を上式に放り込んでみると、De=2Rとなります。
De = 4*(πR2)/(2πR)  = 2R
ほらね。


解説


 
水のような流体が流れる場合、壁面の摩擦損失が問題となるため、Deを使って評価される場合が多いです。

バックロードホーンの音道の場合、伝わるのは振動であり、一方向の流れではないため、このような指標がどの程度適用できるどうかかはわかりません。
また、摩擦の評価には、流体の粘性係数、表面張力などが関係しますが、空気の場合、どの程度の流路の狭さで問題になるか、数cmのオーダーで考慮すべきかどうかは疑問です。

定性的には、高音成分ほど粒子の速度が速いので、壁面抵抗の影響を強く受け、等価直径は小さいほどローパスフィルタとしての効きが良くなると思われます。

低音成分にどのくらいの抵抗となるか、文献を探してもあるでしょうか?